クラウドソーシングサイトは、オンライン上での仕事マッチングサイトであり、フリーランスや副業で仕事を受注する有効な手段のひとつです。
未経験から仕事を受注して経験を積む目的でも、大いに役立ちます。
幅広い募集案件が公開されており、巧妙な表現でまっとうな印象を与えて人を集める案件や報酬が見合わない案件などもちらほら。
結果、「クラウドソーシングが怪しい」という噂も出回るようになってしまいました。
規約は一応あるものの、発注側・受注側とも参入が多くなってくるとどうしても野放しにされがち。
ネット上で完結できて便利ですが、相手が見えないだけに、不適切な案件や怪しい相手とは取引をしないよう徹底することが大切です。
今回は、クラウドソーシングサイトで怪しい案件の事例と、トラブルになりそうな相手を回避する対策方法、安全に仕事を受注するコツを紹介します。
よくある不適切な案件やトラブルアカウントの特徴や、回避する方法を知っておくことで、安全にクラウドソーシングサイトを利用して仕事を受けられるようになります。
クラウドソーシングを使った仕事受注に興味がある人は、ぜひ最後までご覧ください。
クラウドソーシングサイトは怪しいと言われる理由
クラウドソーシングサイトが怪しいといわれてしまう理由は、サイト内に怪しい案件が存在するから。
クラウドソーシングサイト自体は決して怪しいものではないのですが、「異常」な案件が公開されていることが問題なのです。
例えば、作業内容に見合わない報酬での契約や、募集要項と異なる作業範囲の依頼など。
長期継続と謳いながらも、意図的に短期の研修やテストライティングのみで終了したり。
サイトの規約に違反しているアンケートの募集なども、まだまだあるようです。
実際にあった詐欺案件の事例
過去に一度「これは詐欺というやつだ!」と思った案件を経験したことがあります。
数年前の話ですが、ライティング案件と称して、海外旅行関連のMLM(マルチレベルマーケティング)サイトへの登録と参加を促すものでした。
流れとしては、応募→契約→LINE交換させられる→LINEで送られてくる全体像と作業内容の説明会動画を見る
で、その後の作業は改めてという感じでした。
その動画が怪しさ満載で、苦笑。
過去に開催された説明会動画とされていたのですが、参加者らしき人のコメントがセリフっぽい、笑。
説明会という演劇かなにかを聞いているような感じ。
「おかしい、おかしすぎる!」と思ったわたしは、2時間くらいある動画の1時間たたないあたりで「辞退します」とLINEを送って退席。
何も返信は返ってきませんでした。チャットを削除しコンタクトをブロックして完全終了。
(チャットワークやスラック的なスタンスで使うのかな、などど勘違いしてLINE交換をしてしまった自分が良くないです、はい。)
このように、怪しい案件はクラウドソーシングサイトに実際にありえます。
ただ、きちんとした企業や個人が募集しているまっとうな案件も多数存在しています。
わたし自身、過去に多数の案件に参加し、提示通りの報酬をきちんといただいてきました。
クラウドソーシングサイトを通して適切な仕事を得るためには、見極めて使う必要があります。
受注者側に見極める技術があれば、トラブルになることなく、安心して契約して終了後に報酬をいただけるはずです。
判断力が必要だ、というのも少々残念な話ですが、自分の労力を適切に使うために現状必要なことではあります。
クラウドソーシングサイトで怪しい案件を避けて安全に受注する方法
ではクラウドソーシングサイトで、怪しい案件にひっかからず、適切な案件に参加するための対策を紹介していきます。
これを読んで、変な案件にエネルギーを削ぎ取られずに仕事を選んで受注していきましょう。
【クラウドソーシングサイトで怪しい案件を避けて安全に受注する方法】
- 仕事の相場を知っておく
- 地雷案件の特徴を知っておく
- アカウントの評価やコメント・他の募集案件の案内をチェックする
- あいまいな点は応募前にメッセージで質問
- 契約後・仮払い後の作業開始を徹底する
1.仕事の相場を知っておく
仕事の相場を知っておくと、危険な案件や相手に時間を取られる心配がありません。
記事執筆やSEOライティングだけなら、文字単価1円はちょっと安めで、文字2円でやっと妥当くらいです。
リサーチと構成作成を含めて記事を完成させる場合は、3,000文字で10,000〜15,000円といったところ。
1記事3,000字500円みたいな搾取案件は、以前に比べるとかなり減ったようですが、それでもときどきあります。
テストライティングだから、という理由で100円や300円などの金額で募集するのも怪しいです。
不合格だと言って、テストライティングだけもらうことを想定して募集している可能性が高い、という。。
逆に、報酬が明らかに高額な案件は裏があります、必ず。時間の無駄なので、甘い言葉にはご注意を。
継続的な案件だったとしても、報酬が相場よりも安すぎると消耗するばかりです。
経験値が上がってくると相場や適切価格がわかってきますが、特にクラウドソーシングの経験が浅い人は注意しましょう。
2.避けるべき地雷案件の特徴を知っておく
地雷案件によく見られる特徴を紹介します。次のような案件は慎重に応募した方が良いでしょう。
- 「簡単に」「誰でも〜〜だけで」という仕事内容で高額報酬
- 会員登録やレビュー目的での商品提供(個人情報の提供を求める)
- テストライティングやトライアル・研修の報酬が異様に安い
