カンジダ対策をやめた理由と体調の変化|除菌の副作用に注意

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カンジダ症とは、体内にいる常在菌の一種、真菌が増えて、さまざまな機能障害を起こす症状です。

女性の膣カンジダ症や、口の中の口腔カンジダ症と同様、体内の免疫機能低下などにより、真菌が異常繁殖することが原因とされています。

遡ること7年前、糖質制限を始めたそもそものきっかけは「カンジダ(真菌)による副腎疲労などの不調」があると、勝手に自己判断をしたことに始まります。

当時はリーキーガットや副腎疲労、慢性疲労症候群なんかも含めて、本当に調べて調べて調べまくって。

あれこれやって、治らないなー、の繰り返しでした。

筆者が糖質制限を数年続け、その後きっぱり辞めた体験について別記事でまとめています。

カンジダ対策を辞めたのが、糖質制限の卒業時、約4年ほど前です。

以来、カンジダ対策を一切しなくなりましたが、体調はさほど悪化せず、徐々に良くなっている体感すらあります。

糖質制限をやめて糖質を適度に取りながらできる対策方法もなくはありませんでしたが、辞めることにしました。

今回は、わたし自身の体験とともにカンジダ対策を一切やめた理由と、その後の体調の変化などについて記録していきます。

もし今、カンジダ対策として何か取り入れるならどんな方法を実践するか、代替案についても書いています。

自然療法も現代医療も必要に応じて取り入れるべき、という考えを持ついち個人の体験談としてお読みください。

目次

カンジダ対策をやめた理由

自主的なカンジダ対策を完全に辞めた理由を挙げます。

  1. 長期間の糖質制限で「体調の天井」にぶつかったこと
  2. サプリメント自体の品質や効果が腑に落ちないままだったこと
  3. 自然療法やサプリメントを扱う人がカンジダを繰り返したこと

まず、長期間の糖質制限で「体調が良くなる天井」にぶつかった感じがあったことです。

自主的なカンジダ対策として行っていたことは、以下のとおり。

  • カンジダ対策サプリメント(iherbなどで売っている)
  • ビタミン類サプリメント
  • 糖質制限の食事と飲み物
  • ココナッツオイルやオレガノを使った除菌

糖質制限をすることで、たしかにカンジダ的な症状が軽くなったと思います。(主な症状は後に挙げています)

ただ、一定の「天井」にたどり着いて、それより先に進めない状態でした。

「このまま続けても、これ以上良くならないなら、やり方自体変えた方が良さそう」と思って糖質制限ごと辞めることになりました。

その他にも、違和感や疑問を感じることがあって。

「そもそも病気でもないのに、特定のものを取り続けないと治らない、なんてことはあるのか」

「サプリメントこそ、消化の負担になるんじゃないか」(特定の栄養素だけを人工的に集約してカプセルに入れたののは体内での処理に必要以上のエネルギーを使う)

