月経カップをやめた理由|痛い?危険?漏れる?ホントのところ

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月経カップという生理用品は、使い捨てないためエコで経済的な便利商品です。

使い慣れてしまえば快適なアイテムで、筆者自身も約7、8年前に使っていたのですが、結局辞めてナプキンに戻りました。

今回は、月経カップを1年ほど使って辞めることにした経験談を含めて、月経カップのメリット・デメリットなどを紹介します。

月経カップを使ってみようと考えている人や、月経カップについて知りたい人はぜひ最後まで読んでみてください。

目次

そもそも「月経カップ」とは

「月経カップ」とは医療用シリコンなどで作られたカップ型の生理アイテムで、タンポンのようにして膣内に挿入し経血を溜めて使います。

ナプキンによる蒸れや経血のにおいなどのお悩みから解放されます。

ナプキンやタンポンのように使い捨てることなく繰り返し使えるので、エコで環境へ配慮できる優秀アイテムとしても注目されています。

一度購入すれば半永久的に使えるので、長い目でみてお財布に優しい点も魅力です。

月経カップをやめた理由

月経カップを辞めた理由はいくつかあります。

  • 衛生面が心配
  • サイズが合わない(大きい)
  • 日によって安定感がなくなる
  • トイレで取り出して洗ってまた挿入するのが困難

一番の理由は「カップの中に経血を溜めて膣内に置いておく」ことが心配だったからです。

経血として「体外に出すため」のものを、体内に溜めておかなければならないという不安が、便利さやエコさよりも勝りました。

病院では人の血がついたものはすぐに処分、といった扱いなのに、体内に置きっぱでいいのか?

筆者が使っていたのは、Diva CupとMoonCupの2商品。海外通販の総合サイト的なところで買った気がします。

どちらも海外規格であり、サイズが大きくて違和感が拭えませんでした。

あとは、使い方の問題ですが、安定する日としない日があって、結局もれないようにナプキンを併用しなければならなかった。

ちなみに、筆者が使っていたのは、月経カップという言葉すら知られていないようなタイミングです。

詳しいことや使い方を知人に話しても、怪しまれる始末、汗。

今でこそ、ショッピングビルや百貨店、オフィスビルなどの広いトイレには個室に手洗いがついていますが、そうでないトイレでは月経カップは取り出せません。

ちょっとした外出であれば挿入したまま帰ってこれても、長時間だと外出先のトイレでカップを取り出し洗い、再び挿入する必要があります。

これは設備が整ったトイレでないと不可能です。

以上のような理由を感じながら、1年前後コツコツ使っていましたが、やっぱり辞めてしまいました。

もし上記の点に対して「たしかに。。」と思うのであれば、月経カップはやめたほうがいいかもしれません。

月経カップを辞めた後の生理用品

有名オーガニックナプキン「ナトラケア」や国産ブランド「シシフィーユ」といったナプキンを利用しています。

筆者自身は、経血の量もそこまで多くなく普通用で十分に間に合う上、生理3日目からは量がぐっと減るので、漏れる心配はありません。



(そういえば糖質制限を辞めてから、生理痛など生理に関する不調もかなり治まりましたね。)

月経カップのデメリット

改めて月経カップのデメリットをまとめます。

  • 経血を貯めておく時間が長い
  • 取り出せる設備のあるトイレが少ない
  • 外国サイズだと大きすぎて痛い場合がある
  • 入れ方や体勢次第では漏れやすい
  • 衛生面が心配
  • 取り出せなくなる可能性もある

以上の点に同感する人であれば、月経カップはやめたほうがいいといえるでしょう。

最後の、取り出せなくなる可能性にも要注意です。

海外製のものが多い現在は、大きい故に取り出せない状況は起きにくいはずですが、小さめなサイズのものなどは取れなくなることも。

サイズが大きくても、ひっかかって取れなくなる可能性があります。

取れなくなったら、他の人に取ってもらうか、婦人科などでお願いするしかありません。

もちろん経血カップにはメリットも!

もちろん経血カップには、他の生理用品にはないようなメリットもあります。

  • 使い捨てしないからエコ
  • 上手に入れておけば漏れる心配なし
  • トイレでいちいち取り替えなくて済む
  • 使い回せて経済的

ナプキンやタンポンとは違って、一度購入すれば使い回せる点は大きなメリットだと感じています。

骨盤の傾きを正常にするようにトレーニングすれば、上手にカップが安定して漏れずにつけていられるようになるのでは、と考えています。

気をつけたい!月経カップの使い方

月経カップを使うにあたり、注意点やよくある疑問についてまとめます。

1.違和感がある場合の対処は?

