スピリチュアルな書籍の中には、本質を得た良書があり、世界中で多くの人に読みつがれています。
今回紹介する「なぜあなたはここにいるの?カフェ」もそのひとつ。
決して難しい言葉や内容はなく、誰でも読みやすいストーリー仕立ての流れの中で、人生の核にあたることを説いています。
一度読んだ後、本棚に入れておいて度々読み返したくなるような魅力を備えた一冊です。
「なぜあなたはここにいるの?カフェ」のブックレビューを書いていきます。
売り切れの場合は改訂版をどうぞ
書籍の紹介にはこうあります。
このカフェには人生を変えてしまうメニューがある。いつかやりたいことなら今、やりなさい。このままの自分で終わらせないための物語
小説仕立てなのでサラサラ読んで理解できるやさしい本です。
- 自分の使命や天職につきたい
- 人生に行き詰まった感がある
- 他人のことを羨ましく感じることが多い
- 自分の選択肢に自信がない
- 自己啓発やスピリチュアルが好き
- なぜ生きているのかぼんやりと考えている
以上のような人にぴったりの内容です。
ネタバレ含みますが、気にならない方はぜひ読んでみてください。
上の画像は、天使ちゃんがカップから紅茶(tea)をこぼしている(spill)様子。英語のtea spillは、秘密やスキャンダルの暴露を意味するスラング?で、この本はまさに「人生の仕組みのtea spill」です。
なぜあなたはここにいるの?カフェを読んで学んだこと
わたしが実際に読んで、参考にしたいと思ったこと、印象に残った内容を紹介していきます。
- Purpose For Existence(PFE)に沿って生きる
- 普通の毎日こそが好きなことをするチャンス
- PFEに対する自分なりの答えを満たすものに打ち込もう
- 自分自身で実感できる充実感だけが事実
- ウミガメはどうやって泳いでいるか
1.Purpose For Existence(PFE)に沿って生きる
本の最初から最後まで一貫して言いたいことはこれだけ。話の軸はここにあります。
Purpose For Existance(PFE)は、日本語に訳すと存在意義、つまり「あなたはなぜここにいるの?」です。
なぜ自分が生きているのかを把握して、その意義を果たすための行動をしていくことが人生の目的だよ、という話ですね。
今はそんなことわからない、そんなこと考える余裕もない、という人も例外なくPFEがあって生まれてきているようです。
ひとは誰しもPFEを持っていて、そのために生まれてきた。そう思えなくても、一旦そういうことにしてみる。
2.普通の毎日こそが好きなことをするチャンス
よく言われることですね。なぜ今やりたいことを老後の楽しみに取っておくのか、というやつです。
日常生活こそやりたいことをやるチャンスであり、そのタイミングであると頭を切り替えましょう。
始めるのに必要なのはちょっとの勇気だけ。
いざ始めようとしても、いろいろと準備がいること、そして自分は準備ができていないことに気づくはずです。
すぐに実現できないことだからと諦めずに、今できる範囲で始めることが大切です。
- 移住先や旅行先の情報を集める
- 実際に住みたい家をイメージする
- ビジネスアイディアをまとめる
- 理想の収入を得ているときに知っているであろう税制や経理知識を学ぶ
- 家族で過ごしている時間を具体的に想像する などなど
普通の毎日、今日こそがベストタイミング。待つ必要はありません。
3.PFEに対する自分なりの答えを満たすものに打ち込もう
「存在意義を自分に聞いてみても、よくわからない」という人も中にはいるでしょう。
ぼんやりと感じることはあっても自信が持てない、という人だって少なくないはずです。
でもそれでいいのです。PFEに対する自分なりの答えを感じ取って、そこを満たすものに打ち込むことが大切。
いずれPFEにつながっていることが、遅かれ早かれ理解できるものです。
自分探しに時間を費やしている人も、これかもという感覚に仮決めをして、一歩踏み出すことで徐々に見えてきます。
答えに自信がなくても大丈夫。これかもと思えるものを見つけたら取り組んでいくことが、確信へとつながっていきます。
わたしは人生に関するレベルの選択肢に出会ったら、右を選べば左折することになり、左を選べば右折することになる、つまり進んでいくとどちらも同じ道に合流すると思って選びます。どちらもゆくゆくは同じなのです。
