貯金を続けたくても続かない、とお悩みですか?
貯金は資産形成のためにも欠かせないステップなので、継続することが大切です。
どうしても続かない場合には、お金の心理学を取り入れれば、無駄使いを減らして確実に貯金を続けることができるでしょう。
今回は、お金の心理学を使った貯金術について解説していきます。
貯金を続けながら生活の安定と、資産の発展を手に入れましょう。
貯金を続けるためのお金の心理学8つのポイント
心理学を利用した、貯金術とお金の管理術の8つのポイントをご紹介します。
- お財布に入れるキャッシュを少なくする
- キャッシュレス決済に注意
- 最初に見る値段に惑わされない
- お金を手に入れたときに口座を分ける
- 臨時収入が入ったら貯蓄口座へ
- 細かな口座開設(メンタルアカウンティング)をしない
- セールやクーポンに要注意
- 高額に添えられた少額に要注意
1. お財布に入れるキャッシュを少なくする
普段持ち歩く現金を減らすことで、つい使ってしまうという予定外の出費を抑えることができます。
最近はコンパクトなお財布が流行りでもあるので、余計なカードや現金を持ち歩かない習慣を身につけるためにも、小さな財布を新調するのもおすすめです。
2. キャッシュレス決済に注意
現金を持ち歩かなくて済む分、便利に見えるキャッシュレス決済。
使った金額を把握しにくいので使いすぎには要注意です。
財布を持ち歩かずにスマホだけで支払いができる、クレジットカードの方が税務処理が楽、といったメリットも大きいため、使い方次第ではあります。
ただし、貯金が続かない人は、クレジットカードの支払いも含めて出費を減らすことを優先すべきです。
キャンペーンだらけでもうお腹いっぱいと感じざるを得ない、キャッシュレス界隈。
惑わされず、健全に付き合っていきたいところです。
3. 最初に見る値段に惑わされない
最初の金額で判断する傾向にあるので、惑わされずに実際の金額を確認しましょう。
情報商材や通信教材などでよくあるのが、「35万円のところ、今月中は25万円」「低下9万8千円ですが、数量限定300個6万円です」といった謳い文句。
最初の金額が高く、割引金額が大きいとお得だと感じて購入する傾向にあります。
同じお店の中で割引率が違う商品があっても、大きく半額!と売り出されている中ではそのイメージによって、2割引きや10%オフでも買いやすいようです。
実際の商品の金額そのものをチェックして、判断するようにしましょう。
4. お金を手に入れたときに口座を分ける
お給料日など収入が入ったら、必要経費用の口座、貯蓄用口座、その他の使い道用口座にそれぞれ分けて入金します。
必要経費は家賃や光熱費、携帯代や移動費などの生活費用です。
収入が入ったら貯蓄する、と習慣化すると貯蓄を続けることができます。
具体的な金額は収入の1割が基本ですが、詳しくはこちらにも書いています。
5. 臨時収入が入ったら貯蓄口座へ
予定外の臨時収入が入った場合は、すぐに貯蓄口座に入れるようにします。
心理学においては、苦労せずに手に入れたお金はパーっと使う傾向にあるとされ、ハウスマネー効果と呼ばれています。
30日を経過するとあぶく銭に対する感覚が変わるため、30日経過した後に使って良い口座に移動するのがおすすめです。
30日、いわゆる1ヶ月というのは新しい記憶が長期記憶へと変わる目安期間とされています。
新しい習慣を定着させたいという場合には、21日と言わずに1ヶ月続けてみると良いでしょう。
6. 細かな口座開設(メンタルアカウンティング)をしない
細かな口座設定、つまり銀行口座をたくさん使い分けることは、衝動買いや散財を招きやすくなると言われています。
お金を管理する銀行口座は合計でも3つ前後(必要な経費用、貯蓄用、自由に使えるお金の口座)にしましょう。
メンタルアカウンティングとは、行動経済学などで用いられる用語です。
メンタルアカウンティングは、「心の会計(心の家計簿)」とも呼ばれ、人がお金に関して何か意思決定をする際に、様々なことを勘案して総合的(合理的)に判断するのではなく、狭いフレームの中で判断してしまうことをいいます。
これは、行動心理学において、米国の経済学者リチャード・H・セイラー氏が提唱したもので、人は心の中にいくつかの会計勘定(アカウンティング)を持ち、「あぶく銭は散財してもかまわない」、「給料は大切に使う」というように、お金の入手方法に応じて、お金を仕分けする心理傾向があるためとされます。
(引用元:https://www.ifinance.ne.jp/glossary/lifeplan/lif153.html)
自由に使えるお金を預けている銀行口座を、洋服代用、美容代用、自己投資用などさらに細かくした場合、予算以上に使って問題ないと判断しやすく、予定以上のお金を使いやすくなる、という理論です。
6. セールやクーポンに要注意
いつも以上にお金を使いやすいのが、セール時、そしてクーポンがある時なので注意してください。
必要のないものまで「お得だから」「安いから」という理由だけで買うのは、ただの無駄使いです。
同時に、元の値段との比較をしないように気をつけてください。
お得になった差額を他の余計な出費で使ってしまう恐れがあり、これでは本末転倒です。
7. 高額に添えられた少額に要注意
高額に添えられた少額、つまりは車や家電、パソコンなど高額商品のオプションで付属する少額商品のことです。
20万円と20万8,000円のパソコンを比べるなら、20万円の方を選ぶでしょう。
その後オプションで3,000円や5,000円のものが提示されると、安く感じるため、不要でも買ってしまう傾向があるのです。
8,000円にこだわっていたのに、オプションによって余計なお金が出ていって、結局得していないことになります。
アフターケアなどの保証は良いですが、USBメモリや外付けHHDなどは他でさらに安く購入できる可能性があるので、無理してセットにする必要はまったくありません。
まとめ:心理学を利用して貯金をスムーズに続けよう!
貯金を続けるために、心理学を活用すれば衝動的にお金を使ってしまう癖を改善することができます。
無駄な出費を減らして、貯金を続けながら資産づくりをスムーズにしていきましょう。
具体的な貯金の続け方は他の記事でも書いていますので、併せてご覧ください。
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