ライティング業務を請け負ってきてはや5年が経ちました。
2018年までの業務と、2019年に入ってからの業務では明らかに傾向が違います。
今回は、ライティング業務における変化をオウンドメディアなどの背景を含めてまとめるとともに、2020年来年以降の動向について予測してみたいと思います。
副業としてライティング業務を請け負っている人も含めて、ぜひ最後まで読んでご自身の状況における分析、対策するのに役立ててください。
2018年までのライティング業務の流れ
- 構成があるものに対して本文のみライティング
- オウンドメディア内の記事作成
- クライアントとのやりとりのみで流れが早い
- 一度に多くの記事を割り振られる
オウンドメディアを持っているクライアントから記事のライティング業務を請け負うことがほとんどでした。
記事を書く上でのリサーチから見出し作成、商品の指定など細かくしていただいたものを渡され、項目ごとに文章を埋めていくタイプの業務です。
比較的まとまった記事数を受けることも多く、1ヶ月に数十記事もかきあげていました。
クライアント側に校正チェックを行う担当者がいるので、やりとりも早く、修正から校了までも時間はかからなかったです。
以上のような流れが過去のことである、というのはライターとして活動している人であれば誰しもが気づいているのではないでしょうか。
オウンドメディアのバブルは弾け、生き残るためにやり方の変更を余儀なくされたからです。
もちろん、Google様からの静かな通達によって。
2019年からのライティング業務の傾向
- KWが配布され、リサーチから構成作成、ライティングまで一貫して担当
- 大手企業のサイトを請け負う仲介的存在から発注を受ける
- 変更が多く、1件完了するまでに時間がかかる
- 割り振りの数は抑え気味
ライティング業務に付随する、リサーチから構成の作成、画像選定などを含めて1記事まるごと担当する、という形がメジャーになりました。
しかも、クライアントはサイト運営者ではなく、請け負いの仲介企業が多くなりました。(以前オウンドメディアを運営していた企業が、請け負い型に変わって仕事を紹介してくるケース多数です)
最終的に記事OKを出すのはサイト運営者(企業)なので、直接やりとりをする仲介側の担当者がチェックした後、サイト運営者のチェックが入って、修正依頼があれば対応してまたチェックしてもらって。。。
時間がかかります。
並行して発注件数も少なくなりがちなので、1記事あたりの単価が昨年までと変わらないのであれば、ライティングする側の時給は下がってしまうでしょう。
幸い、大手企業によるサイトなどでは文字単価¥3以上といった案件もあり、そういう場合は打撃は少ないです。
1記事作成の時間がぐんと長くなりますが、サイトを構築する上で必要な情報、スキルはすべて手に入ることになります。
2020年以降の(個人的)ライティング業務予測と対策
ライティング業務自体はなくならない
オウンドメディアの数は落ち着く
活動範囲を少しずらして考えること
Googleを使って検索する人は急にはなくならないので、ライティング業務自体はなくならないはずです。
メディア・サイト運営側が求めるレベルは上がり続ける、現状に甘んじずスキルアップに励み続けることが大切ですし、ライティングスキルと同時に対応力も必須です。
一冊読んでおくと差が出ると言われる鉄板書籍はこちらです。
マニュアルや決まりを自分で咀嚼、消化して使える人でないと、クライアント側から断られる恐れがあります。
いろいろなクライアントの仕事を受けてきた人にとっては、対応力については言うまでもありませんね。
Webサイトのライティングだけでなく、クラウドファンディングサイトのライティング、SNSにおけるライティングなど。
今後は軸を少しずらしてみると、活動できる場所が見つけやすいのではと考えます。
SNS×ブログなど文章を使った発信を始めるには良いタイミングだと思いますね。
SNSからサイトに移動して商品を買う流れは増えていくはずなので、慣れておくと後々使えます。
まとめ:どんな状況でも臨機応変に対応できれば最強
フリーランスでライターをやっていくのは、Web上だけでは厳しい時期だ、と感じる毎日です。
積み上げてきたものは活かすべきですが、自分の活動の場所を新しく見つける、違う活動を初めて見るといった選択肢も考慮しておくのが無難でしょう。
どんな状況になっても臨機応変に対応できれば最強で、すぐに身動きが取れるのがフリーランスの一番のメリットでもあります。
客観的な判断力とか、「風を感じ取る」力なんかもフリーランスでは鍛えられますよ。必要だから、なんですけどね。
どんな案件でも求められる文章を書けるように、自分の状態を維持しておくのが、一番の対策だと思っています。
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