4.自分自身で実感できる充実感だけが事実
何かで充実していると思えるのは、それを自分自身で実感するからなんだ。
充実感や満足感は、誰かに強制されるものでなく、自分の中で感じるものです。
他人に何を言われようとも、自分が好きでやっていることに没頭できているのであれば、充実感を実感できるでしょう。
5.ウミガメはどうやって泳いでいるか
この本のレビューを見ていると、多くの人が印象に残ったポイントとして「ウミガメの教え」を挙げています。
ウミガメがどうやって海の中を泳いでいるのか、という話ですが、
波に逆らうことはせず、逆に波を利用して泳いでいる
人生という波に逆らうと、最大限にパワーを使ってもちょっとしか移動できず、体力ばかりを消耗します。
逆に、人生の流れに乗っていくことで、少しの力でもスムーズに進めます。
流れに乗る、というと流れを見つけなければならない印象も強いかもしれませんが、流れに同調する、受け入れるといった意味も含みます。
本来の流れに乗れているか、そもそも本来の流れを知っているかを確認する必要があるでしょう。
他人や社会の求める理想像を採用しているなどで、本来の流れを誤解しているケースも少なくありません。
本来の流れを知るために、聞くべき相手は自分です。自分自身は感覚的にその答えがわかっています。自分の内側に確認してみましょう。
本来の自分の人生という流れに乗る、同調する、受け入れることが、命をまっとうする秘訣。
言い換えると、流れに載っている=PFEに沿った生活をしているとスムーズに物事が運ぶ=運がいい=良い偶然が重なるということ。
逆にタイミングが悪い、行く手を阻まれることが連続して起こる、などは「こっちじゃないよ」と流れを教えてくれる出来事ともいえます。
なぜあなたはここにいるの?カフェの著者と概要
著者であるジョン・ストレルキーのプロフィールを紹介します。
商用飛行機のパイロットから経営コンサルタントに転身、現在はライフセラピー専門家として、セルフヘルプ本の執筆と講演活動を行っている。
引用元:HMV
セルフヘルプとは、いわゆるスピリチュアルのことで、海外だと書店にセルフヘルプの棚があって、スピ系の本が並んでいます。
「なぜあなたはここにいるの?」が処女作とのことですが、この1冊で使命をまっとうしていますね。
英語の原書も簡単で読みやすいのでおすすめ
日本語版が売り切れ欠品中で、中古ですらオンラインでは品薄な状態。
すぐに再販されると思いますが、その間は英語の原書「The Why are you here cafe」を手にとってみてほしい。
専門的な言葉や複雑な単語はほとんどないので、英語でも十分読めると思います。英語を勉強している人には良い教材です!
日本語版でも洋書でも、大切なのは書いてあることを本当に理解しているかどうか。
原書にしかない英語の味わい深さみたいなものも、感じながら読むことができますよ。
なぜあなたはここにいるの?カフェで気になったこと
内容で気になったことは特にありませんが、読むとカフェの存在が気になると思います笑。
オーストラリアに実在するカフェがモデルになっていて、書籍を読んだ人の中には実際に訪れた人もいるようです。
人生に必要なものは、こういう何気ないカフェのような場所に用意されているものなんでしょうね。
焦っているときや先を急いでいるようなときには、決して立ち寄らないであろう場所にこそ、重要なものがあったりします。
それくらい心に余裕を持って過ごしていくべきだ、という意味でもあるのでしょう。
急いでいるときに見つからなくて、ふとしたときに見つかる。この世の大いなるパラドックスです。
最後に:ただただ質問に答えてみてほしい
「なぜあなたはここにいるの?」という質問に、静かに向き合ってみてほしい。本を読んだ感想はただそれだけです。
その質問に向き合うサポート役として、ぜひ書籍を読んでみてほしいのです。
この先、人生に迷うようなことがあったら、また本棚から引っ張ってきて読み返してみてください。
原題にもあるように、a new way of finding meaning in your life and your work=仕事と人生の意味を発見するために新しい方法が見つかるはずです。
改訂版はこちら
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