- 初心者や未経験者対象の「やりがいあり」「スキル身につきます」案件
- 「もし今回うまくいけば次回も依頼します」「他のお仕事もお願いする予定です」という強調
テストライティングについては、多くの案件で普通に行っていることではあるので一概に言い切れないのですが。。
ただ、報酬が安すぎるところは、1〜2ヶ月順調に進んでも、長期的にみると難あり、という感じ。
条件の通りかどうか、実際に応募してみないとわからない場合も正直あります。
「個人的にこれは避ける」という条件も含めて、気をつけた方がいい条件リストとして認識してもらえるといいかと思います。
ただ、わたしだったら適切な条件で依頼してくれるクライアントには、責任を持って対応したい。
必要な時間やエネルギーをかけて仕事の質を確保したい。
自分のからだはひとつ。誰のために1日24時間を使うか見極めるのは自分です。
3.アカウントの評価やコメント・他の募集案件の案内をチェックする
案件を募集しているクライアント(アカウント)の情報は、必ずチェックしましょう。
- 評価やコメント
- 過去の募集案件の内容
- 過去に応募者が数十〜数百いるのにも関わらず契約数0の場合
あまりに低評価やクレーム的なコメントが多いアカウントはいわずもがな、避けた方が無難です。
ライティング案件で多いのが、同じ案件を繰り返し募集しているアカウント。
応募者もいて契約もしていながら、繰り返し何度も募集している場合、離職率が高いあるいはテストライティングのみで使いまわしている可能性大です。
また、過去の案件で応募者数がしっかりいるけど契約数がない場合も変なので要注意。
募集だけして仕事を受注できないならまだしも、契約せずに何かしら作業を依頼してくる可能性も否めません。
関わる前にスルーしておけば安心です。
4.曖昧な点は契約前にメッセージで質問する
応募してみたい案件が見つかって、詳細に不明点やあいまいな点があったら、応募する前にメッセージで質問してみるのもひとつの手です。
作業内容がわかりにくい案件やゴール・方向性が見えない案件は、地雷案件の可能性があります。
でも、質問をしたときに、きちんと返信してくれるアカウントなら、適切に対応してくれるクライアントだと判断できるでしょう。
何の音沙汰もない場合は、そういう人だと思ってスルーすればいいだけです。
5.契約後・仮払い後の作業開始を徹底する
クラウドワークスでは、発注側の仮払い後に作業を開始することに決まっています。
もし納品後に報酬が支払われず問題になっても、仮払いが済んでいない場合、こちらにも非があるとされ追求が難しくなります。
早く作業をして納品したいという気持ちはわかりますが、トラブルを避けるためにも契約や仮払いなど正しい手順を踏むよう徹底しましょう。
地雷案件やトラブルに合ってしまったら
もしもクラウドソーシングサイトで地雷案件やトラブルにあってしまった場合の対処法を知っておきましょう。
【違反案件を見つけたときの対処法】
- 案件の通報
- アカウントのブロック
違反案件を見つけた場合は、事務局に通報してアカウントをブロックします。
クラウドワークスの場合は、違反となる案件やアカウントがガイドラインで決まっていますので、参照してみてください。
アフィリエイト案件、成果報酬型、MLMビジネス、他のサイトの会員登録、契約前の個人情報の聞き出し など
報酬が支払われないまま連絡が途絶えてしまう、などの場合、繰り返しこちらから連絡するなど然るべき対応は取るようにしましょう。
その上で、解決しない場合、事務局にその旨を連絡して対応をお願いしてみましょう。
可能であれば、同じアカウントの案件が表示されないように設定すると良いでしょう。
泣き寝入りになってしまいますが、どうしても解決しないときは、勉強料だと思って割り切って次に進むべきときもあります。
そうならないためにも、地雷案件やアカウントには注意することが重要です。
使うならどれ?おすすめクラウドソーシングサイト
トラブルを避けて安心して仕事を受けるためには、クラウドソーシングサイト選びも大切です。
大手クラウドソーシングサイトなら、規約や事務局がしっかり機能しているので、トラブルに対しても迅速丁寧に対応してくれます。
利用者が多い分、違反ギリギリのラインで募集するような案件や正真正銘の地雷案件に出会いやすいですが、適切な案件も選べるくらいあります。
運営会社自体は上場するなど社会的にも認知がある方で、報酬の支払いシステムなども問題ありません。
まずは大手から始めるのが無難でしょう。
最後に:クラウドソーシングサイトは自己判断力も大事
クラウドソーシングサイトにおける注意事項について紹介してきました。
副業やフリーランスでも受注できる案件が多く、便利なサービスですが、裏をついた悪質な案件も残念ながら存在しているのが事実です。
利用する側が地雷案件を見極めることが、いま受注側ができることです。
案件を探す際には、記事内で紹介した危険な案件の特徴や条件を参考にしてください。
何よりも、怪しいな、変だなと感じたら、応募を辞めるか、疑問を解消するために質問するなどの行動を取ることが大事です。
クラウドソーシングサイトを安全に活用して、副業やフリーランス活動を進めていきましょう!
在宅リモート特化型の求人サイトReWorksでも案件が見つかります。
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