フリーランスの貯金額の理想|現役フリーランスが振り返る貯金すべき理由と方法

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結論からいうと、フリーランスとして独立する前の準備段階から貯金はあった方がいいです。

フリーランスになる前あるいは活動中に貯金をしておくことで、不安定になりがちな経済面を安定させられます。

必要な貯金額は個人によって違いますし、実際に貯められる金額も状況で異なります。

この記事では、フリーランスへの準備として持っておきたい貯金額の理想、フリーランスこそ貯金が大事な理由と、貯金ゼロからお金を貯める方法について書いています。

現役フリーランスの筆者が、フリーランス成のタイミングと経歴を振り返り、フリーランス活動を始める前の理想についてもまとめています。

フリーランスや個人事業主として独立を考えている人や、会社を辞めるか迷っている人にとって役立つ内容です。

フリーランスになったばかりの人やフリーランスとして長く活動している人で、貯金ができていなくても心配ありません。

少額から続けられる方法や今日から取り組める貯金術も併せて説明していますので、ぜひ参考にしてください。

目次

フリーランス・個人事業主成準備の貯金額の理想

フリーランスとして独立するまでに貯めておきたい理想の貯金額は、個人個人で異なります。

ライフスタイルや働き方、住んでいる地域などの条件で必要な貯金額の考え方が異なるからです。

実際に最低限の貯金額を計算する方法として、生活費の2年分を目安にします。

最低額:生活費2年分

  • 家賃
  • 光熱費
  • 通信費
  • 食費・日用品
  • 交通費
  • 仕事で必要な経費(オフィスの家賃・販促費・交際費など)

以上の合計

1ヶ月の生活に最低限必要な費用の金額を出して、それを24倍(2年=24ヶ月)すれば算出できます。

その額が、フリーランスの貯金として最低限口座に入れておきたい貯金額です。

例)1ヶ月の生活費の合計が20万円の場合:20万円×24=480万円

フリーランスが貯金すべき理由とメリット

フリーランスとして活動する上で、なぜ2年分の貯金が最低限必要か。主な理由は下記のとおりです。

個人事業主やフリーランスこそ、貯金が必要です。具体的な理由は、次のような点が挙げられます。

  1. 業務や活動に専念するため
  2. 新しい事業や仕事で芽が出るまで時差があるため
  3. 急に仕事がなくなるなど万が一のときのリスク回避
  4. 病欠や有給・退職金がない
  5. 心の安定を維持できる

