英語中級と上級の具体的な違いと、中級から上級へレベルアップする方法とコツについてまとめています。
「ある程度英語が読めるし書ける。でも、ここからどうやってレベルアップするのかわからない」
といったお悩みを持つ方向けの内容です。
下記に当てはまる人は、ぜひチェックしてください。
- 海外英語圏へ留学したことがある
- 英語が得意でさらに上を目指している
- 転職や就職でビジネス英語を活かしたい
英語中級と上級の具体的な違いとは?
英語中級と上級の違いは、具体的にどのような点になるのでしょうか。
大きくまとめると、次の3点について違いが挙げられます。
具体的な違い
マインドセットの差
勉強方法
具体的な違い
英語中級と上級それぞれについて、具体的にみていきます。
英語中級者のレベル
- TOEICスコア600〜850前後
- 高校卒業レベルはしっかり満たしている
- CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠、AからCまで)でB1・B2レベル
- 「聞く・読む・話す・書く」の4つのバランスに偏りがある
- 簡単な英会話は問題なく理解できる
- 旅行先などで身近な返答ができる
以上が英語中級者レベルの条件として挙げられます。
TOEICスコアは就職や転職といった場面で有利になるものの、外資系企業や海外との直接のやりとりが発生するような部署への所属には、不十分とです。
旅行先などで簡単な英会話に、Yes/Noや2−3語で返答できる程度で、ビジネス英会話や専門分野の英語書類や英会話の理解には及ばないレベル。
「聞く・読む・話す・書く」の4つの中で苦手分野がある場合も中級レベルと言えるでしょう。
英語上級者のレベル
- TOEICスコア850以上
- 大学レベルの英語力を持つ
- CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠、AからCまで)でC1・C2レベル
- 英検1級に合格している
- 「聞く・読む・話す・書く」の4つのバランスが取れている
- いわゆる「準ネイティブレベル」
英語上級になると、TOEICは850以上、900点台も珍しくなくなります。
また、大学の講義英語やビジネスでの英語のやりとりも理解でき、意見を述べることもできます。
語彙力が中級に比べて高くなるので、英語環境でもストレスなく過ごせるはずです。
母国語感覚で英語を取り入れ、使用することができると同時に、言い回しなどのバラエティも豊かになってきます。
マインドセット
英語中級は「聞く・読む・話す・書く」の4つの中に苦手分野があって、多少自信に欠けるでしょう。
頭の中に少しでも「まだ勉強中」という意識が色濃く残っているのが、わかりやすい状態です。
一方で、英語を使うこと自体にストレスがないのが英語上級のマインドセット。
苦手意識がほとんどなく、どんなシーンでも英語でやりとりができる、という自信をある程度は持っています。
勉強方法の違い
英語中級では、まだ「聞く・読む・話す・書く」の4つの中に伸びしろがあるため、初級から続く勉強方法でもレベルアップが期待できます。
しかし、英語上級になると、中級までの勉強法ではなかなか成果が感じられなくなります。
そのため、英語中級から上級を目指すには、別の勉強方法、アプローチが必要です。
中級者から上級へは「英語を学ぶ」
ここまで読んで「自分はまだ中級レベルだ」と思った方。がっかりする必要はありません。
英語中級者は、英語を学ぶ方法で十分なレベルアップが見込めます。
中級向けの教材やオンライン講座などはたくさん用意されているので、着実に英語力をつけていくことができるでしょう。
慣れてきたら上級者が使っているような、専門的な洋書や海外のサイトの記事、動画サイトなどを利用してどんどんチャレンジしていくと良いでしょう。
「英語を学んでいる」姿勢で継続することが、上達のポイントです。
上級者からは「英語で学ぶ」意識が必要
英語上級者になると、中級までの「英語を学んでいる」姿勢では、成長が遅くなっていきます。
上級者からは「英語で学ぶ」という意識を取り入れてください。
英語で何かを学ぶことより、語彙力やフレーズ力のアップ、コミュニケーション力を極めていくことができます。
例えば、
- 仕事で関わっている専門分野の本やビジネス用の動画、ドキュメンタリー映画などを活用する
- 幅広いネイティブの方とのコミュニケーションを取る
などです。
趣味や興味のある分野のことをより深めるために英語で学ぶことも有効でしょう。
まとめ:英語中級から上級へは「アプローチを変えて」道を進むこと!
英語中級者と上級者には、レベル的な違いはもちろん、マインドセットにも違いが見られます。
さらに高みを目指すためには、現状に併せた勉強法を取り入れる必要があります。
英語上級者は「英語を学ぶ」より「英語で学ぶ」という意識を持って、アプローチ方法を変えてみてください。
英語力アップを感じられるとともに、英語を使う面白さを改めて感じられることでしょう。
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