フリーランスが仕事を受けるためには、自分の能力や魅力を相手に伝えられるようアピールする必要があります。
プロフィールは、自分が何者で何ができるのか、どう役に立てるのか、を表現する重要な要素です。
プロフィール次第で仕事が取れるか否かはもちろん、どんなクライアントの目に留まるか、といったことに影響します。
この記事では、フリーランスにとってのプロフィールの重要性とともに、魅力を余すところなく活かす書き方のコツを紹介します。
仕事に申し込む際にも、仕事の相談をもらう際にも、プロフィールがすべてといっても過言ではありません。
フリーランスや個人で仕事を受けている人、フリーランス成や独立を検討している人にとって役立つ内容をまとめていますので、ぜひ御覧ください。
フリーランスはプロフィール命!丁寧に作り込むべき理由
肩書が「自分」であるフリーランスにとって、プロフィールは命ともいえるもの。
人としての信頼性や、仕事を受注するに値する能力があるかを的確にアピールするためにも、プロフィールを作り込むことが大切です。
プロフィールをわかりやすく丁寧に仕上げることによって、得られるメリットは他にもあります。
- クラウドソーシングやスキルシェアサイトでの仕事が取れる
- ブログやSNSを通した仕事受注にもつながる
- 職務経歴書や履歴書にそのまま使える
- 定期的なポートフォリオの振り返り&キャリアプラン検討ができる
1.クラウドソーシングやスキルシェアサイトで仕事が取れる
プロフィールがしっかりしている人のところに、仕事の受注がきます。
フリーランスとして活動している人の中には、Lancersなどのクラウドソーシングサイトやココナラなどのスキルシェアサイトで仕事を受けている人もいるでしょう。
同じジャンルや業務ができるが大勢いる中で、差別化ポイントはプロフィールです。
発注する側が検索したときに見つけてもらいやすいよう、持っているスキルや実務経験、得意とするジャンルや作業などを掲載しておくことが重要です。
2.ブログやSNSを通した仕事受注にもつながる
ブログやSNSのプロフィールを設定しておくと、そこから仕事につながることがあります。
現在は、ブログ記事やTwitter、インスタグラムなどのアカウント経由で仕事がもらえることも珍しくありません。
ビジネス用のアカウントではなく、普段の生活や興味のあることを投稿する場合でも、人柄が見えて親近感が湧きます。
そこから信頼関係の構築ができ、プロジェクトの参加や仕事へと発展していく可能性もありえます。
フリーランスならではの自由度の高さと無限な可能性を活かすためにも、プロフィールを考えて設定しましょう。
(ペンネームやニックネームなどを使って、別な人格として走らせているアカウントは別ですが。)
3.職務経歴書や履歴書にそのまま使える
きちんとしたプロフィールを作っておくと、職務経歴書や履歴書にもそのまま使えます。
企業からの案件受注・応募時、仕事の面談時には、一般的な職務経歴書や履歴書を求められることがまだまだ多いです。
フリーランス活動の中ではあまり出番がないこれらの書類は、いざ作ろうとしても何をどう書くか迷ってしまうかもしれません。
作成に膨大な時間をかけて、本業の時間を圧迫する可能性も考えられますが、プロフィールを完成させていると効率的に必要書類を仕上げられます。
もし別な業界や業種に転職したくなって採用に応募するようなことがあった場合にも、同じように役立ちます。
4.定期的なポートフォリオの振り返り&キャリアプラン検討ができる
プロフィールを作ることで、自分自信の経歴や実績(ポートフォリオ)の振り返りができます。
客観的な視点で過去の経歴を眺めて、今後のキャリアプランや計画を考えるときにも役立ちます。
仕事をする時間とともに実績は増えるため、定期的にプロフィールを見直して更新しておくと良いでしょう。
どんなキャリアを作っていきたいか、そのためには何が必要か、などが見えやすくなります。
魅力を余すところなく活かすフリーランスのプロフィールの書き方
ここからは、自分の魅力を余すところなく活かすフリーランスのプロフィールの書き方のコツを紹介していきます。
0.大前提ルール:嘘を書かない
1.相手にどう役立つかにフォーカス
2.自分の過去を削らない
3.失敗から学んだこと・活きている教訓を書く
4.枠いっぱいの長文よりもコンパクト&シンプル
0.大前提ルール:嘘を書かない
嘘を書かないことは、プロフィール作成の大前提。
ときどき内容を盛って書く人がいますが、信頼性や誠実さが求められるビジネス関係においてはデメリットです。
仕事の依頼を受けた後で、嘘をついていたことがバレると、クライアントを混乱させてしまい、信頼を失って仕事を二度と依頼してもらえなくなります。
そもそも、簡単に嘘をついたり、本当かどうかわからないことを平気で口にするような人とは一緒に仕事できませんよね?
