鏡の法則で人間関係のひっかかりを改善【book review】書評

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今回は、鏡の法則(野口嘉則さん著)のレビューです。

スピリチュアルや引き寄せの法則が注目されるようになる以前からベストセラーとなった書籍で、今もなおロングセラーとなっています。

おそらく書籍にたどり着く人の多くは、現実は自分の心が投影されているということを聞いたことがあるのではないでしょうか。

この本は、心理的な現実投影のしくみを、シンプルにわかりやすく説明してくれている1冊です。

スピリチュアルに興味がある人は読んでおいて損はありません。

目次

「鏡の法則」を簡単にまとめると

  • 現実は「結果」で自分の心という「原因」から生まれる
  • 大切な人が責められていて困っている時、自分自身が大切な人を責めているという原因が考えられる
  • 世界はつながっていて、ひとつに見える問題も別の問題を解決すると動き出す
  • 現実に起こることのすべては必然である
  • 問題だと思えることはすべて自分で解決することができる
  • 鏡の法則=現実は心が作り出しているから、現実を見れば心の状態(波長)がわかる
  • 問題を解決したい時は、心の問題に取りかかるべき時
  • ゆるせないと思っている時、同時に安らぎを感じることはできない
  • 自己受容(自分自身をまずはゆるしてあげること)が第一ステップ、余裕がでてきたところで他人を許し始める

本1冊まるごと書いたんじゃないか、というくらいの詰め込み具合になりました、汗。

鏡の法則というタイトルの意味や、現実の仕組みについて端的かつ具体的に書かれていると感じました。

小説仕立てで書かれているのでわかりやすいでしょう。

「鏡の法則」で取り入れられそうなところ

  • 「何にゆるせない」と思っているのかを探し出す
  • 身近な人に感謝の思いを抱く、直接伝えるとなおよし
  • 現実に起きていること、それに対して自分が感じていることを常に意識する
  • 「呪いの手紙」のワークをやる

問題だと感じていることも、実際には自分の心の中に原因があるのですから、その原因を特定する必要があるのですね。

身近な人に対して「ああすればいい」「こうじゃないからいけないんだ」といった思いがあっても、感謝できることや尊敬できることを探してみてください。

女性なら父親、男性なら母親というように、異性の親に対して、わかってもらえなかった悲しみ、罪悪感や恨み妬み、憎しみなどの感情があることでしょう。

そうした感情を見つけたら、無視したり忘れようとしたりせずに、受け止めてあげます。

解決の次のステップに進むためには、しかと受け止め直視することが非常に重要です。

感情が明確になると、親に対して感じていた思いが、今の現実で問題と感じていることの原因そのものであると気づくはずです。

親に対して抱いていた感情が、無意識のうちに投影され現実となって現れているのでした。

これが、現実に起きていることと、現実に対して自分が抱く感情のメカニズムなのです。

スムーズに問題を解決するために、わかりやすい「呪いの手紙」のワークをご紹介します。

「呪いの手紙」で効果が出やすい理由

「呪いの手紙」というワークをご紹介します。(恨めしい誰かに不幸を及ぼすためのワークではありません。あくまでも通称です。)

実際に書籍内では「ゆるすための8つのステップ」と題して、書籍の一番最後に紹介されているものです。

呪いの手紙という名前は、確か知り合いのコーチングをしている方が呼んでいた名前で、どうしてそう呼んでいるのかはちょっとわかりません。

ただ、かなりパワフルなワークになります。

人間関係におけるこじらせやひっかかりを改善したい、と思っている人はやった方がいいです。

人間関係の問題は相手との解決が必然だと思われているかもしれません。

しかし、書籍のまとめにもあったように「現実は自分の心の投影であり、原因は自分の心」です。

つまり、問題解決には自分の心をどうにかしなければなりません。心をどうにかすることは自分ひとりでもできますね。

理屈は置いておいて、もし解決できるのであれば本望ですよね。とにかくやってみませんか?

呪いの手紙のやり方

「ゆるすための8つのステップ」(通称「呪いの手紙」)のやり方をご説明します。

step0. 手紙を始める前に自分の信念をチェック

呪いの手紙に手を付ける前に、自分の中の「ゆるす」ことに対する信念を確認しましょう。

ゆるすことに対してのレッテルや思い込みによっては、手紙の効果が半減してしまうことになります。

  • 被害者でいる方が自分は楽である
  • 相手が100%悪い、自分はまったく悪くない
  • 自分は罪の報いを受ける必要がある
  • ゆるすことで自分が損をする
  • ゆるしは復讐をして完結する
  • ゆるすことは自分を守らない

こうした信念が心の中に残っていると、呪いの手紙の効果が感じられにくいでしょう。

大切なのは「ゆるすことで自分が幸せになる」ことです。

幸せになるためのワークをするのですから、ブレーキになるような上記の信念は捨ててしまいましょう。

心の中で「思いを捨てると決めた」と宣言するだけでOKです。

現実に変化を起こすことに許可を与えましょう。

心の土台ができあがったら、ワークを始めていきます。

step1. ゆるせない人をリストアップする

和解したい、ゆるせたら楽になると感じている相手を紙に書き出します。

少しでもわだかまりがあるなら、両親の名前も書いておきましょう。

step2. 1人を選び、その人に対する感情を吐き出す

心に溜まっているものすべてを吐ききるくらいの勢いで、どんなことも包み隠さず書き出します。

怒りや罵倒、悲しみや苦しみなどなんでもOKです。

ストレートに書き出すことが重要なので、ある程度時間を取って、ワークに向き合ってください。

step3. 書き出した紙を細かく刻んでゴミ箱に捨てる

これで心の中のわだかまりは消えたことになります。

step4. 相手の行動の動機を探る

  1. ゆるせないと感じた相手の行動を書き出す
  2. どうしてその行動をとったのか、思い当たる理由を書き出す
  3. 2を相手の未熟さや不器用さ、弱さとして見る
  4. 「自分もそうであるように、XXXさんも喜びを味わいたかったんだ。私がそうであるように、XXXさんも苦痛を避けたかったんだ」を宣言する

step5. 感謝できることをリストアップ&宣言

より時間をかけて、たくさんリストアップしてください。

細かなこと、馬鹿げていると思えるようなことでも構いませんので、多く書き出しましょう。

そして宣言します。

「私は私自身の自由とやすらぎ、幸せのためにXXXさんをゆるします!XXXさんありがとうございます」

実際に口に出して行うことが重要で、最低でも100回、10分以上と推奨されています。

相手に直接感謝を伝えるのは、自分の中に本当に感謝の気持ちが芽生えてからでOKだそうです。

step6. 謝りたいこと/学んだことをリストアップする

自分自身と相手両方が楽に軽い気持ちでいられるためにどう接すればよかったか、と考えてみましょう。

step7.「私はXXXさんをゆるしました」と宣言する

以上が「呪いの手紙」の手順になります。

まとめ:「鏡の法則」心を意識して現実を生きよう

ワークはStep8まで終わった時点で、ゆるせないという気持ちが残っていても問題ないようです。

特に重要なのがStep5で、はじめは10分、次の日からは5分でいいから続けて「XXXさんありがとう」と口にするのがおすすめとなっています。

自分の部屋など本人のいないところなら、やりやすいですのでぜひトライしてください。

30日続けたころにはきっと変化が表れてくるでしょう。

書籍「鏡の法則」は、全部で100ページ以内、文字数も少なめでサクッと読める1冊となっています。

人間関係でお悩みの方は読んでからワークするのがおすすめです。

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