貯金は資産づくりのために必須のステップで、継続してこそ意味があります。
毎月の給与から貯金していても、ある程度貯まったら使ってしまって続かない、という人もいるのではないでしょうか。
給与が入ったら先に貯金用口座に回すこと以外にも、貯金を続けるための方法やコツがあります。
この記事では、今日から始められる4つの貯金術と、資産づくりに貯金が欠かせない理由などについてまとめて紹介します。
最後まで読めば、資産づくりのために投資の前に貯金がなぜ必要なのか知ることができ、自分に合った貯金のコツを取り入れられるはずです。
将来の資産を築いていくために、ぜひ最後まで読んでみてください。
今日から始める貯金術4つ
今日から始められるおすすめの貯金術を4つ紹介します。
- 収入が入ったら最低1割貯金にまわす
- 不用品や使っていないものを売却
- 最低目標額は生活費2年分
- 借金や負債などマイナスを早くなくす
1.収入が入ったら最低1割の額を貯金にまわす
毎月の給与や定期ボーナスから、最低1割の金額を貯金に回します。
給与日やボーナス日など、受け取ったその日に貯金用の銀行口座にまわしておくのが理想的です。
「後で余ったら貯金しよう」と思っていても、結局使ってしまう可能性があるため、先に分けておきましょう。
自分で講座から抜き取るも良し、自動で貯金できるよう登録しておくも良し、です。
1割(10%)という数値は「ひとが無意識レベルにおいて変化を受け入れやすい割合」とされています。
給与の半額を今月から貯金に回して、残った額で生活しようと、想像しただけで難しそうです。
では2割や3割程度ならどうか、というと、実際にできそうな気がしますよね。
しかしながら、人間の脳の9割前後を占めるとされる潜在意識(無意識の領域)は、変化に抵抗しようとします。
自然に受け入れやすい割合が、1割とされているのです。
急に、給与の3割貯金し始めよう、としても、無意識による抵抗によって何らかの急な出費が生じるなどして、続かなくなる可能性がでてきます。
まずは、スムーズに貯金を続けることを優先して、最初は1割貯金からスタートしましょう。
その後、半年など時間が経った後に、できる範囲で貯金額を増額していきます。
おすすめは、3ヶ月ごとに1割ずつ増やしていくやり方です。
- 4ヶ月目から収入の1.1(1割分の1割をプラス)割分
- 7ヶ月目から収入の1.21(1.1割分の1割をプラス)割分
といった具合です。より加速的に貯められるので、やってみてください。
2.不用品や使っていないものを売却
使っていない不用品を売却することで、貯金用の資金を作り出せます。
買ったもののほぼ未使用なまま眠っているものや、使用回数が少ないまま放置しているものはありませんか?
メルカリやラクマ、ヤフオクといったネット上で完結するサービスなら、非常に簡単に売却できます。
ブランド品や家電、大量のCDや書籍などは、専門店に依頼するとそれなりの価格で買い取ってくれるはずです。
面倒でなければ、フリマアプリを活用すると意外なものまで値段がついて売れて面白いですよ。
3.まずは最低目標額=生活費2年分まで貯める
2年分の生活費を最初の目標としましょう。
毎月必要な費用×2年(24ヶ月分)の金額を口座に貯めることを目指します。
月30万円必要なら30万円×24ヶ月=720万円 です。
上記額が貯まるまでは貯金を辞めないこと!決めましょう。
投資を始めるに当たり、生活費分の貯金がある上で余った分を投資に回すのは鉄則とされています。
実際に計算して出した目標の方が、1,000万円、3,000万円といった漠然とした高すぎる目標値よりも取り組みやすいでしょう。
自分の場合はいくらになるのか、一度計算してみてください。
4.借金や負債などマイナスをなくす
借金や負債がある場合は、貯金よりも先にこのマイナスをなくすことに取り組みましょう。
貯金のステップ0的なことですが、マイナスがある中で貯金ができても、プラスにはなっていきません。
先に借りたお金を返済してから、貯金をしていけばいいのです。
住宅ローンや車のローン、教育ローンなどすでに組んでしまったものは、急に支払い切るのは難しいかもしれません。
上記以外で、クレジットカードの残債や奨学金の返済など、繰り上げられるものは支払いを終えてしまいましょう。
資産づくりに貯金が欠かせない理由
将来のお金を考える上で避けて通れない「資産づくり」の話。
貯金は資産づくりの一部ではありますが、投資などで資産を作る前に貯金が欠かせない理由があります。
生活費があることで心の余裕が生まれる
投資する火種として必要
貯金があることで心の余裕が生まれる
貯金があることで、心の余裕が生まれます。
貯金は続けていくものであり、頼って仕事を辞めてしまっては意味がありませんが、あるというだけで違います。
何か起きた際にも対応できる経済力があることは、自分のオーラや波動をも変えられます。
貯金がなく、日々切羽詰まって働かなければならない状態では、余裕や遊びがなくギリギリです。
焦りや心配、「しなければならない」状態は、人生を全うするという大きな視点から見ても健康的ではありません。
貯金があるときのような心の余裕が、趣味や好きなことを心から楽しみ、大切な人との時間を心から味わうのをサポートしてくれます。
また現実的にいうと、不慮の事故や病気、地震などの天災、家族の事情による生活の変化といった確率はゼロではなく、誰にでも起こりうるもの。
急な事態にも対応できるお金があることは、リスク管理としても重要です。
投資する火種として必要
当たり前のことですが、貯金は投資のための火種として使うのに必要です。
お金を、株や外貨、アンティーク、金などの現物、不動産などに換えていきます。
リスクヘッジのための生活費2年分の貯金とは別に、投資用としてお金を用意する必要があります。
多くの投資方法は、数百万円などのまとまった金額からしかできず、それくらいの金額を使ってこそ効果を発揮するものです。
貯金を続けてはじめて、投資というお金を効率的に増やすためのスタートラインに立てると思って良いでしょう。
不滅口座への貯金がお金の管理能力につながる
なお、生活費の2年分の貯金は、一生使わないための「不滅口座」に入れるお金としても有効です。
不滅口座とは、生涯増やし続ける貯金用の口座のことで、一度入金すると手をつけずに過ごすことになっています。
ザ・シークレットにも登場するDr.ディマティーニ氏が提唱する経済術のひとつです。
筆者自身も実践しながら、不滅口座による効果を少なからずとも実感しています。
入れたお金は一生使わないのが前提ですが、金額の目標としては2年分が最低ライン。
2年分達成したら、その後は不滅口座に貯金を続けつつ、資産の火種を貯めていきます。
ちなみに、資産づくりといっても投資以外にもいろいろな方法があるので、リターンとリスクのバランスや自分の興味など総合的に比較検討していくと良いでしょう。
まとめ:自分に合った貯金術で資産づくりを継続しよう
自分に合った貯金術を取り入れれば、無理なく貯金を継続していけます。
具体的な目標金額を現実的に計算してみて、収入がある度に先に貯金にまわしておくと、スムーズに実践できるでしょう。
将来のために貯金をしたいと思っていてもなかなか続かない人は、紹介した方法をぜひ取り入れててみてください。
貯金を継続するために、日々の節約について知りたい人は下記記事も参考になるはずです。
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