仕事以外でも関わりたくないなと思ってしまいます。
SNSではキラキラと盛られた投稿が注目されますが、フリーランス活動を長い目で見たときには逆効果です。
等身大の自分を表現したプロフィールを作成しましょう。
制作物や納品物で自分のものとして公表できるものを準備しておくと、信頼性が得られます。
あとで見返して「自分はなんてしょぼいんだ」と思う人もいるかもしれませんが、そこから積み上げていけばいいだけのことです。
1.相手にどう役立つかにフォーカス
自分が貢献できるポイントをわかりやすくまとめることが大切です。
プロフィールを見たクライアントから仕事が取れるかどうか、分かれ道の基準は「相手にどう役立つか」を具体的に伝えられるか、にかかっています。
- どんな作業ができるか
- 過去に高い評価を得た業務の実績(理由があれば一緒に)
- 実績が多いジャンルや分野、共通点
- 仕事をする上で意識していること
などを内容に盛り込み、相手側がイメージしやすいよう意識してプロフィールを作りましょう。
同じウェブサイト制作でも、子ども向けの商品やサービスを扱うサイトの実績が多い、エステ美容系のデザインが公表だった、など人によって特徴があるものです。
過去の経験や実績、得意分野などを細かく拾っていくと、ターゲットとなる層を具体化しやすいでしょう。
2.自分の過去を削らない
プロフィールを少しでもよく見せようとして、自分が魅力的だと思うところだけを書く人もいます。
ただ、過去を削ってプロフィールとしてまとめることはおすすめしません。
嘘ではないにしろ、隠し事をしていることが後にバレると信頼性が薄くなってしまいます。
それに、自分で勝手に削ってしまった内容が、意外な縁につながるなんてこともあり、書いていないとせっかくのチャンスを逃してしまいます。
人は案外自分のことをわかっているようでわかっていないもの。
自分ではだめだと思っていることが、他の人が探し求めていることなど日常茶飯です。
自分の歩んできた道のすべてを受け入れる良い機会と思って、プロフィールをまとめましょう。
3.失敗から学んだこと・活きている教訓を書く
成功したことや良い経験は進んで書きやすいですが、失敗や挫折は書きにくいもの。
ただ、失敗から学んだことや、今のフリーランス活動で活きている教訓を一緒に書くと効果的です。
人はだれでもうまくいかなかった経験を持っているもの。
失敗談を公表することで、親近感にもつながります。
4.枠いっぱいの長文よりもコンパクト&シンプル
読み流しても目に留まるよう、項目を分け、箇条書きやリスト表記を使ってコンパクトにまとめましょう。
たくさん文章を書いても、隅々まで読む人は少ないものです。
ましてや知らない人のプロフィールをじっくり読み込む人は、ごく数%に限られるでしょう。
重要なことだけでも読み取ってもらえるようにシンプルさが重要です。
プロフィールの基本3タイプ
プロフィールにはいくつか種類があり、概ね下記3つのうちいずれかに当てはまります。
- 時系列で物語が進む「ストーリー」タイプ
- 要点をぎゅっと濃縮した「リスト形式」タイプ
- 両方のいいとこ取りをする「ミックス」タイプ
ストーリータイプは、言葉のとおり物語形式で話を展開します。
学歴や経歴、今までの活動などを時系列で書き綴っていくタイプですね。
個性を出しやすく、その人となりが文章に現れるので、人柄や価値観のアピールになります。
人間味と面白みがあって、読み進めてもらえるような文章がポイントです。
リスト形式タイプは、ビジネスライクでプロフェッショナルな印象を与えます。
時間がないときでも、ぱっと見て要点を理解しやすいという意味で親切です。
ただ、「ストーリータイプだけではダラダラと冗長になりがち」「リスト形式だけだと無機質で血が通っていなさすぎて、とっつきにくい」といった欠点もあります。
そこでおすすめなのが、ストーリーとリストの両方を組み合わせたプロフィールは、両方のいいとこ取りで仕上げる方法。
受けられる仕事や受注実績などはリスト形式でまとめ、今に至る経歴や仕事をする上で大切にしている理念などをスローリー的に文章に起こす、といった具合に使います。
フリーランスや個人で活動している人によく見られるタイプのひとつが、統合タイプです。
経験を通したスキルへの信頼性と、ヒューマンストーリーから感じ取れる親近感を効率よく伝えられます。
フリーランスのプロフィールの写真は必要?
フリーランスのプロフィール写真は必須ではありませんが、あった方が良いでしょう。
ネットの先のリアルがイメージできて、親近感が高まり、人のリアクションやコンタクトが来やすくなります。
どうしても自分の写真を公開するのが嫌、という場合は、イラストや画像で対応する方法も◎。
要は、どんな人物像なのかを把握するのに効果的な要素となるものであれば良いわけです。
アイコンのイラストや画像をオーダーする
自分のイラストや画像を特注すると、印象付けに役立ちます。
同じようにフリーランスや個人で活動しているアーティストに依頼してみると良いでしょう。
依頼した経験は自分が受注する側になったときに「どんな人に依頼したくなったか」「どんなプロフィールが目に止まったか」など情報が手に入ります。
イラスト専門のマーケットSKIMAや、大手スキルシェアサイトのココナラもおすすめです。
最後に:フリーランスの顔となるプロフィールは丁寧に仕上げよう
フリーランスにとって仕事を取るための命ともいえるプロフィールは、丁寧に作り上げることで、仕事の受注率アップにつながります。
また、活動とともに経歴や実績は増えていくので、一度仕上げた後も定期的に更新して最新にしておきましょう。
自分自身の振り返りにも役立ちます。
フリーランスとしてすでに活動中の人も、新しいプラットフォームを立ち上げるタイミングなど、ぜひプロフィールを見直してみてください。
自分の魅力が最大限伝わるプロフィールを使って、フリーランス活動を進めていきましょう。
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