エコアイテムのひとつである布ナプキンは、手作りする人も少なくない人気の生理用品です。
過去の月経カップの記事や、生理痛対策の記事など、他の記事で布ナプキンに触れていませんでした。
使っている人も多いみたいなのに、単語すら使わずに記事をまとめてしまいました。
理由は、自分の中で選択肢から完全にはずれていて、頭の中でないことにしてしまっていたから。
これでは、記事を書く上でフェアではありませんね。
ということで今回は、布ナプキンを使わない理由とエコや環境配慮との関係について、記事にしていきます。
布ナプキンを使わない3つの理由
筆者は布ナプキンを使ったことがありません。それは、過去に使ってみたいと思ったことがないからです。
その理由を詳しく書いていきます。
- 布ナプキンの衛生管理が難しい
- 紙ナプキンよりボリュームが大きい
- 健康的なメリットはさほどない
1.布ナプキンの衛生管理が難しい
布ナプキンのメリットである「洗って乾かして、繰り返し使える」という点が、逆にデメリットに見えるのです。
布製品は、洗って乾かしている間に雑菌が増えやすいため、短時間で乾かしてしまう方が望ましい。
これは、キッチンのふきんや化粧スポンジなどすべてに言えることです。
生乾きは5時間以内とする記事もあります。
水だけでなく、石鹸カスや洗剤の洗い残しがあれば、これもまた雑菌繁殖の原因となります。
- 経血は完全に落ちているか
- 洗剤や石鹸は完全に流せているか
- 5時間以内に完全に乾いたか
- 使うときに完全に乾いているか
毎回あるいは毎日使う度に、以上のことに配慮して使わなければなりません。
さらには、完全に流すとなると水をどのくらい使えばいいのか。
経血が落ちている、石鹸が残っていない、というサインはどう判断すればいいのか。
布ナプキン使用に至るには、個人的にはハードルが多すぎるし、高すぎます。
そもそも、一般的な経血量なら、さほど紙ナプキンの量も必要としないものです。
本来は、夜寝ている間に経血は出ることはありませんし、3日前後で終わるものなので、さほど紙ナプキンも使わずに済みます。
リモートワークで在宅できる日が増えているので、経血が出そうになったのを感じてトイレに行く訓練にもなります。(経血コントロール)
わたし自身は夜用や多い日用も必要ないほどの経血量ですし、平均3〜4日で終わります。
布ナプキンを使う方がリスクに感じてしまうのです。
2.紙ナプキンよりボリュームが大きい
完全に個人的な理由になりますが、紙ナプキンよりもボリュームがありサイズが大きいところも難点。
生理中以外はTバックを常用している筆者にとっては、紙ナプキンだけでもゴワゴワ感がすごいので、それ以上となると無理かな。
Tバックは海外生活中に履いて、そのまま習慣になってしまっただけですが、ピッタリしたジーンズでも下着のラインは出ないし、ヒップを潰さずラインが崩れないし、メリットばかりですよ。
個人的にすごくおすすめです!