何事も考えながら歩くスタイルだったので、やりつつ調べてはいたものの、やっぱり腑に落ちないままでした。

糖質制限やサプリメントによる対策中止の極めつけは、海外の高品質とされるサプリメントや健康食品を扱う方でさえ、カンジダを繰り返していたから。

「自社製品を使っていながら、なぜ一時的にしかよくならないのか」

カンジダ自体は一朝一夕で完治するものではないことは、重々承知していますが、それでもあまりに度が過ぎる様子で。

「何かが違う」という思いがわたしの中で大きくなり、対策を辞めるに至りました。

その後の体調の変化

カンジダ対策を辞めた直後は、やはり少し体調は悪く感じましたが、ものすごく悪化することはありませんでした。

糖質というエネルギーをきちんと摂るようになって、むしろ体と頭がちゃんと働くように感じられていましたね。

エネルギーがないと、治るものも治り始めませんからね。

糖質制限卒業から4年強、糖質はきちんと(単糖メインに)摂取しながら生活しています。

体温調節も平常に戻ってきて、食生活に気をつけていれば集中力の極端な低下やむくみ、膨満感は感じない状態まで回復しました。

糖質制限をする前の状態に近づいています。

真菌はそもそも体に常在菌として生息している菌であり、日和見菌ですから増殖減退するものです。

「カンジダの原因となる真菌ばかりを攻撃しても、体の状態は果たして改善されるものなのか?」といった疑問もありました。

体内における菌のバランスと取り戻すためには、まわりの環境を整える必要があり、ターゲットを菌に絞ったところで一時的な改善にすぎない、という結論に至っています。

カンジダだと思われる主な症状

カンジダ症だとされる主な症状のうち、感じていた不調にラインを付けてみます。

疲れやすい、休んでも回復しにくい
腹部膨満感
食後眠くなる(特に小麦粉や炭水化物、糖分)
腹痛
下痢、便秘
げっぷ、その他の消化異常のサイン
逆流性食道炎
ピロリ菌感染(混合感染のことがある)
おならが臭い、ガスが多い
遅延型食事アレルギーがある
リーキーガット(腸管漏洩症候群)
片頭痛
めまい
foggy brain(頭の中にもやがかかった感じ)
学習力低下
記憶力低下
集中力散漫物事が頭に入ってこない、会話が成り立たない、考えがまとまらない、情緒不安、いらつく
頭に孫悟空の輪をはめられてきつく締められるような頭痛
不眠
うつ症状
月経不順、月経痛、排卵障害、不妊、PMS(月経前症候群)
性欲低下
肌荒れ、にきび、赤ら顔、発疹、じんましん、乾癬、アトピー性湿疹、乾燥肌
むくみやすい
糖分、甘いもの中毒
ホルモンの異常(例:甲状腺、卵巣、精巣、副腎、膵臓(糖尿病)など)
関節痛、筋肉痛、筋力低下、関節の炎症
ケミカル臭で気分が悪くなる(香水、柔軟剤、たばこなど)
繰り返すカンジダ性膣炎
尿路感染症
微熱を繰り返す
カビ臭い部屋や湿った部屋で体調悪化
特定の食品を食べると症状が悪化する
膠原病、自己免疫疾患にかかっている

(引用元:ウェルネスクリニック神楽坂

自覚症状があったものだけでも結構な数です。

人によって感じる症状は違いますが、それでも不快感や不調がある感じは否めないでしょう。

除菌による代表的な副作用

消化器系のカンジダ(副腎疲労系)を診てくれるクリニックや病院では、抗真菌剤などの薬を処方して治療を行うのが一般的です。

栄養療法やサプリメントを使って長期的なプログラムを実践しているところもあります。

ただ、こうしたカンジダ除菌には副作用も考えられます。

抗生物質を使った場合、体内のシステムに大きな力が加えられ、免疫力が一気に落ちます。

回復には、体力と時間を要します。

治療をする前よりも体に負担がかかる可能性もあるでしょう。

強い薬を使った治療を行う際には、その後のケアや栄養摂取についても考えることが重要になってきます。

治ったからといって同じ食生活やライフスタイルでは復活するかもよ?という話です。わかりますよね?

カンジダ対策代替案とできること

では、カンジダによる不調に対して何ができるのでしょうか。

長期的なカンジダ治療と体調回復を考えたときの、代替案を考えてみます。

1.サプリメントや過剰な栄養補給を辞める

カンジダ対策サプリをはじめ、特定の栄養素だけを集中的に摂ることを辞めてみてほしい。

まず、カンジダ菌を減らすサプリメントは、他の菌も減らしてしまいます。

一時的に症状は収まっても、回復するための条件が不足してしまいますから、改善しにくいままです。

じゃぁプロバイオティクスを摂ればいい、というのもちょっと、というかだいぶ違っていて。

体内の菌を外から取り入れて100%仲間として活動させられる、はずはない、というのがわたしの結論。

体は本当に良くできているので、ある特定の栄養素だけが極端に不足した状況になることはまずないといって過言ではありません。

きちんと体自身が自分でバランスを取ってくれています。

もし十分な栄養素が体内に入ってこない、となった場合は優先順位の低い場所にまわす分を高いところに回します。

皮膚ターンオーバーのは低い部類ですね。

糖質制限でシミが増える理由は、エネルギーが減って皮膚まで十分にまわらないからです。

それから、完全なる天然成分であれば問題ない、というのもアウト。

ミリフィカなんかが良い例です。ほとんど天然のミリフィカを使ったバストアップサプリが多いみたいですが、使用後が大変、汗。使ったことはないのでここでは割愛しますけど。

2.極端な食事制限や糖質制限をしない

糖質を半年以上減らす、あるいは断糖する、といった極端な食事制限は、体全体のバランスを崩す要因となります。

特に、糖質制限はカンジダには有効とされていますが、気をつけないと以下のようなスパイラルに陥ります。

  1. カンジダ増殖による症状を減らすために糖質を減らす
  2. 菌の餌も減るが体のエネルギーも減る
  3. バリア機能や体内の機能が低下する
  4. 体内では真菌が少ない餌を食べる
  5. 他の菌は餌がないので弱っていく
  6. カンジダは良くならない

