フリーランス向けクラウドソーシング以外の仕事の取り方|早く卒業したほうがいい

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フリーランスになって仕事を受注するために、クラウドソーシングサイトはとても便利です。

未経験でも応募・受注可能な案件が多く、人脈がなくても気軽に仕事が取れるなどのメリットがたくさんあります。

ただ、一方でフリーランスとして長く活動していくことを考えると、できるだけ早くクラウドソーシングは卒業して別のステージに移行すべきだと考えます。

今回は、フリーランスがクラウドソーシングを早く卒業した方がいい理由と、クラウドソーシング以外の仕事の取り方について紹介します。

クラウドソーシングから離れて活動していくために、しておきたい準備や、仕事を受ける上での注意点なども書いています。

すでにフリーランスの人やフリーランス成を予定している人、自分で仕事を取る方法を模索している人などに特に役立つ情報ですので、ぜひ読んでみてください。

目次

クラウドソーシングから卒業すべき理由

フリーランスとして自立して活動するために、クラウドソーシングサイトを早く卒業した方がいい理由を解説していきます。

⊗受注できるとは限らない

たくさんの案件に応募しても、確実に受注できるとは決まっていない点はデメリットです。

クラウドソーシングサイトは気軽に仕事が受けられる便利さ故に、ここ数年で参入する人が増えてきました。

副業を含めて競合が多くなったことで、案件への応募数が急増し、受注できる確率が下がってきています。

⊗案件探しと応募を続けなければならない

受注できる可能性にかけて、案件探しと応募を繰り返さなければなりません。

ライティングの場合、最初のトライアルで終了することがありますし、継続案件でも突然打ち切られる可能性もあります。

案件が終わる→募集案件を探す→応募する、の繰り返しです。

⊗時間のロスが大きい

案件探しと応募に時間が取られることで、本業にかける時間が減ってしまうという意味で時間のロスも大きいです。

案件に応募する際は詳細条件をチェックしなければなりませんし、いざ執筆するとなるとマニュアルや条件を把握する必要があります。

案件ごとにこうした作業が発生すると、本来の作業時間を圧迫してしまいます。

⊗単価が低い

何よりも単価が低い。市場の相場よりも劇的に低いのです。

ライティング業だけでなく、Web制作やシステム開発、翻訳などの難易度の高い仕事も同じ。

近年はサイト全体において単価の見直しが実施されたところもあって、少しは改善されつつあります。

がしかし、まだまだ地雷案件と呼ばれる激安たたき売り案件が多すぎる。

ライターの募集条件自体は文字単価5円でも、トライアルとして最初の3記事は1記事5,000文字で500円、とか。

本当に理解に苦しみますが、応募している人が結構いるところがまた困ったもので。

(本当に提示された条件での本採用がトライアル後に用意されているとは限らない)

単価が安いとまとまった報酬を目指して数をこなそうとして、労働時間ばかり取られます。

結果的に消耗してしまうことになりかねません。

ここには、仕事を安く発注したいクライアントと、単価が安くても仕事がほしいフリーランスとで契約が成立してしまうという背景があります。

このような事態を改善するためにも、レベルアップして力をつけて、クラウドソーシングから卒業すべきです。

⊗システム利用手数料がバカにならない

クラウドソーシングサイトでは、報酬の受け取り時にシステム手数料が差し引かれます。

クラウドワークスは最大20%と設定されており、100,000円の報酬は手取り80,000円です。20,000円の差額は大きい。

金額が増えるほど手数料の割合が減る仕組みにはなっていますが、それでも金額だけを見るとそれなりの額です。

⊗実績として使いにくい

クラウドソーシングサイトでは、まず大手企業による募集は見つかりません。

中には、運営元やメディア名などがわからない案件もあり、納品物を個人の実績として公表することが難しくなります。

ライターだと、そもそも納品物に自分個人の著作権はありませんが、寄稿した記事は実績として使えることがあります。

納品物がどこで使われているのかわからない、となると実績としてカウントしにくいでしょう。

⊗将来を見越した成長が難しい

これまで説明してきた要点をトータルで見たときに、長くシステム内で受注を続けても、正直将来を見越した成長にはつながりにくいといえます。

  • 単価が低い→数をこなす必要がありひとつずつにかける時間と手間が減る→工夫や努力を取り入れにくい
  • 案件探しや応募に時間を取られる→成長のための勉強や分析の時間が取れない
  • 実績を積み上げることができない

