今回は「地球のレッスン(北山耕平著)」のレビューです。
この本は、わたしが今までに読んだ本の中でトップを争うくらい好きで、定期的に読み返しにいく一冊です。
スピリチュアルが好きな人もそうでない人も、このご時世だからこそ読んでみてほしい内容になっています。
「地球のレッスン」のお気に入りフレーズ
著者の北山さんが世界中を旅しながら、各地域の先人たちから教わった知恵やいわれを集めたこの本。
ある章はポエムのように、あるページには1行だけ、あるページにはイラスト入りで、あるページは解説が細かく丁寧にされている。
どこを開いても読み始められるやさしい本に仕上がっています。
そして、どこから読んでもハッとさせられること間違いなしです。
中でも、大好きなフレーズをピックアップしてご紹介します。
1.帯に書かれている言葉
この星に帰るための、魂の地図
やるべき事をやり終えるまで、あなたの旅は続く。
「地球に生きる人間」に還るとあらためて心を決めた人に贈る、この星の優しい歩き方。
(引用:地球のレッスン)
人によってはピンとくるだろうし、人によっては「???」と意味がわからないかもしれない。
「この星にわざわざやってきたんだ」という認識がぼんやりとある人なら、この言葉の意味をそう読み取れるでしょう。
お母さんのお腹の中から生まれて、現実を一生懸命生きていて、生まれ変わりなど迷信だと思う人もいるかもしれません。
しかし、読んでみると「そうか、そうだったのか」と、今までの概念ががらがらと崩れるはず。
この本は、人間はどこか別の場所から「地球という星に目的を持ってやってきた」という前提を持って書かれています。
「そんなの信じられない」と思うかもしれませんが、一度そうだと仮定して読み進めてほしいです。
2.自由とは?
自由とは
急いでしなくてはならないことが
なにもないこと。
(引用:地球のレッスン)
自由になりたい、というのは誰しもが持つ願望だと思います。
「縛られず自由に生きていきたい」そのためには、お金や若さ、モテる外見、権力が必要というのが現代の考え方でした。
しかし、本来の自由というのは急いで済ませなければならないことが、何もない状態を指すと、世界の先人は教えてくれています。
「しなければならない」という観念を少しずつ減らすことで、誰でも自由になれるのです。
3.生きていくというのは
重要なのは、どんな状況に陥っても、そのロバのように最後まであきらめないことなのだ。
体に降りかかった土を振り払い、払い落とした土を足で踏み固めること。
インディアンの村に伝わる話が紹介されています。
古井戸に落ちてしまったロバを、助けたくても助けられないと諦めてしまった飼い主が、井戸に落としていた土のおかげで、ロバは見事に生還できた、というストーリーなのですが。
ロバは落ちてきた土を振り払い、自分の足で踏み固めることを繰り返し、最終的に井戸から飛び出したのでした。
生きていると理不尽に思える土が降りかかり、辛い思いをしたり立ち往生したりすることがあるでしょう。
それでも、その土を振り払って足で踏み固めることで、上に、前に進んでいくことが重要だと述べています。
ありとあらゆる種類の泥や土が降りかかっててきても、最後には穴から抜け出せると信じること、地道でもいいから毎日前進することが人生の基本です。
4.地球でいかに生きるか
この惑星の上でいかに生きればよいのかは
すべて夜空の星たちに描き込まれている。
(引用:地球のレッスン)
この本の中で一番好きなフレーズです。
占い好きな筆者だからこそ響く言葉かもしれません。
ただ、占星術が長い歴史を持ち世界中で共有されていることを考えると一理あると思います。
天文学が4大学問のひとつに組み込まれているのは、きちんと理由があるからで、空の星々はわたしたちの人生と切ってもきれない関係です。
自分がどう生きるべきか、なぜ地球で生きているのか目的があるなら、鍵を握る夜空の星について調べてみるのもひとつの選択肢でしょう。
5.食べ物と食べ物のようなもの
自分が食べているもののことを知ること。
(引用:地球のレッスン)
言葉のとおりです。
自分が「本当はなにを食べているのか」を知ることは、健康の第一歩。
何かを口にするたびに、この質問にすっきり答えられるような食習慣を続けたいものです。
(おまけ)三世代家族がうまくいく理由
マーガレット・ミード(アメリカの文化人類学者)による家族の真実
子どもたちとその祖父母たちが仲良くやれるのは
その両者に共通の的がいるから。
この言葉にははっとさせられつつ「んん??」と思わされました。
三世代家族がうまくいく理由、両者に共通の敵。。
本当にうまくいっているといえるのか?不思議です。
「地球のレッスン」で学んだこと
すべてのページから学べる濃厚な1冊から学んだことをまとめます。
1.自分の人生を歩むための秘訣
「いつだって幸福でいること、心配事は病気の種になる」
「地球がわたしであり、わたしは地球であること」
「避難せず、対立せず、妨害しないことがリスペクトである」
地球に生きるひとりの人間として、スピリット(精神)を大切にしながら本当の意味で「生きる」ことの素晴らしさを読み取りました。
死なないのではなく能動的に生きること、地球上にあるすべての生き物や環境を尊重し、調和することの大切さ。
他人との共存やリスペクトする方法の基礎も理解できました。
2.子のための親
「親の心から出た言葉は子どもの栄養となるが、頭から出た言葉は子どもの重荷となる」
自分の在り方と同時に、他人との接し方、特に家族との関係についても書かれています。
母なる地球との付き合い方からはじまり「子どもの教育は自分自身の理解から始まる」など、親としての役割にも納得です。
3.在り方・食べ方・思い方
人生を全うする、人間として生きている目的を果たすために何が大切なのか、しっかりと書かれています。
どうあるか、何を食べて、何を思いながら他人と接するか。
日々の生活の中で十分実践可能なことばかりです。
「お金の法則」など、物質と精神とのバランスをどう扱っていくべきなのかという内容もあります。
精神論だけではないので安心してください。
ただ、読んでいるあなたはもしかすると目の前には問題が山積みで、何から手を付けて良いのかわからない、どうにもいかない状態にあるかもしれません。
それでも、それがあなたの選んだ人生であり、過去の行い・思いの結果です。
だとしたら、今日から、今この瞬間からどう生きるのか、おのずと見えてくるでしょう。
小さな気付きから行動するだけで、気がついたら問題は消え失せ、あの時からはるか遠くまでたどり着いているはず。
合わせておすすめしたい書籍
地球のレッスンの姉妹図書である「自然のレッスン」もおすすめです。
食べ物や身の回りの情報に重点を置いた内容となっており、2冊合わせて読むとより広い世界観に影響が出るはずです。
電子書籍ならダウンロードしてすぐ読める!
紙の本なら、店舗で購入するか通販で届くのを待つかしますが、電子書籍ならダウンロードしてすぐに読めます。
AmazonのKindle Unlimitedなら、早くて数分後には手に入っているので、すぐ読みたい本がある場合におすすめです。
紙の本よりも多少安く、携帯でも読めて場所を取らないので利便性が高く、筆者自身も気に入って愛用しています。
まとめ
「地球のレッスン」は個人的に大好きな本で、定期的に読み返しています。
もしかすると、わたしが持っている単行本バージョンは絶版になっていて、文庫本しか今は店舗購入できないのかもしれません。
でも、文庫本も内容は同じなので、このレビューを読んでピンと来た方、ぜひ手にとって一度読んでみてください。
姉妹図書的な位置づけの「自然のレッスン」もおすすめです。
「地球のレッスン」が気に入った人ならきっとハマるはず。
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