海外移住するとなると、引っ越しに伴って荷物を梱包して送るという作業が発生します。
国を越えて引っ越しをすることは、国内での引っ越しとはかなり異なるものです。
費用はもちろん高くなりますが、送る方法によっては抑えることも可能になります。
今回は、海外移住時の荷物の送り方について詳しくご紹介します。海外への荷物配送の費用例や、スムーズに送るコツなどもまとめています。
海外移住をはじめ、海外留学や海外出張の際に「荷物を送りたいけどどうしよう?」とお悩みの方は、最後までチェックしてみてください。
海外移住時の荷物を送る方法
海外移住時に荷物を送る方法として、代表的なのは次の3つです。
- 海外引っ越し業者
- 国際郵便・宅急便
- 自分でスーツケースで運ぶ
大手運送会社などでは、海外引っ越し専用のプランも用意されており、海外への引っ越しもかなり楽になってきました。
荷物がダンボール数個で済む場合には、国際郵便や国際宅急便で問題ないでしょう。
さらに荷物が少ない場合、あるいはすぐに使いたいものが多い場合は、スーツケースに入れて自分で運ぶのが一番です。
それぞれの方法について、さらに詳しく見ていきましょう。
海外引っ越し業者
海外引っ越しに対応している業者として、主な会社をピックアップしました。
日本通運 https://www.nittsu.co.jp/kaigaihikkoshi/
クロネコヤマト https://www.y-logi.com/service/kaigai/
エコノムーブジャパン http://www.howtomove.net/
海外引っ越し専用プランも用意されているので、費用や日数の目安もわかりやすいのが特徴です。
ただし、正確な費用を計算するにはやはり見積もりを依頼しなければならないでしょう。
見積もりを依頼するために、どのくらいの荷物になるのか、ダンボールの個数や荷物の重量の把握は必須です。
海外移住が決まったら、早めに送る荷物をまとめるなど準備を進めましょう。
国際郵便・国際宅急便
郵便局の国際郵便や、運送会社の国際宅急便を利用する方法です。
送り先の国と荷物の重量によって、料金や到着までの日数が異なります。
それぞれのサイト内では、配送料のシュミレーションもできますので、実際に配送依頼する前に使ってみてください。
自分でスーツケースで運ぶ
大量の荷物を詰め込み、航空カウンターで預ける場合は品質のしっかりしたスーツケースを使うことを強くおすすめします。
詰め込みすぎてパンクする心配がなく、輸送の際にガンガン投げられてもびくともしない、頑丈さを備えたものを用意しましょう。
航空便と船便の主な違い
海外移住時に荷物を送った場合、主に飛行機による航空便と海の上を移動する船便の2つに分かれます。
まず、航空便の特徴は使用例は次のとおり。
- 荷物の重量を基準にして料金が決まる
- 到着日数は数週間(船便よりもずっと早い)
- 費用は船便よりも高額
- 1箱の重量は最大30kgの制限がある
- 使用例:比較的すぐに使いたい食器、小型家電、インテリアなど
続いて、船便の特徴と使用例です。
- 荷物の総容積(㎥)などで料金が決まる
- 到着日数は2、3ヶ月が平均
- 使用例:すぐに使う必要のない大型収納や家具など
金額で選ぶなら船便、到着日数で選ぶなら航空便という選び方が基本ですが、何を送るかによっても選ぶべき方法が異なります。
海外移住時に荷物を送る費用例
海外移住時の荷物の配送について、具体的な金額例をご紹介します。
費用を決める条件としては、
- 送り先の国
- 荷物の個数や重量
- 保証などのオプション
- 単身パックなどのプラン
などが挙げられます。
国際郵便
国際郵便には、到着までの日数や追跡の有り無しなどで複数の選択肢があります。
- 差出地: 神奈川県
- お届け先:オーストラリア (NSW州)
- 重量:10kg
- 国際スピード便EMS(追跡可)¥14,500(目安到着日数3日)
- 航空便 国際小包 ¥17,650(目安到着日数7日)
- エコノミー航空(SAL)¥12,550(目安到着日数2週間前後)