真菌って繁殖力、つまり生き延びようとする力がめちゃ強いので、少ない餌もすかさず自分のものにできる、らしいのです。

敵に回したくないですよねー。

バランスの良い食事、偏りすぎない食事が大事です。

糖質制限をしている人の中には、糖質悪という概念を持つ人も少なくないでしょうから、糖質を摂り始めるときに罪悪感を感じるかもしれません。

でももし、甘いものが食べたくなったら、白米やパスタが食べたくなったら、食べましょう。

食べていい日を作る、くらいから始めてみてください。

疲れたときに甘いものを欲するのは、体の自然なしくみです。

暴飲暴食はいずれにせよ良くありませんが、週に2日、5回などと決めて食べることは悪いことではないでしょう。

筆者は(このサイトのタイトルでもあるように)変にストイックなので、体で感じるよりも頭で決めて食べていたので、結局体調不良を長引かせてしまいました。思い込みって怖い、汗。

3.ストレス対策を行う

精神的なストレスもカンジダ症の要因なので、メンタルケアも重要です。

食べたい糖質を食べよう、という話はここにもつながってきます。

  • ストレスを感じる環境を避ける
  • きちんと寝る
  • しっかり休む
  • SNSデトックスする
  • 太陽を浴びる(その時間帯に活動する)

まずは、夜きちんと寝て朝すっきり起きられる状態を目指しましょう。

6〜8時間、目覚めずに睡眠ができて、朝目覚ましなしでも起きて動き出せる状態です。体を動かすのはその後でOK。

情報が入ってくること自体がストレスになる場合もあるので、適度にSNSやスマホを使わずに過ごす時間を取ってみることもおすすめ。

あとは太陽が出ている時間に活動して、自律神経を整えましょう。

ストレス対抗力を高めるためには、自律神経を味方につける必要があります。

4.体を動かして筋力をつける

ストレス対策とのバランスが難しいですが、まずは休むこと優先。

体調が少しでも落ち着いてきたら体を動かし始めると、無理がありません。

体を動かすことによって、カンジダ症から抜け出す要因が増加します。

  • 血流アップで免疫力が高まる
  • 抵抗力アップ
  • 落ち込みにくくなる

激しい運動でなくても、1日30分の散歩や階段昇降くらいから始めていきましょう。

運動習慣のない人や運動経歴がない場合は、1分間スクワットくらいから始めるのがいいかもしれませんね。
1分に1回スクワットするだけなんですが、めちゃきついので効きますよ。

どんな運動が効果的かは、過去の運動歴などによるので、一概には言いにくいです。

例えば筆者はクラシックバレエ歴が長かったので、体をほぐすストレッチやバレエの動きを取り入れたエクササイズをYouTubeで探して取り入れるようにしました。

最後に:しつこいカンジダ改善には心のケアも重要

今回は、昔の私と同じように、カンジダ対策をしていても良くなっている感じがなくて、堂々巡りに感じている人に対して、何かヒントになればいいと思い記事にまとめました。

結局「良くなったのか?」という疑問が湧く、かも人もいるかもしれません。

脅している訳ではないのですが、そうならないためにも、全貌を知っていてほしいというのが根本的な思いです。

なお、膣カンジダ、口腔カンジダを含め、真菌によるカンジダ症と呼ばれる症状には心理的な要因も関わっているとされます。

いうなれば、「カンジダ、その心は被害者意識」。

必要以上に被害者意識を握りしめていないか、人生における責任から逃れたいがために被害者であることを選択していないか。

そんなことを気づかせてくれる症状でもあるといえます。(苦しい症状でお悩みの方には簡単に伝えられませんが、どうらしい、くらいに受け止めてもらえるといいか、と)

この機会に、ぜひメンタルもチェックしてみてください。

カンジダは本当にしつこい症状なので、一度良くなっても季節が変わって再発する、なんてことは普通です。

外からの対策をして良くなったとしても、内側=メンタルが変わっていないと結局変わらないのです。

被害者意識もなかなか手強い相手ですからね、笑、手を変え品を変え、被害者意識のことを気づかせないように計らいます(かなりの悪者扱い笑)。

ストレスも影響を及ぼす症状である以上は、長期的な改善も見据えて精神的なチェックはした方がいいです。

わたし自身、お恥ずかしながら被害者意識を持って生きてきたこと、そして現時点でまだ完全には捨てきれていないことを、今では自覚しています。

過去の癖になってしまっているので、時間はかかりますが、徐々に変化していっていると感じています。

そもそも「被害者意識を持っている」と気付けるだけでも、差が出るものです。

カンジダに苦しむ人が、適切な選択肢を実行しながら体調回復への道を進んでいけるよう、心から応援しています。

※強い症状が気になる方は、信頼できる医師や専門家への相談をおすすめします。

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