月経カップをつけている間に違和感がある場合は、カップが大きすぎて膣内を圧迫している、あるいはカップのリム(縁)の硬い部分が刺激となっているなどが考えられます。

海外製の月経カップはサイズが大きく作られているため、挿入したあとでどうしても違和感を感じやすいものです。

痛みや刺激が強い場合は使うのを一旦中止して様子を見てみましょう。

辛い状態で使い続けることはおすすめしません。

万が一月経カップを抜いているにもかかわらず違和感が残っている場合は、膣内に何かしらの異変が起きている可能性もあるので、産婦人科や婦人科で相談してみてください。

2.電子レンジで煮沸すれば消毒できるか?

月経カップを衛生的に使い続けるためにも、使用前と使用中、できれば毎日、無理でも2、3日に1回は消毒するようにしましょう。

エタノールなど薬品を使う方法もありますが、毒性の心配もなく自宅ですぐに行える煮沸消毒が便利です。

電子レンジで行う場合は、耐熱容器に月経カップを入れ、かぶるくらいの水を加えて3〜5分加熱すればOK。

ただ、筆者は電子レンジを持っていないのでやったことはありません。。

専用のお鍋を用意すれば、ガスコンロで煮沸が可能です。

消毒した後は、しっかりと水分を拭き取って通気性の良い状態で保管してください。

水気や湿気によるカビや雑菌の繁殖は、健康に大きな影響を及ぼすので注意しましょう。

3.折りたたみ方・入れ方・取り出し方を知りたい

世界では10種類前後の入れ方があるようですが、一般的には3つの折りたたみ方が知られています。

初心者にもおすすめなのはCフォールド。カップをつぶして半分に折り、リムがCの形になる状態で挿入する方法です。

他には、リム(縁)をカップの内側に折りこんで挿入するパンチダウンフォールドや、カップをつぶしてどちらかの端をカップの下のほうに折るセブンフォールドがあります。

カップやリムの大きさ、素材の厚みや硬さなどによって、できる折りたたみ方も違ってきますが、やりやすくて挿入後傾くことなく安定する入れ方が理想的です。

4.結局のところ、月経カップは危険なのか?

「危険」の基準をどこに設けるかによって異なりますが、リスクはゼロではないという結論です。

内部に溜まっていく量を把握できるレベルまで使い慣らして、もれないように着けられるのであれば安全性が高く安心でしょう。

一方で、経血を溜め込んでおくことによる雑菌のリスク、漏れるリスク、膣内から取れなくなってしまうリスクなども存在します。

安全と危険の両方から検討することが大切です。

月経カップを買うならこれがおすすめ

メリットもある月経カップですから、上手に扱える人にとっては便利なアイテムです。

一度自分で使ってみて判断したい」という人にもおすすめの経血カップをピックアップしました。

一般医療機器「ドイツ製メルーナ」


「メルーナ」は、日本で正式に医療機器として承認されている月経カップです。

シリコンやラテックス(ゴム素材)にアレルギーがある人でも使える低アレルギー性TPEを採用。

さらに、サイズがS〜XLと豊富に用意されており、出産経験や体型などから適切なものを選ぶことができます。

カラーも選べて生理の鬱々とした気分も晴れそうです。

日本人のための日本製月経カップ「ROSE CUP」

日本人のための日本製のカップが「ROSE CUP」。

最大12時間継続して使える上、アメリカのFDAの認証を得たシリコンを使用しており、高い安全性が保証されています。

まとめ:月経を快適に過ごせるアイテムと生活習慣を選ぼう

月経カップの使用を辞めた個人的な理由などについて、経験談を含めて話しました。

最近では、メディアやSNSで「生理の扱い」について議論されるようになってきましたね。

生理に関する体調不良や、生理用品にかかる出費など、女性ならではの事情として発信が増えているようです。

確かに性別を含めた多様性への理解を、時代とともに進めるためには有効なことでしょう。

ただ「生理痛がどうしてひどいのか」を考えることなく「生理前後は別人のように不調だから理解してほしい」というのも違うと思っていて。

生理痛は「個性」でも「体質」でもなくて、解決するためのキーである原因は自分でコントロールできる日常生活範囲に存在しているものです。

現状としては「生理痛がひどい」という事実を周知して、周りから理解や協力を得ることも大切でしょう。

そこにとどまらず、並行して「どうやったら快適に生理を扱えるようになるか」ということも考える必要があるのです。

なぜなら、それが自分のためであり、自分のまわりの大切な人のためだから。

筆者自身、生理痛がなかった人ではありません。

糖質制限を辞めてからPMSの症状が、頭痛や微熱、不眠へと変わり、生理後のPMS(Post Menstrual Syndrome)に移行した後、少しずつ軽減していきました。

PMDD(月経前不快気分障害)にも似た生理前後の精神的な衝動は、軽微ですが中学高校くらいからあっていまだに残っています。

PMDD的なものだ、と認識していることが、自分の症状の感じ方に大きく影響しているとは思っています。

生理のしくみ、ホルモンのリズム、副作用的な反動が少ないアイテム、ピルとの上手な付き合い方、など知るべきことを知ってほしい、知ろうとしてほしいと強く思います。



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