外国語ができるフリーランスが翻訳で稼ぐ!未経験からの翻訳の始め方
- 2019.08.31
- 2021.02.19
- フリーランス・働き方

「海外で身につけた英語、副業に活かす方法ないかな?」
「英語使って仕事しているけど、フリーランスで翻訳業務ってできるのだろうか」
外国語ができる人にとって、翻訳や通訳でお金を稼ぐことができます。
未経験であっても空いた時間に取り組みながら、月にまとまったお金をもらえるでしょう。
今回は、未経験から外国語翻訳・通訳でフリーランスとして活動し、報酬を得る方法について解説していきます。
本業の他で小遣い稼ぎをしたい人や、副業を探している人にも有益な情報ですので、最後まで読んでみてください。
外国語ができる人は未経験でも翻訳or通訳で稼げる
「未経験でも」というところが地味にミソです。
経験がなくても、翻訳や通訳業務で稼ぐことはできます。
立派なプロの通訳や翻訳者であっても、最初は経験ゼロから始めている訳ですし、誰もが通るチェックポイントです。
具体的な金額や本業にできるかどうか、具体的な仕事の仕方などによって方向性ややり方が異なるだけのことです。
中途半端な外国語しかできない、と思って自分の能力を隠してしまうのはもったいないので、ぜひ未経験でも自信を持ってスタートしましょう。
未経験からフリーランスで翻訳・通訳を始める方法
未経験からフリーランス的に翻訳や通訳業務を受ける具体的な方法についてです。
1.翻訳企業におけるトライアルを受ける
翻訳会社が募集する翻訳・通訳テストを受けて、見事合格すると登録者となり、仕事を紹介してもらうという流れです。
テストは1次、2次試験くらいまでが多く、翻訳企業によって異なります。
未経験でもOKと記載がある企業に片っ端から連絡して、登録してもらえるように応募してみましょう。
今後も本格的に翻訳、通訳業務を続けていきたい、本業にすることを考えている人向けの方法でもあり、条件も仕事内容も本格的になってきます。
1−1.翻訳試験を受ける
試験に受かっていると、翻訳企業に応募する際にも有利です。
特定非営利活動法人日本知的財産翻訳協会(NIPTA)、日本翻訳連盟(JTF)、日本翻訳者協会(JAT)、翻訳試験TQEなどがあります。
RCCT翻訳者評価登録センターにおいても、資格保持者が対象になっているので、持っておいて損はありません。
2.フリーランス翻訳者としてサイトに登録する
フリーランス翻訳者を募集しているサイトに登録して、募集要項に応募していく方法です。
TOEICをはじめ、何かしらの資格やスコアが必要な場合もあります。
代表的なサイトは以下のとおりです。
特にアメリアは、他で紹介されていないような案件や、急募案件も多数公開されているようです。
すぐにでも仕事を探しているという人にもおすすめします。
詳しい登録方法やコンテストの参加方法については別記事で:
3.クラウドソーシングサイトで募集を探す
未経験OKかつ条件がゆるいのが、クラウドソーシングサイトでの翻訳案件です。
専門分野があると、その分野における翻訳案件なら採用されやすいというメリットもあるのですが、何にせよ案件数自体が少ない。
そして、相場が上記2つの方法よりもかなり低めです。(報酬が出せないからクラウドソーシングサイトで募集しているとも読んで取れる)
注意:翻訳・通訳でも技術は必要
未経験でもOKといっても押さえておくべきポイントはあります。
翻訳や通訳業務は、外国語ができれば日本語と外国語の行き来で意味を伝えることができるでしょう。
しかし、それぞれの言語で「適切な言い回し」であるかどうかは、訳せる能力とはまた別です。
ただの訳でなく日本語の言い回しのセンス・スキルも重要
それぞれの言語における「ニュアンス」「必要十分な言い回し」といった、表現のセンスが必要になります。
ただの直訳では不十分ですし、医療やITなど専門的な分野においては専門用語などを知っていて、使えるというスキルも欠かせません。
日本語、そして外国語で意味が通じるかだけではなく、言い回しが自然であることや、必要な意味を十分に乗せた表現になっているか、が翻訳者・通訳者が問われるポイントです。
外国語のスキルがあって、専門分野がある場合、翻訳業務に強いとされるのは、その分野で通じる表現を知っているという背景が大きいでしょう。
表現力自体は、経験を通して磨いていくことができるスキルでもありますが、非常に重要なポイントなので業務を受ける際には常に意識しておくべきですね。
【経験談】残念な通訳者のはなし
とある講演会での通訳者がとても残念だったので、ここで反面教師的存在として記しておきたいと思います。
世界を舞台に活躍するある有名外国人デザイナーを招いての講演会でした。
彼は日本も関係する大きな国際イベントや日本の国際空港における意匠デザインを手掛けている実績のある方で、英語で喋ってくださるので、通訳さんが日本語に訳すというもの。
彼は自身のスピーチよりも、観客とのコミュニケーションを優先したい方で、Q&Aタイムを多く取るために自分のスライドと話は少しで、質疑応答の時間を長く設けてくださいました。
スピーチ部分は通訳さんが日本語に訳してくださって、途中あれ、噛み合ってないなとか、ジョークなんだけど普通に訳されている?と思う部分もありましたが、スムーズに進んでいきました。
しかし、質疑応答に入ると噛み合わなくなっていきます。というのも、通訳者の臨機応変さゼロ。
ずっと舞台の袖か彼の近くにいて、発言のすべてを型にはまった日本語に訳すだけ。
途中から彼本人もさすがに幻滅していて「もう訳さなくて大丈夫だから」とまで言ってしまったくらいでした。
もちろん、通訳者さんは下がりません。下がろうとすらしない、まるで「私の仕事ですから口出ししないで」と言ってるかのようです。
英語がわからない人たち、主催者たちも聞いている観客も、全員がおかしいということに気づいている。
にも関わらず、通訳者本人だけが気づいていない状態だったのです。
会場の空気も良くないまま、時間がきたところで講演会は終了。まぁ、全員悶々として退場していきました。
通訳者は言葉の境界をならしてつなげる役割があるのに、自らを障害としてしまったのでした。
これではプロの通訳としての業務を果たせているとは言えません。(あの人はその後どうしているのだろう…)
まとめ:フリーランス翻訳は狭き門、でもやる価値あり!
フリーランス通訳として未経験からスタートして報酬をもらうことは容易ではありません。
山程の登録者の中から案件担当者として選んでもらうのは狭き門です。
しかし、持っている外国語の知識やスキルをどう活かすかは、あなた次第。せっかく持っている能力を宝の持ち腐れにしては本当にもったいないです。
世の中にはさまざまな翻訳業務が転がっています。
ぜひできる方法で翻訳業務を受けてみてください。