3.健康的なメリットはさほどない
先の2つの理由が布ナプキンを避ける理由で、最後は布ナプキンを使う理由がないということです。
布ナプキンにすることで子宮まわりが温まる的な話については、この後噛み砕いて説明しますが、結論温まりません、布ナプだけでは。
糖質制限を辞めて4年強、さほど冷えが気にならなくなって、適度にトレーニングをしながら血流が少しずつ良くなっている気がしています。
布ナプキンがなくても健康に過ごせるなら、わざわざサイズの大きなパッドを使う必要はありません。
以上、3つの理由をトータルで考慮し、布ナプキンには手を出さずに来ています。
エコ?宗教?布ナプキンに関するよくある疑問Q&A
布ナプキンについて気になる疑問について調べました。
Q. 布ナプキンはゴミがでないからエコで正なのか?
A. YesでNo
使い回せる布ナプキンは、紙ナプキン分のゴミがでないという点でエコではあります。
ただ、正しい選択肢かどうかは個人によって違うので一概には言えないし、完全に正だとして人に押し付けるのも違います。
布ナプキンの特性やメリット・デメリットを理解して使うことが大事です。
Q. 布ナプキンが宗教やら怪しいやらいわれるのはなぜ?
布ナプキンについて調べていると、「怪しい」「宗教」といったキーワードが出てきて、ちょっと笑ってしまいました。
おそらく事の発端は、「布ナプキンを使うことで子宮が温められる」「有害な紙ナプキンの経皮毒がなくなる」といった、極端な文言を並べる人がいたことだと思われます。
言いたいことはわからなくもないんですが、本来説明すべき内容とはちょっと違うんだよなー。
布ナプキンを使うと子宮が温まる:△
紙ナプキンに使われている吸水ポリマー(液体を固める成分)などが冷えにつながる可能性がある
→布ナプキンに変えることでポリマーなどが肌に触れなくなる
→エリアが冷える要因が減る
という前提の上で、その可能性があるとは言えるでしょう。
子宮が冷える、温まるというのは体内全体の血流の話であって、布ナプキンによる影響だけではありません。
別記事で月経対策としてよもぎ蒸しを挙げていますが、よもぎ蒸し自体は簡易サウナなので全身の血流促進作用も見込めます。
また、経皮毒に関しても、
有害な紙ナプキンの経皮毒がなくなる:△
紙ナプキンの全部が全部経皮毒があるとは言い切れない、
トイレットペーパーのように香り成分や消臭成分が使われているもの、合成漂白剤が使われているものは良くない
おまただけでなく、どこの肌にも触れさせたくない感じ。
ただ、そういった点に配慮して作られている紙ナプキンも存在します。
このように、途中の流れを説明せず、ショートカットして謳う商品や人が多いがために、極端な理論を盲信している信者的人が多く見える、ということではないのかと。
Q. 布ナプキンは柄がなく無地の方が良い?
A. プリント方法にもよりますが、素材には注目すべき
布ナプキンには、幅広い素材が使用されています。
コットン(綿)からリネン(麻)、竹(バンブー)、シルク、モダールなどなど。
コットンでも、ガーゼやワッフルなど生地のタイプもさまざまです。
何色にも染められていない無地無職のものが一番無難ですが、柄つきや色つきのおしゃれなものを使いたい人もいるでしょう。
肌が直接触れるパッドには無地のものを使い、外側のものを柄ものにするなどは良いかもしれません。
ただ、ハンドメイドする際など、生地に使われている染料をチェックできると安心です。
Q. じゃあ布ナプキンは誰が使うべき?
A. トイレで経血を出せる人!
布ナプキンは経血を吸わせるものとして使うのではなく、下着についてしまわないようにあてておく使い方が理想的です。
となると、経血コントロールをマスターした人が使うのに適しているでしょう。
最後に:納得した上で選択する自覚を持とう
地球上に生きている以上、環境配慮やエコを意識することは重要です。
近頃は企業もサステナブルな要素を取り入れており、便利で快適かつエコというありがたい商品も増えていきました。
消費者として選択肢が増えることはありがたいですし、エシカルと呼ばれる生活を進めやすいでしょう。
もちろん、自分の快楽のために環境を破壊することは間違っていますが、逆に環境配慮を最優先して、自分の健康を害するのも確実に間違っていると思うのです。
そもそも、エコやサステナブルは強制するものではない。
人それぞれが納得して賛同した上で始めるものですし、各自のタイミングがありますから、取り入れる時期も異なって当然です。
布ナプキンが宗教的な色味を持っている背景には、自分自身の納得感がないまま始めてしまう人の存在や、仲間うちの要請やプレッシャーもあると考えています。
大切な体に直接触れるものだけに、ちょっとした違和感や気になることをないがしろにせず、しっかり自分で納得した上で選ぶことを徹底してほしい。
健康のことだけじゃなくて、体のしくみを知っていってほしいなぁ。学べる場所を見つけてほしい。(切実)
自分を律することができる人だけが、本当の意味で地球環境に「優しくできる」と思わざるを得ません。
なお、エコな生理用品として月経カップに興味がある人は、こちらもぜひご覧になってから判断されてみてください。
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