ビジネス英語・日常英語・アカデミック英語の違いと学習ポイント

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英語を学習する上での便宜上、ビジネス英語・日常英語・アカデミック英語の3つに分けることができます。

なぜ英語を習得したいのか、学習する目的によって3つのうちどの英語を勉強するかを選ぶことで、効率的に英語力を身につけられます。

この記事では、ビジネス英語と日常英語、アカデミック英語の違いと、それぞれの学習ポイントの比較をまとめました。

英語の種類と学ぶ上での全体像を知ることで、自分が目指す目的地や習得した後のイメージがしやすくなるので、一度読んでみてください。

目次

ビジネス英語・日常英語・アカデミック英語の違い

まずは、ビジネス英語・日常英語・アカデミック英語の違いについて解説していきます。

ビジネス英語の特徴

ビジネス英語は、名前のとおり「ビジネスシーンで使われる英語」のことです。

ビジネス英語の特徴をまとめます。

  • 敬語とマナーが必要
  • 特有のフレーズや言い回し
  • 論理的なやり取りとコミュニケーション力
  • 数字を使った表現が増える

ビジネスにおける英語、特に英会話では敬語やマナーが重要です。

英語には敬語や丁寧語がないと思われがちですが、尊敬の意味で使われる単語、逆に失礼に当たる避けたい言い回しなどは知っておきたいところ。

クライアントに対する発言と、目上の上司に対する発言、社内の同僚や部下との会話などシーンによって使い分けられるとベストです。

業界の専門用語や、場面ごとに使いやすい特定の言い回しが存在します。

会議や交渉の場で英語を活用するためには、表現とともに論理的な表現力やコミュニケーション能力が必要です。

データを用いて根拠を示す場合など、数字が多く登場するのもビジネス英語あるあるでしょう。

日常英語においても、数字は聞き取れるようになっておく方が便利ではあります。

アカデミック英語にも数字が使われる場面が出てきますが、学習教科やジャンルによるところも大きいです。

とにかく、ビジネス英語は「ビジネスを円滑に進めるためのもの」と理解しておきましょう。

日常英語の特徴

日常英語は、日常会話として使われる英語のことで、いわゆる英会話力です。

  • 自己紹介や興味があることを伝えられる
  • 場所や時間などを尋ねられる
  • 価格やルールなど必要な情報を質問し確認できる
  • 相手の言っていることが理解でき会話を返すことができる

旅行先などで、ある程度の時間外国人と英語でコミュニケーションが取れると、日常英語力があるといえるでしょう。

日常英語ができるとビジネスでも通用はしますが、十分とは言えません。

ビジネスマナーが必要ですし、交渉や専門的な会議などでは単語力やコミュニケーション能力が求められます。

ただ、十分なビジネス英語を身につけるためには、日常英語の習得が先でしょう。

基本的な英会話力を身に着けた上で、ビジネスマナーや専門用語を学ぶと効率的です。

アカデミック英語の特徴

アカデミック(Academic)英語は、学問的な英語のことで、カレッジ・イングリッシュ(College English)ともいわれます。

大学の授業や学術論文などで使われる英語で、海外大学への留学では必須です。

日本語でもイメージできるような言葉における違いが、英語にも存在します。

  • 特有の単語や言い回し、文章が使われる
  • 理解できないと授業についていけない
  • 論文を書く・書いてあることを理解するのに必須
  • 教養の現れとして捉えられる