1.業務や活動に専念するため

貯金があることで、フリーランス活動や仕事の業務自体に専念できます。

集中して活動できることで、収入アップにつながり、貯金が増え生活が安定する、という良いサイクルが生まれます。

フリーランスになる背景や動機はなんであれ、雇用形態よりも自由に、好きな条件を選んで仕事ができるのが利点のひとつです。

やりたいことや得意なことを生かして活動を続けるためには、ある程度集中して取り組む必要があります。

独立してすぐに基盤が整っている人もいれば、活動を通して基盤を整えていく人もいるでしょう。

スムーズなフリーランス実績を築いていくには、集中的に活動の土台を作っておくことが大切です。

貯金があることで、収入額を細かく気にせずに活動自体に集中できます。

2.新しい事業や仕事で芽が出るまで時差があるため

独立して新しく始める事業や仕事が、収入源として芽が出るまで時間がかかります。

独立する際すでに受注できている人なら問題ありません。

そうでなければ、仕事を少しずつ安定させるまでにある程度時間がかかります。

時差の間、生活資金がなくなってしまわないよう、生活費を貯めておきましょう。

フリーランスとして芽が出た後もしっかりと水をやり、適切な管理をしてあげないと、成長は止まってしまいます。

3.急に仕事がなくなるなど万が一のときのリスク回避

フリーランス準備に貯金するメリット

フリーランスや個人事業では、仕事が急になくなる可能性も高いのが現実です。

自分の活動を通して収入を確保しているフリーランスの場合、体調を崩して何週間も活動できなくなると、収入が途絶えてしまいます。

営業活動が思うように実を結ばず、受注が減ってしまったとしても、貯金があれば生活の支障を最低限に減らせます。

また、地震や水害など災害によって自宅や活動領域に影響が出て、収入が減る可能性もあるでしょう。

そうした万が一の事態に備えて、貯金をしておくことはフリーランスでなくても重要です。

銀行口座だけでなく、手元に少しの現金を残しておくことで災害対策になります。

中には投資などで株や仮想通貨、ゴールドなどの現物に換金している人もいるかもしれませんが、貯金という現金は日本ではまだまだ大切です。

貯金というリスク回避は、仕事におけるあらゆるリスク対策よりも効果的といえるでしょう。

突然仕事がなくなって収入が途絶えても、生活していかなければなりません。

そのときに貯金がないと、仕事に取り組めないどころか、生活すらままならないでしょう。

独立した意味がなくなってしまうので、生活費は少しでも貯めておきましょう。

生活費の2年分の金額までなくても、1年分でもいいです。あった方がいいに越したことはありません。

4. 病欠や有給・退職金がない

フリーランスには有給や病欠時に休むための制度、退職金はありません。

そのため、病気や怪我をしても入院費や治療費はすべて実費ですし(生命保険などに入っていれば別)、休んでいる間は給料のように収入がストップしてしまいます。

最近では地震や豪雨などの災害も増えており、被害に合った場合にも報酬が保証されないでしょう。

このように万が一の事態を想定して、仕事ができなくなった場合でも生活に支障が出ないよう、貯金をしておく必要があります。

5. 心の安定を維持するため

貯金があることで、不安定なフリーランス活動においても心の安定を維持できます。

精神的な安定を確保できることは、貯金の大きなメリットです。

メンタルが安定していると、焦りによる行動を減らせるので、無駄が減って流れに乗りやすくなります。

現実には時差があり、すぐには流れを感じられないかもしれませんが、それでもあるべき流れを作りやすいでしょう。

一方、焦りや不安から行動した場合、量が多くても最終的には骨折り損や無駄になる傾向があります。

一時的に成果を手に入れられても、体調を崩すなどして、自分が意識していない方法によって元に戻されてしまいます。

心の安定は、フリーランス活動を軌道に乗せるためにも重要である、貯金はその手助けをしてくれます。

貯金なしからスタートするフリーランスの貯蓄方法

貯金なしでも大丈夫、今日から貯金を始めれば徐々に溜まっていきます。

具体的に貯金を始める方法として、次のポイントを紹介します。

  1. 固定費を中心に出費を見直す
  2. 収入の1割貯金・小銭貯金をはじめる
  3. 節税対策をはじめる

1. 固定費を中心に出費を見直す

真っ先に節約しやすいのが、固定費です。

例えば、水道・光熱費、Wifiやスマホなどの通信費、サブスク料金、家賃など。

特に通信費は、年々新しい料金体系やサービスが更新されており、安くて便利なものが見つかるかもしれません。

毎月1,000円であっても、使っていないサブスク(定期購入)サービスは解約してしまいましょう。

2. 収入の1割貯金・小銭貯金

貯金に関して自分なりのルールを作り、守って継続することが大切です。

例として、今すぐにでも始められる方法には小銭貯金があります。

1日の終わりに、お財布に入っている小銭(1円玉〜500円玉)を貯金にまわし、1ヶ月続けて、月末になったら銀行口座に移しましょう。

通帳で毎月の貯金金額が記録していけば、数ヶ月経ったころには小銭でも毎日貯めれば馬鹿にならないことを確認できるでしょう。

定期貯金など、まとまった額の貯金は収入の1割から始めるのが基本です。

1割という割合は、人の潜在意識レベルで変化を受け入れやすい数値とされています。

1割までであれば、無意識的にもスムーズに変えられるため、貯金に移しやすいのです。

もしかすると、1割を貯金にまわして使える分が減ってしまってどうしよう、と思われるかもしれません。

日々の無駄使いをなくして貯金を続けるために、できることを改めて考えてみましょう。

不要なものや使っていないものを売ってお金に替えるなども有効です。

フリマアプリやオークションサイトを活用すれば、手軽に不用品を売って換金できます。

数個でも売れれば、数千円から数万円のお金になります。

貯金のやり方や節約方法については、別記事でも紹介していますので、ご覧ください。

→今日からできる節約方法4つ|貯金と家計見直しの重要性【自律女子の経済術】

3. 節税対策をはじめる

貯金を続ける、貯金を増やすために節税対策がおすすめです。

確定申告では、青色申告を選ぶと特別控除として最大65万円の事業所得が非課税対象となります。

また、小規模企業共済や個人年金(iDeCo)、ふるさと納税など節税対策になる制度も活用できます。

使えるものはどんどん使っていくのが、フリーランスや個人事業主の安定のポイントです。

4.未来のライフスタイルに合わせた目標貯金額を設定する

現在独身でも、将来的に結婚して家庭を持ちたい場合、同棲・結婚・出産・子育てなどそれぞれに費用が発生します。

また、今はフリーランスでもゆくゆくは法人化する予定の場合も、法人登記や資本金などの費用もかかってきます。

このように、将来の人生設計やライフスタイルに合わせた目標貯金額を設定することも大切です。

発生しうる費用の一例を見てみましょう。

  • 同棲用住居の費用
  • 結婚式費用
  • 子どもの教育費
  • マイカー・マイホームの購入費用・ローン
  • 法人の資本金
  • 投資用資金

貯金をしながら将来的な理想のライフプランを時間をかけて考えてみることをおすすめします。

まとめ:理想だけに縛られず必要な行動を起こそう

フリーランス成のための貯金額は、生活費の2年分(24ヶ月)が理想です。

ぶっちゃけ、貯金がなくてもフリーランスにはなれますし、活動することもできます。

ただ、使い捨てではない条件で仕事を受け、質の高い業務をこなすためには、貯金という後ろ盾は重要です。

心の安定が得られる上、貯金があることでお金のために仕事をしなくて済みますしし、キャリアアップやスキルアップにつながります。

どうしてもフリーランスになりたい人は、貯金など関係なく飛び出してしまうのもひとつです。

その場合は、必死で収入を安定させる行動と覚悟が必要です。

フリーランスとしてスタートする段階で理想とする条件は、貯蓄以外にもいろいろありますが、すべて揃うのを待っていては時間ばかり過ぎていきます。

フリーランスになるのに必要な条件はありませんが、貯金だけはあった方が自分のためになります。

経済面だけでなく、精神的な安定を維持しながら活動に専念できるからです。

貯金がなくてもフリーランスになりたい、独立したいという人は、今日からできる貯金を始めてみてください。

コツコツ続けることで貯金ができて、お金に対する意識も変わっていくことでしょう。

貯金がある方がメリットは大きいので、貯金額くらいは理想を現実化させておきましょう。

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