英語学習をはじめ、物事の上達には継続が不可欠、とわかっていても続けられず挫折してしまうのが人間というもの。
定期的に英語を学べる英会話スクールやオンラインレッスンなどと異なり、独学だといつでも辞められるため、続けるためのコツや仕組みを取り入れることをおすすめします。
今回は、英語学習を無理なく継続するコツと、独学でも英語を学習して進み続けるためのポイントについて解説します。
独学で英語学習に取り組んでいる人、勉強している割に英語力が延びずに悩んでいる人には役立つ内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
英語独学を継続して進み続ける!無理なく続けるコツ
独学でもそうでなくても、英語学習を無理なく継続するために役立つ4つのコツを挙げます。
- “英語現在地”の把握
- 知っていることと新しい知識をつなげていく
- 飛び級を狙わず少し先のゴールを決める
1. “英語現在地”の把握
まずは、自分の今の英語力=英語現在地を把握しましょう。
わかることとわからないことの境界線を明確にすることで、勉強のスタート地点がわかります。
スタート地点と目標となるゴール地点を直線的に結んだ最短距離を進む方法が、最も効率的な学習です。
そのために、現在地を的確に知ることが重要になってきます。
どこまでわかっていて、どこからわからないかを細かく把握するために、英語力の棚卸しをします。
英語学習のスタート地点を知る具体的な方法は?
中学校や高校で使った効果書、以前勉強した教材や資格のテキストなどを読み返してみましょう。
どこまで解けるかで、現在の英語力をつかめます。
解けない問題や難しいと感じる文章でも、完全にわからないものと部分的にわかるものが混在しているかもしれません。
100%わからなくても、わかっている部分があると気付けることが重要です。
完璧主義だと成長スピードが遅くなってしまうので、100%わからなくても問題ないと腑に落としておきましょう。
できることの棚卸しは、学習に対するモチベーションの維持にもつながります。
2. 理解していることと新しい知識をつなげていく
1で今の自分でできることを確認したら、理解できていることに新しい知識をつなげていきます。
英語勉強は、自分ができることを増やすゲームです。
理解していることの領域を徐々に広げていくイメージで、点と点をつなげていきます。
つなげていくことのメリットは次のとおり。
- 新しいことが知識として定着しやすい
- 後に応用しやすい
また、急激に難易度が上がる心配がなく、自分の許容範囲内で英語力が確実に定着していきます。
成長期の子どもにありがちな、成長痛や急な成長による骨格への負担を軽減するようなものです。
点と点を結んでいく勉強方法は?
ノートや学習記録には、マインドマップ形式がおすすめです。
単語同士をつなげていくことで、記憶に残りやすく、思い出しやすくなります。
新しいことや難しいことを学んでも、すぐに忘れて実際に使えないともったいないです。
3. 飛び級を狙わない
はじめからかけ離れた目標をかかげて勉強しないことが大切です。
英語学習では、右肩上がりの直線グラフではなくJカーブのようにある地点を越えると急激に延びていくもの。
すぐに結果が出るとは限らず、結果があらわれるまでに時間を要する場合がほとんどです。
TOEICスコア450で、1か月後に800点超えを目指すとなると、レベルが一気にあがります。
結果、わからないだらけになり、手詰まりや挫折につながるのです。
今までやってきた勉強では理解が追いつかず、成果が感じられにくくなるでしょう。
効率的な英語学習とはいっても、段階的に少しずつレベルアップすることが大切です。
手が届きそうだけど、やらないと手が届かないくらいが目指すべきちょうどいいでしょう。
英語学習で進み続けるために意識すべきこと
英語学習で進み続けるために意識すべきことは、主に次の3つです。
- 英語学習を習慣として生活に組み込む
- 継続を認めてあげる
- 自分以外のために英語力を高める(動機を見つける)
1. 英語学習を習慣として生活に組み込む
英語学習で上達し続けるためには、継続が必要で、継続するためにルーティン化が有効です。
毎日のスケジュールの中に習慣として英語学習の時間を組み込んでしまえば、無理なく勉強時間を確保できます。
仕事や学業、家事などで忙しい人でも、隙間時間を活用して30分でも勉強を習慣づけましょう。
ルーティン化させることで、モチベーションが不要になるというメリットもあります。
やる気やモチベーションに頼っていると、気分が乗らない日は勉強しなくなり、上達スピードが下がってしまいます。
毎日決まった時間に教材を開く。移動時間はアプリでリスニングをやる。
自分のライフスタイルに合わせた習慣化を目指しましょう。
2. 継続を認めてあげる
自分は勉強をした、やってきたとしっかりと認めてあげることを意識しましょう。
英語学習のやり方には、向き不向きがあるので、自分が続けやすくて、かつ上達していけるやり方であればOKです。
人に教わっていても、独学であっても、勉強をすることで1歩あるいは半歩ずつ進歩しています。
こんなことやっても意味がないと投げ出してしまう人がいる中で、少しでも成長したいと頑張っている自分を認めてあげること。
目標に向かって走っているのに、なかなかその間の距離が縮まらないと、どれだけ離れているかばかり意識してしまいがちです。
走ってきた道のりを改めて確認することで、さらに前進するためのエネルギーを補給できます。
毎回自分を褒めなくてもいいですが、定期的に振り返って自分の頑張りをチェックするといいですね。
簡単にでも記録をつけていると、振り返りしやすくて便利ですよ。
3. 自分以外のために英語力を高める
英語力を高めたい動機をはっきりさせる、目標を見つけることは英語学習の継続に欠かせないポイントです。
自分以外の他人や社会のためになる動機があれば、勉強を続けるモチベーションが維持できます。
英語力が上がった後、どんな環境で自分が英語を活かしているか、明確なイメージを作ってみましょう。
- 翻訳者として契約書などの書類を扱う
- 通訳者として海外のクライアントとの交渉をスムーズに進める
- 家族や友人と海外旅行に行ったときに通訳をする
自分のためだけでなく、英語をどんなシーンで役立てたいか考えてみてください。
最後に:独学でも英語学習で進み続けよう
英語学習を続けるコツをおさらいします。
- “英語現在地”の把握
- 知っていることと新しい知識をつなげていく
- 飛び級を狙わず少し先のゴールを決める
コツコツ継続する方が遠くにいける、というのは昔ながらの言い伝えであり、事実です。
独学は自分なりのペースとやり方で続けられる素晴らしい勉強法。
Just keep going! 途中で投げ出さず長期の成長を目指しましょう。
あなたの英語学習のお役に立てば幸いです。
【ワンポイント英単語】
独学:self-education、self-taught
飛び級:grade skipping
飛び級する:skip grade(s)
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