「キラキラ輝く人になる」を読んだレビュー・感想|瞑想が脳に与える科学的影響
- 2020.10.06
- 2021.02.18
- 正しい占いとスピ

マインドフルネスや瞑想が世の中に広く浸透している昨今。
瞑想に関する本は多数あれど、科学的なデータをもとに脳から体までに及ぼされる影響について分析していて、かつ読みやすくわかりやすい本は数少ない印象です。
今回は、そのうちのひとつ「キラキラ輝く人になる ― 悟りに近づく、超能力を磨く、究極の自分錬金術」という書籍のレビュー・感想をまとめていきます。
読み終わって感じた感想を一言でまとめると「タイトルからは想像できないほど詳しくて具体的」といったところです。
瞑想に関する本に興味がある人はもちろん、仕事から人間関係まで生活を変えられる脳の自己開発に興味がある人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
「キラキラ輝く人になる」のかんたんダイジェスト
「キラキラ輝く人になる ― 悟りに近づく、超能力を磨く、究極の自分錬金術」
脳の働きから意識、瞑想の作用、チベット仏教、気功、呼吸法、音楽療法まで幅広いテーマを取り上げながら、人間の脳と心、体、意識、社会と宇宙との関係性を紐解いています。
脳トレや催眠術のような脳の使い方次第で能力はぐんと開発されること、意識は共鳴し合う波動であること、などがさまざまな研究結果を元にして説明されています。
もしかすると、タイトルを読むだけではふわふわ系スピリチュアルかと思うかもしれません。
しかし、実際はタイトルからは想像できないほど科学的な根拠やデータを用いて、詳しく具体的にまとめられています。
専門的なテーマが多く登場しますが、読みやすく、わかりやすいまとめ方をされているので安心してください。
「キラキラ輝く人になる」で気に入ったフレーズ・学んだこと
読んで気に入ったフレーズや学んだことをまとめます。
「直感は脳だけではなく、全身が連携して生まれる」
「なんとなく」「ピンときて」というように、「直感」は理屈や因果関係を超えたひらきめや考えを意味します。
ただ、直感は頭上から脳に降ってくるようなイメージを持たれやすいのですが、実際は脳以外の体全体を使って生まれているものだといいます。
やりたいことに対して情熱を燃やし、成功している未来を思い描きながら、四六時中そのことばかりを考えて行動している人は、全身で自分の熱量を込めて行動しています。
すると、直感が降りてきやすく、その通りに行動することで成功していくのですね。
直感とともに判断力や予知能力といったスキルも発達していくため、さらに自分がすべきことが明確になり、より適切な方向へと歩みを進められます。
ぼーっとすることで降りてくる直感的なアイディアももちろんあります。
しかし、やはり意識だけでもその方向を向いていることが、直感を活かしやすくする条件といえます。
「ハートが出す電気信号は携帯電話よりも強力である」
ここで使われるハートという言葉は、心臓というよりも「こころ」そのものを意味します。
どこにあるかと言われればたぶん心臓を指すだろうけど、実際は脳かもしれない、というモノのことです。
「言葉にして出さなくても、ハートのコヒーレンス(共鳴)は発信され伝わる」
つまり、自分がどんな感情なのか=波動がまわりの人に伝わっているということです。
HSPなど共鳴力が高い人は、こういう体験を四六時中していて逆に困っているかもしれませんね。(わたしもそれに近いのでわかります)
コヒーレンス(Coherence)は共鳴、共振という意味の単語です。
コヒーレンスは言葉や形あるものではありませんが、家族、チーム、組織、社会など集団に間違いなく影響を与えています。
波動によって集団の意識ができ上がる、集団としての直感力が生まれる、そしてコミュニケーションや人間関係の改善にも役立っていくのです。
目に見えない世界のはなしになりますが、波動のこと、少しずつ身近に感じられますよね。
「瞑想は医大でも取り入られている気軽な方法で、自己管理力の向上や脳の進化につながり、やがて脳の構造自体も変わっていく」
瞑想をすることによって、自分自身の脳を進化、変化させることができる、という可能性を明確にしています。
「怒りでも恨みでも、そのときに最も気になることに意識を集中すれば、瞑想のツールとして使える」
「感情」というのはただの反応ですから、それ自体には良し悪しはありません。
ですので、喜びであろうがイライラであろうが、ニュートラルに客観視できれば瞑想のひとつの道具として使用できるということです。
「先天性の気(魂)は、日中は目の間にやどり、睡眠中は肝臓で休み、精気は腎臓周辺にやどり、神気はハートに宿る」
体の仕組みの話ですが、
「気を使う」とはよく言いますが、気は目に見えないエネルギーのことで、内蔵は気を溜める場所でもあります。
日中は起きて活動して、夜は寝ている間に肝臓の中で休む、というサイクルを意味します。
腎臓は気のバロメーターでもあり、腎臓が弱い人は気が小さく、びっくりしやすい人
「キラキラ輝く人になる」を読むとこうなる
読んだ後に起こりうる変化をまとめると、こんな感じです。
- 書籍で紹介されているワークを実際にやってみたくなる
- 瞑想に対するイメージが変わる
- 瞑想はじっと座って行わなければならないという考えを手放せる
- 人間が持つ波動や量子力学的な視点に興味が湧く
「キラキラ輝く人になる」はこんな人におすすめ
以上の点を踏まえた上で、この書籍をおすすめしたい人はこんな人です。
- 効果的な瞑想を行いたい人
- 瞑想の効果を疑っている人
- 瞑想を習慣にしたいと考えている人
- 瞑想や呼吸法に近いワークをやってみたい人
- 瞑想ができなくても何かできるワークを探している人
- 脳が体や生活に与える影響を知りたい人
瞑想について多かれ少なかれ聞いたことがあると思います。
でも実際には何をしたらいいのか、ピンとこないまま実践できていない人もいるでしょう。
具体的なワークも数多く収録されているので、気になったものから気軽に始めることができます。
学術的なデータや理論は多用しているものの、一方で、瞑想へのハードルをぐんと下げてくれている1冊だと言えるでしょう。
まとめ
「キラキラ輝く人になる」という書籍は、キラキラ輝く人になることよりも、ぐんと現実的な内容をまとめています。
科学データや研究結果を使った理論の展開から、今日からすぐに実践できる瞑想などのワークまで、盛りだくさんな内容です。
瞑想に興味がある人も、ビジネスで成功するための脳開発に興味がある人も、ぜひ一度読んでみてほしいと思います。