- 船便 国際小包 ¥6,750(目安到着日数2ヵ月前後)
ヤマト運輸の海外引越しプラン
クロネコヤマトの海外引越しプランにも種類があり、荷物の量や内容によって適切なプランを選べます。
単身引っ越しプラン
オランダ・アムステルダムへ
- ミニマムコース:¥100,000
- 所要時間の目安:約55〜60日
- 料金に含まれる梱包資材:ダンボール大5箱 + 小4箱 = 9箱、エアキャップ(プチプチ)120×300cm、クラフト紙120×90cm×20枚、ガムテープ30m巻×1本
- 責任限度額:箱一つあたり20万円
※価格や詳細条件は記事公開時点のものです。
荷物をスムーズに送る4つのポイント
海外移住の際に荷物を送るとなると「きちんと到着するのだろうか」「現地での配送が心配だ」などの不安もでてくるでしょう。
荷物を配送するに当たり、できるだけスムーズに送るためのポイントがあります。
1.荷物を可能な限り減らす
海外移住の際に荷物をスムーズに送るには、やはり荷物を極限まで少なくすることが大前提でしょう。
どうしても必要なもののほとんどは、現地についてすぐ使いたいものも多いでしょうから、大きなスーツケースに入れて自分で運ぶのが無難です。
家電や家具などは現地で調達できるものがほとんどです。どうしても現地に持っていきたいもの以外は、売る、譲る、保管する、捨てるなどして処分することをおすすめします。
急な海外出張の辞令以外は、事前準備ができますよね。
海外留学など海外移住を検討しているなら、日頃から余計なものを取っておかない、モノを増やさない工夫も大切です。
2.自分で梱包する
梱包資材を自分で準備すれば、引っ越し費用を抑えることができます。
引っ越し業者によってはダンボールやガムテープをつけてくれますが、郵便や宅急便を利用する場合は自分で用意しなければなりません。
今ではホームセンターでダンボールやプチプチなどの梱包材、ガムテームは十分な量を確保できますし、車がない場合はAmazonや楽天で通販も可能です。
梱包を自分で行えば、ダンボールを無駄使いすることなく適切なパッキングができ、輸送途中で中身が破損する可能性も減る、はず、と思ったのですが、
もしパッキングが得意じゃない、不安だという人は業者に任せた方が安心でしょう。
筆者はパッキングが大の得意なので問題なし。(この特技で何かサービスができないか、よく考えています笑)
3.航空便より船便で!
先ほどご紹介したとおり「費用を優先するなら船便で、早く欲しい場合は船便で」という選び方が基本です。
航空便でも2〜3週間はかかるのですから、船便の2〜3ヶ月もさほど変わらないのでは?と、個人的には思いますね。
4.繁忙期を避ける
日本の引っ越しの繁忙期である2〜3月を含め、現地の引っ越しの繁忙期を避けられると良いですね。
費用を抑えられますし、荷物の流通量が減るため紛失や誤送の確率自体が減り、確実に届きやすくなります。
どうしても繁忙期に重なってしまう場合は、上の1〜3の方法を実践しましょう。
国ごとの荷物の規制をチェックする方法
国ごとに持ち込める送れるものの規制や関税などが異なりますので、気をつけてください。
詳しい荷物の規制については、下記ページにて確認できます。
万が一、送ってはいけないものが含まれていた場合、日本の関税チェックで止まり返送されるか、現地に届いたとしても現地の関税で没収されてしまい、結局手元に届かないことに。。
利用する際に注意すべきポイントをわかりやすく説明してくれていますので、ぜひ活用しましょう。
まとめ
海外移住時には今持っている荷物をどうするのか、をスピーディに決めなければなりません。
送る荷物の種類や重さによって、国際郵便や国際宅急便をはじめ、海外専用引っ越しプランなどから選びましょう。
多くの方法で事前見積りが可能ですので、ぜひ活用して到着日数や費用をチェックして比較検討することをおすすめします。
スムーズな海外移住を実現させるために、お役に立てば幸いです。
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