固形シャンプーと詰め替え容器どっちがエコ?コスパ・メリット・デメリット

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「環境への影響を配慮して、容器を詰め替えて使おう」といった動きが増えてきています。

シャンプーだけでなく、洗剤やハンドソープなどの詰め替え用が店頭に並ぶようになりました。

ただ、本当に環境に配慮できる商品として存在しているのか、という疑問は拭いきれません。

なぜなら、ほとんどの詰替え容器はプラスチックでできていて、結局プラスチックゴミを増やすことに変わりはないからです。

今回は、環境に配慮したエコなシャンプーを選ぶとき、固形シャンプーと詰替え用どちらにすべきかについて説明します。

固形シャンプーと液体シャンプーの詰め替え用それぞれのメリット、デメリットについてもまとめています。

環境に配慮した商品や、エコな買い物に興味がある人はぜひ最後まで読んでみてください。

目次

詰め替え用はエコなのか?

筆者の性格のせいもあり、「詰め替え用はエコで環境配慮の一貫といえるのか」と日頃から疑問に思っていました。

そんなこと思わない人もいるでしょうし、考える暇なくルーティン的に詰め替え用を買っている人や、気に入って使っている人もいるでしょう。

実際に化粧品メーカーや美容系起業が環境配慮に関して詰め替え用を作ること自体には、異論はありませんし、むしろ応援したい。

ただ、ここでのテーマは「詰め替え用容器の素材」です。

折りたたんで捨てられるタイプの液体容器、でも素材はプラスチック、これって環境配慮になっているのか?という話。

詰め替え用として大容量で出しているのであれば、使う容器の数自体を減らせるので、比べれば「まだ」エコな方です。

一体なんのために環境保全、環境配慮を謳っているのか?

売る側も買う側もいま一度考えるべきだと思う訳です。

固形シャンプーのメリット・デメリット

シャンプーの場合、エコだと言えるのはどの形態なのかを見てみます。

固形シャンプーと詰め替えタイプ、それぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。

固形シャンプーのメリット

  • 紙の包装が多い
  • 脱プラスチックに役立つ
  • 浴室内で場所を取らない
  • 液体よりも安くて長持ち=経済的
  • 海外製ならではの香りの良さ

筆者は固形シャンプー愛用者のひとりです。

使いはじめて早2年以上経とうとしていますが、多くは海外通販で購入しています。

海外製のシャンプーバーのほとんどは、紙の箱に入っているか、紙のラベルがペラリと巻かれているか、簡単な包装です。

プラスチックの袋に入っているものは、あまり見かけません。

脱プラスチック製品のひとつといえるでしょう。

今では髪の毛が腰くらいまで伸びてしまい、スーパーロングヘアの域に突入している筆者は、頭皮を中心にシャンプーしています。

頭全体をなでるようにシャンプーバーをつけて、泡立ててから泡を広げるように髪全体を洗います。

以上のやり方だと、固形シャンプー1個を使い切るまでに1か月半から2か月は余裕でかかっています。

液体のシャンプーは200mlくらい入っているものだと同じくらいか、もう少し早く使い切っていました。

固形の方が持ちが良く、価格自体も安め(シャンプーバー1個あたり日本円換算1,200〜2,000円ほど)、つまりコスパが高いのです。

固形シャンプーのデメリット

  • 体用や顔用のせっけんと間違えやすい
  • ものによっては夏場など溶ける
  • 液体に比べると泡立てにくい
  • カラーやパーマ時には使いにくい
  • 国内製品だと選択肢が限られる

筆者のバスルーム、顔用と体用とシャンプーバー、せっけんは3つ以上あります、笑。

間違えないように注意が必要ですね。(間違って使っても危険性があるものではありませんが)

