「留学が終わって日本に帰国すると英語を忘れてしまいそう」
「英語力が落ちるといわれるけど、キープする方法はないかな」
留学生や帰国子女の中には、このような思いを抱えている人もいるでしょう。
海外で英語が身についても、日本に帰ってくると英語を使う時間が少なくなって、どうして忘れるスピードが速くなってしまいます。
必要な対策を取ることで英語力を維持できます。
今回は、留学や海外滞在から帰国した後も、身につけた英語力をキープする方法を紹介します。
筆者自身、1年の交換留学から戻ってきても英語を問題なく使うことができていますし、TOEICテストで900点を超えることができました。
帰国子女が日本帰国した後英語力は衰える?キープは可能?
海外で暮らすと英語が身につくのは当たり前
英語を身につける際、量はとても重要で、使える英語を身につける際、はじめの一歩は量です。
どれだけの量をこなすかによって、身につくスピードが違います。
留学中は、日本での日常生活で、身につくすべての日本語、耳に入るすべての言語が英語、と身の回りを英語で囲まれています。
つまり、英語環境で生活するだけで、24時間英語に触れていられるため、日本で英語を勉強するのとは量が違うのです。
圧倒的な量の英語を浴びるため、身につくスピードが格段に早くなります。
留学で身につけた英語はどのくらいで衰える?
帰国後、どんな環境で過ごすかにもよりますが、多くの場合1年以内にほとんど忘れてしまうでしょう。
3ヶ月から半年程度ではさほど忘れる量も多くなく、思い出すことも簡単です。
そのため、この期間に少しでも対策することが英語力維持に重要になってきます。
英語力を維持するメリットは多い!
海外から帰国した後も英語力を維持することで、得られるメリットは多岐に渡ります。
- 就職に有利
- 海外コンテンツが楽しめる
- 外国人との交流が簡単
英語が使えるだけで、就職先の選択肢が多くなります。外資系企業では英語力は必須な場合が多いです。
また、英語力があると同じ派遣社員でも時給が高い仕事に応募できます。
海外のウェブサイトやオンラインコンテンツも問題なく理解でき、楽しめます。
日本に来た外国人とのコミュニケーションも容易です。
以上のように、英語力を維持できればいろいろなメリットが得られます。
帰国子女や留学生が英語力を維持する方法
帰国子女や留学生が英語力を維持するためのコツは、英語を使う時間、英語に触れる時間をできる限り増やすこと。
英語、つまり言語はコミュニケーションツールであり、道具です。
使い続ければ使い方を忘れることがありませんし、より便利で自分に合った使い方を身につけることもできます。
帰国子女や留学生が、英語力を維持する具体的な5つの方法を紹介します。
- 英語に触れる時間を増やす
- 英語インプットを続ける
- 英語でアウトプットする時間を作る
- 英語のスキルチェックと勉強時間を設ける
- 英語を使う環境に身を置く
重要度の高いおすすめ順に1から5まで挙げています。詳しく見ていきます。
1. 英語に触れる時間を増やす
海外留学から日本に帰国した後、英語を使う時間を持つことで、忘れるスピードを遅くすることは可能です。
- 英英辞典を使う
- 身の回りのものを英語設定にする
英語を使う時間を増やすことを意識しましょう。
例えば、わからない英単語を調べるときも英語で調べるために英英辞典を使う。
スマホやパソコン、タブレット、電子辞書など普段から使うものの表示を英語に設定しておく、などです。
目につく英語の量を増やすことで、英語が感覚的に抜けにくくなります。
一度英語を使う感覚が抜ける、留学前の状態に戻ってしまう可能性が高まります。
再び留学時の英語レベルまで上げるとなると時間がかかって、もったいないです。
英語力維持には毎日の学習が大切ですが、忙しくてまとまった学習時間が取れない人も、英語に触れる仕組みを作っておけば衰えるスピードを抑えられます。
2. 英語のインプットを続ける
英語力をキープするためには、インプットとアウトプットの継続が欠かせません。
リスニングとリーディングのインプットスキルは、さまざまな方法で学習を続けられます。
- 海外の大学講義を受講する
- TEDや海外のニュースサイトをチェックする
- 洋書のオーディオブックを活用する
- Podcastを聴く
- YouTubeで英語のチャンネルを見る
- 動画配信サービスで洋画や海外ドラマを見る
- 英語オンラインクラスを受ける
10〜15分程度の専門家のスピーチ動画TEDは、フォーマルで正しい英語が使われている英語教材としてぴったりのツールです。
英語学習に適したオーディブルやポッドキャスト、動画配信サービス、オンラインクラスについては、下記記事でも紹介していますので、ご覧ください。
3. 英語でアウトプットする時間を作る