クラウドソーシングは初心者・未経験者が経験を積むための場所、マッチングサービスとしては最適です。

ただ、次のステージに行くためには長居すべきところではないでしょう。

⊗独自ランク制度はシステム内でしか役立たない

Lancersなら認定ランサー、クラウドワークスならプロクラウドワーカーといったランク制度が設けられているサイトもあります。

よっぽどずば抜けた実績がないと、外に出たときには役に立たないでしょう。

認定ランサー継続◯年、累計受注額◯万円といった広告を見たこともありますが、知らない人にとってはなんのこっちゃですよね。

「システム内でこれだけ頑張ったよ」という証拠にはなりますが、キャリア的に役立つ実績やポートフォリオの代わりにはなりにくい。

フリーランスのキャリアとして本当に役立つかといえば、NOです。

プロクラウドワーカーが(知らない間に)更新され続けた筆者が感じたことについても読んでみてください。↓

クラウドソーシングを卒業するために必要なこと

クラウドソーシングから離れて、フリーランスとして仕事を受注し活動していく上で、必要となる要素もあります。

少し先のフリーランス像

自分が目指すフリーランス像を明確にしておくこと。イメージが固まっていないと動けないからです。

少し先、数ヶ月から半年でやってくる現実について、

  • どんなメディア・企業とどんな仕事を受けたいのか
  • どんなことにチャレンジしていきたいのか
  • どういう仕事の受注を最終的に目指すのか

といった点をできるだけ具体的にしておきましょう。

自分の強みや得意分野・専門分野を決めておく

専門分野がある人が強い世界であり、フリーランスにとっては今後より一層必要になってきます。

先に述べた目先のイメージ像を決める上でも、これらがあるとスムーズです。

専門家とまでいえるものを持っていなくても「これからその道でやっていく」という方向性だけは決めておきましょう。

日々の業務をこなしながら、成長してその道のプロになれるよう精進していけばいいのです。

社会人としての礼儀とマナー

クラウドソーシング上で仕事を受注するためにも不可欠なことですが、より一層肝になるのが社会人としての礼儀やマナーです。

納期を厳守する、連絡には早めに連絡する、疑問点は曖昧なままにしないで確認する、などなど。

挙げればきりがありませんが、基本的なことをきちっとできる人のところに仕事はやってくるものです。

礼儀やマナー、というと堅苦しいイメージかもしれませんが、要は「相手への配慮や気配り」のこと。

何の連絡もなしに納期に遅れると、相手のスケジュールに影響しますし、確認を怠ったまま作業を進めて後で大きな修正が見つかった場合、二度手間になります。

クラウドソーシングを利用している間に、最低限のビジネスマナーを身につけておくことをおすすめします。

(時代の変化にともなって、礼儀やマナー自体が変わっているのかもしれませんが、そこに人が関わる以上大切なことです。)

クラウドソーシング以外で仕事を受注する方法5つ

クラウドソーシング以外で仕事を受注する方法を5つ紹介します。

  1. 直接Webサイトや企業に連絡する
  2. 過去に仕事をしたクライアントに連絡してみる
  3. スキルシェアサービスを活用する
  4. フリーランスエージェントを利用する
  5. 自分のブログやSNSでコンタクトを取る

できることから取り組んでいきましょう。

1. 直接Webサイトや企業に連絡する

Webサイトや企業に直接連絡を入れて、仕事を受けられないか打診する方法です。

企業が募集しているライターやエンジニア求人は、報酬などの条件が整備されていることが多く、トラブルなく仕事を受注できます。

仕事をしたい、興味のあるメディアや会社には、正式な募集情報や採用ページがなくても連絡してみましょう。

ほとんどの企業は公式ホームページを持っているので、コンタクトフォームから送ります。

クラウドソーシングサイト卒業のためには、積極的に応募することが大事です。

履歴書や職務経歴書とともに、SNSやブログなども一緒に送ると良いでしょう。

2.  過去に仕事をしたクライアントに連絡してみる

過去に仕事を受けたことがあるクライアントに、参加できる業務がないか相談してみるという手もあります。

いわゆる「コネ」ですね。

仕事をしたことがある分、自分がどんな仕事をできる人なのか認識があり、信頼関係も築けているはずです。

外部には公開されていない募集に対しても応募できる可能性も考えられます。

3.  スキルシェアサービスを活用する

自分の経験を活かして、スキルシェアサービスで販売する方法です。

誰に向けた何を売るのか、メニューの作り方や金額の設定など、最初は難しいかもしれませんが、だんだんと売れるやり方がわかってきます。

実績がないうちから仕事を受注するには、それなりの働き(売り込みや発信など)が必要ですが、基本的にサービスを購入したいという人から連絡がくるため、自分からクライアントを探す手間を省けます。

4.  フリーランスエージェントを利用する

フリーランスエージェントとは、転職あっせん会社のフリーランス版といったところ。

エンジニア系エージェントが多いですが、在宅ワーク系やコンサルタント系などフリーランスに特化したエージェントは増えています。

転職仲介の場合と同じように、会員登録して希望する職種や条件を伝えておくと、エージェント側からぴったりの案件紹介をもらえます。

単価がきちんとしている点や、自分ですることが少なくて済む点はメリットです。

5. 自分のブログやSNSでコンタクトを取る

自分のブログやSNSアカウント経由で、仕事を受注する方法もあります。

ブログやSNSで発信していると、ホームページや窓口として使用できます。

ブログ×Twitter、ブログ×Instagram、など複数を掛け合わせると相乗効果が期待できるでしょう。

ただ、定期的な発信などマメな行動も必要です。

以上、5つの方法を紹介しましたが、複数の方法を並行して実践するとより効率的です。

クラウドソーシング以外での仕事受注の注意点

クラウドソーシングサイトなど、報酬や契約のシステムが確立された場所以外で、フリーランスが仕事を受注する際に気をつけたい注意点もあります。

  • 基本は見積もりや契約書を交わす
  • 単価や納期は先に提示する
  • 後出しはトラブルの元

基本的に、見積もりを出して契約書面を交わすのが規則です。

中には契約書なしで進めてくる場合もありますが、後で条件変更や「言った言わない」のトラブルになるとやっかいなので、先に作成しておくことをおすすめします。

わかる範囲での条件(納期や単価など)は先に提示しておくことが大切です。

何ごとも後出しはトラブルの元だと思って動いておくと、大抵大きな問題は避けられます。

最後に:クラウドソーシング卒業を見越してステップアップしよう

クラウドソーシングサイトは、初心者や未経験者が仕事をスタートする、あるいは仕事の全体像を把握するための場所として最適です。

フリーランス活動を適切な単価で続けるためには、自分自身もスキルを磨き続けてレベルアップする必要があります。

クラウドソーシングサイト以外で仕事を受注して、自分らしいフリーランス活動を実践していきましょう。

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