英検もTOEICも、日本では英語力の指標として広く取り入れられている資格です。
ただし、役立つ場面がことなるので、目的によって使い分けるべきでしょう。
「英検とTOEICどちらを受けるべきか迷うなぁ」
「就職や転職にも活かせるような英語の資格を取得したい」
そんなお悩みを持つ人もいるでしょう。
そこでこの記事では、英検とTOEICの使い分けや詳細の比較、英語中級者の目指すスコアについてまとめます。
準備勉強の時間や費用、受験料金などを無駄しないためにも、どちらを受けたら良いか最後まで読んで冷静に判断しましょう。
外資系の就職や転職ならTOEIC
多くの国内企業(外資企業の支店含む)が就職や転職のひとつの指標としてTOEICスコアを採用しています。
外資系就職なら700点以上
外資系企業への就職・転職では700点が最低ラインと言われています。
英語中級レベルと同等の英語力であれば、外資系の就職でも有利になるという訳です。
海外部署・支社への配属なら850点以上
実際に海外でネイティブスピーカーに混じってビジネスを行う場合では、より高度な英語力が求められます。
TOEICスコア850点以上としている企業が多いようです。
専門分野に特化した事業や部署の場合は、マニアックな単語や会話がわかる英語力も問われます。
英語中級者が目指すべきは900点以上!
英語中級者であれば、TOEIC900点を目指しましょう。
就職や転職に有利な点数であり、英語力アップにも繋がります。
(筆者の場合は、リスニング495点、リーディング415点と差がありましたが、それでも910点です。)
英検とTOEICの比較
英検とTOEICの詳細についてです。
試験の概要
英検とTOEICの試験概要をまとめて比較してみます。
英検
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TOEIC
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(引用元:英検公式サイト、TOEICテスト公式サイト)
英検ではスピーキングは3級以上の級すべてで必須となっています。
一方、TOEICではTOEIC SWという別の試験でスピーキングとライティングが実施されています。
各級の対応レベル
- 英検:TOEIC
- 1級:900〜950
- 準1級:750〜850
- 2級:550〜650
- 準2級:400〜550
英検は大学生・高校生では誇りになる
では、英検は全く使い物にならない試験なのか?というと、そんなことはもちろんありません。
勉強する過程で英語力をつけることができますし、面接でのスピーキングも鍛えられます。
英検準1級・1級は指標になる
英検1級であれば、英語を常用する外資系や翻訳系の業務でも指標として参考にしてもらえる可能性があり、記載しているとメリットがあるかもしれません。
特に、高校生や大学生において英検準1級・1級合格となるとかなり誇れる資格です。
ただし、日本国内における検定であり、やはり国内で提示する場合に限るという点は少なからずあります。
留学のためならTOEFL・IELTS
大学や高校での留学のために試験を受けるのであれば、TOEICよりもTOEFLやIELTSにすべきです。
TOEFLはアメリカやカナダなど北米への留学、IELTSはイギリスなどヨーロッパ圏、オーストラリアなどへの留学で必須となります。
試験に特化した準備が必要となりますが、TOEIC同様に公式の参考書や問題集が必要です。
Amazonで探せば見つかるとはいえ、情報が少ないことが懸念されます。
専門的な試験対策プログラムを取り入れることも考慮すると良いでしょう。
まとめ:仕事での英語力として使えるのはTOEIC
英検とTOEIC、どちらを受験すべきか迷った場合、就職や転職を目的としているなら迷わずTOEICを受験すべきです。
履歴書にかける点数は一般的には650〜700点とされています。
多くの企業が「英語力を診断するための、わかりやすい指標」として、日本では広く取り入れています。
外資系企業への就職や転職においては、面接の場で直接の英語のやりとりを求められるなど、その場での対応で試される場合もあります。
TOEICが英語指標のすべて、だとは全くもって言い切れませんが、それでもTOEICスコアは高いに越したことはないでしょう。
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