アカデミック英語は、専攻や科目によって使われる単語は異なりますが、共通して使われる特有の単語や言い回しも存在します。

教授はアカデミック英語を使って授業をし、テキストや資料も当然アカデミック英語で書かれてます。

そのため、アカデミック英語がベースにないと授業についていけなくなるでしょう。

海外の大学では、頻繁に論文提出が求められます。

論文を書くだけの英語力がなければ、成績維持も難しくなっていきます。

また、アカデミック英語は教養の基準としても使われ、日常英語レベルのカジュアルな英語だけでは教養がない人という印象を持たれることもあります。

逆に、アカデミック英語を身についていれば、相手やシーンによって適切な英語を使い分けることが可能です。

ビジネス英語は日常英語の延長的な部分が多いのに対し、アカデミック英語は強く意識して学習することが、習得の秘訣といえます。

日本での英語教育ではカジュアルな英語を中心に扱っているため、論理的な英語を時間をかけて学び取ることが重要です。

同時に、大学レベルの専門的な講義内容を理解する地頭、脳力も培っていく必要があるでしょう。

3つの英語の学習ポイント比較

それぞれの英語の学習ポイントを比較していきます。

用途に応じた英語を効果的に学ぶために、参考にしてください。

ビジネス英語の学習ポイント

【ビジネス英語の学習ポイント】

  • シーン別の定形文やフレーズを身につける
  • 丁寧な言い回しの使い方を知る
  • 論理的な話し方を学ぶ
  • 相手のニーズを聞き取る力をつける

ビジネス英語で使われる定型表現やフレーズを知るところから始めましょう。

電話、メール、ミーティングなどシーン別に、実際に使う状況をイメージして、前後の会話もセットで覚えるとスムーズです。

単なる丸暗記ではなく、単語や構造も理解していけると理想的ですね。

また、ビジネス英語において重要な敬語表現やマナーのある言い回しも身につけましょう。

論理的な話し方や相手のニーズを的確に聞き取るヒアリング力は、ビジネスで成果を得る上で欠かせません。

単にビジネス英語だと思って習得しようとせず、自分が使うコミュニケーションツールであるという意識をしっかり持って学んでいくことが大切です。

ビジネス英語専門のレッスンや教材を使った勉強が効率的でしょう。

日常英語の学習ポイント

【日常英語の学習ポイント】

  • 海外ドラマや映画、YouTubeを見る
  • 興味のあるコンテンツの本や教材を読む

日常英語の上達には、ヒアリング力とスピーキング力が鍵です。

海外ドラマや映画、YouTubeなどでネイティブの英語を聞きながら耳を慣らしていきましょう。

英語字幕を表示すれば、単語力アップにも役立ちます。

シャドーイングといって、聞いた英語の音声に続けて、真似して発声するトレーニングも有効です。

集中して聞きつつ、同時に話すことで、リスニング力とスピーキング力を並行して向上、改善できます。

興味のあるコンテンツの本や教材は、音読みしながら、スピーキングとヒアリング両方を鍛えます。

7〜8割理解できるレベルのものを選ぶと良いでしょう。

オンライン英会話は、3ヶ月など集中的に効率よく日常英語を身につけられたい人から、継続的に英語を見につけたい人におすすめです。

アカデミック英語の学習ポイント

【アカデミック英語の学習ポイント】

  • 留学に必要な試験を受ける(TOEFL、IELTSなど)
  • 英語力認定試験を利用する
  • 海外大学のオンラインクラスを受けながら学ぶ
  • (英語の論文を読む)

海外大学に留学するためには、TOEFLやIELTSをはじめとする英語力の証明が必要です。

試験対策を通じて、アカデミック英語力を確実に上げることができます。

すでに留学先や時期が決まっている場合は、試験に特化した対策を受けられるスクールの利用も検討してください。

Cambridge Englishなど、英語力認定試験も英語力の確認や向上に役立ちます。

今では、海外大学の授業をオンライン上で受けられるMOOCsなどのクラスが充実しています。

StanfordやIvy Leagueの学校など、大手有名大学のほとんどがオンラインクラスを公開しているのでチェックしてみましょう。

中には無料で誰でも受けられる録画クラスもあり、活用しない手はありません。

英語力がある程度ついている人向けにはなりますが、英語の論文を探して読むことも勉強になります。

Google Scholarなどで見つけた論文をPDFでダウンロードすれば、知識がついて英語力アップにも役立ちます。

難易度は高くなりますが、チャレンジしていきましょう。

最後に:英語を学ぶ目的から必要な種類を選ぼう

英語学習という視点から、学べる英語は3つの種類に分けられます。

ビジネス英語は日常英語の基礎があると習得が早くなりますが、アカデミック英語は意識的な学習が必要です。

それぞれの特徴と学習におけるコツを理解して、適切な学習方法を実践していきましょう。

英語力が身につくころには、きっと次のステージが見えてくるはずです。

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