スピーキングとライティングというアウトプットスキルは、インプットとバランスよく使いましょう。
- SNSで英語で発信する
- 外国人とコミュニケーションを取る
- 英語で日記をつける
4. 英語のスキルチェックと勉強時間を設ける
どのくらいの英語力があるか、スキルチェックを行い、勉強する時間を設けることも大切です。
- TOEICなどのテストを定期的に受ける
- オンライン英会話・英語コーチングを利用する
TOEICテストは就職にも有利です。
効率的な英語勉強には、目標に沿った英語学習ができる英語コーチングがおすすめです。
5. 英語を使う環境に身を置く
日本に帰ってきた後も、英語を使う環境に身を置くと否が応でも英語力が維持できるでしょう。
- 外資系企業や翻訳など英語を使う職業に就く
- 海外で就職する
- 別な国・学部に再留学する
- 帰国子女が入学可能なインター・英語教室に通う(小中高校生の場合)
日本帰国後も英語力をキープするための3つのポイント
日本帰国後も英語力をキープするための、3つのポイントを見ていきましょう。
- 目標を決める
- 日本語を使わず英語を使って考える
- 勉強コミュニティや帰国子女仲間を作る
1.目標や進路を決める
英語力維持のためには、目標を決めましょう。
目標設定にはSMARTシステムが役立ちます。
Specific:具体的でわかりやすい
Measurable:数字で計測可能
Achievable:達成可能な
Relevant:価値観や長期ゴールとの関連性がある
Time-bound:期限が明確
適切な目標が設定されることで、英語維持に向けたモチベーションが上がります。
また、今やるべきことが明確になってすぐに取りかかれます。
大学留学からの帰国子女の場合、進路は主に就職か進学です。
一度向上した英語力を維持するためには、具体的なゴールが英語を使い続けるための原動力となるでしょう。
2. 日本語を使わず英語を使って考える
独り言や頭の中の考えごとですら英語を使う意識を持ちましょう。
日本にいると日常的に日本語を使うため、英語を話す時間は減ります。
そんな環境でも英語力を維持するためには、一人のときに英語を使いましょう。
スケジュール帳などは英語を使うことをおすすめします。また、映画などを観る場合も英語字幕などで楽しむようにしてください。
3. 勉強コミュニティや帰国子女仲間を作る
一人で英語勉強を続けるのは難しい場合は、勉強コミュニティや帰国子女仲間を見つけましょう。
英語勉強を日頃から報告ができるような相手がいるだけで、モチベーションを維持できます。
SNSやインターネット上では英語仲間は簡単につながることができるので、使ってみてください。
おすすめプログラムKhan Academy(カーン・アカデミー)
英語力をキープするために使えるツールは五万とあります。
無料でも十分に役立つツールは多く、自分で気に入ったものや目標に沿ったものを選びしょう。
Khan Academy(カーン・アカデミー)は、無料で使える英語のオンライン動画学習プラットフォームです。
大学や高校で学ぶような、科学、生物、歴史からIT系の講義が揃っており、誰でも学びたい科目が見つかるはず。
先生のわかりやすくてきれいなノートと声で、見ているだけで理解が深まります。
英語字幕をつけることも可能なので、英語と知識を同時に学べて一石二鳥。
まとめ:留学で身につけた英語力をキープするために英語に触れよう
留学など海外で英語力を身に着けた後、日本に帰ってきた帰国子女は、英語力を維持することは可能です。
ただ、日本語を使う時間が増えるため、学校や勤め先の企業で英語を使う機会がない場合、早く忘れてしまうでしょう。
せっかく身につけた本場の英語力を衰えさせないためには、インプットとアウトプットを続けること。
そして毎日、何かしら英語が身の回りに置いて、英語に触れる時間を増やすことです。
筆者はろくに英語ができない状態で留学しましたが、3ヶ月すればネイティブ英語や大学の授業の英語がほとんど聞き取れ、理解できていました。
高校時代に持っていたガラケーの設定を英語にし、以来携帯の基本言語はすべて英語です。
時々エラー表示や設定項目で理解できない時がありますが、ほぼ問題ありません。
帰国後はDVDで好きな海外ドラマ(Sex and the City)をリピートしまくり、英語でメモる、英語でメールするなどを積極的に行っていました。
留学から10年以上経ってからも、3週間くらいの勉強でTOEICは900点を越えました。
帰国子女レベルであれば、少し継続していくだけでも一度身につけた英語力をキープすることは充分可能です。
英語力をキープするために触れる・聞き流す時間を増やしてみてください。
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