カラーをしている方、パーマをかけている方にとっては、固形シャンプーは難しいかもしれません。

地毛の状態でしか使ったことがなく、体験談がないので言い切れませんが、美容師さんに要相談です。

カラーやパーマを上手にキープするためには、ムラシャンなど適切なシャンプーやコンディショナーを使うべきだと思います。

シャンプーバーのメリットとデメリットを踏まえて、推進派である筆者がほそぼそと発信している程度で、日本ではまだまだマイナーなアイテムです。

ドラッグストアなどでもほぼ取り扱いはなく、日本製のシャンプーバー自体が少ない点は今後の展開に期待したいところ。

詰め替えタイプのメリット・デメリット

詰め替えタイプについてもメリットとデメリットを挙げていきます。

詰め替えタイプのメリット

  • 使い慣れているシャンプー形態
  • 大容量だとコスパが高い
  • 気に入ったものを買い置きできる
  • 固形シャンプーよりも選択肢が圧倒的に多い
  • カラーやパーマ用の適切なものが選べる

固形シャンプー(シャンプーバー)と比較すると、圧倒的に社会的地位のある詰め替えタイプは、選択肢もがっつり豊富です。

カラー用、パーマ用、ブリーチ用などなど。たいていのものはなんでも見つかります。

流通している種類と量どちらも多いので、買い置きも可能です。まとめ買いすれば割引なんてこともあるでしょう。

いろいろな製品を試す楽しみもありますし、自分の好きな使い心地や香りのものを選べる、といったメリットも含まれます。

詰め替えタイプのデメリット

  • 詰め替え容器がプラスチックである場合が多い
  • ゴミが出る
  • 大容量だと持ち運びが大変
  • 容器に詰め替える手間がある

今回のメインテーマ、詰め替え容器がプラスチック製のものが実に多いことが最大の懸念点です。

袋タイプで中身を入れ替えた後は小さくたためばゴミのカサは減るでしょう。

ただ、当然ながらそのゴミはプラスチックです。

通常よりも大容量の詰め替え用なら、まだゴミ自体を減らせるというメリットがあります。

ただ、帰宅途中などに買って帰る場合、若干重いという問題が発生します。

よっこいしょ(古)と自宅に持って帰ってきて、お風呂場で容器に詰め替えて、という手間も発生します。

詰め替えの難易度が高いものだと、スマートにできず、容器から溢れてベタベタになる上、漏れてしまった分がもったいないことに。

店舗での量り売りで詰替えゴミを削減しているエコストア

オーガニック日用品ブランド「エコストア(eco store)」では、詰替えを店舗で行える仕組みを構築しています。

エコストアのリフィルステーション

(引用元:eco store公式HP

実質量り売りとして行われているリフィルサービスは、プラスチック削減の目的をわかりやすく実施してくれているサービスです。

蓋の閉まる清潔な容器であれば、製品の容器や専用ボトル以外でも利用可能。

100mlなど少量からお試しもできるので、香りや使い心地が気になる人はお近くのリフィルステーションを利用してみてくださいね。

まとめ:本当の意味での環境配慮を考えて選ぼう

そもそもの話ですが、本当の意味で環境配慮を目的として行動すること自体が難しいとも感じています。

地球温暖化の原因となる二酸化炭素の影響で、このままでは極の氷が溶け出して生き物の生態系が壊れてしまう!という話を発信しているメディアや活動家もたくさんいます。

とはいっても、どのくらいCO2の排出を抑えれば良い影響が出るのか、温暖化の証明に関して不明瞭な点が少なくありません。

素人目には少なからずそういう印象があります。

結果、自分からは遠い問題と片付けたくなる人の気持ちもわからなくもない。

だからといって、一人の小さな行動が無駄だという結論には至らないし、決して無駄だとも思いません。

固形シャンプーと詰替え用とで迷うなら、究極は好きな方を使って満足して、その気持ちよさでよりよい行動を起こしていくことが大切で効果的でしょう。

プラスチックの環境ホルモンによる健康への影響が心配で、気分が下がるという理由で固形シャンプーを選んでいる筆者としては、選択肢が増えると嬉しいので固形シャンプーの需要が上がるといいなと思う次第です。

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