ワードプレスは、実は無料で始められるブログツールです。
ただ、自分のウェブサイトとして活用するためには、レンタルサーバーやドメイン使用にお金を払うことになります。
「なぜ無料で始められるのに、レンタルサーバーを契約してドメインを決める必要があるのだろう?」
初めてワードプレスを使う人の中には、素朴な疑問を持つ人もいるでしょう。実際わたしもそうでした。
そこで今回は、ワードプレスブログの必要な初期費用と、無料だけど有料がおすすめな理由について説明します。
最後まで読むことで、ワードプレスは俄然有料の方がいい理由に納得できて、初期費用を把握してスムーズにブログを開設できるはずです。
ワードプレスでサイトやブログを始めたいけれど迷っている人や、初期費用の具体額を知りたい人はぜひ読んでみてください。
ワードプレスでブログを始めるにあたり【無料と有料の違い】
ワードプレスには、ワードプレスが用意しているサーバー(wordpress.com)を利用したブログ版と、完全無料で使うことができるウェブサイト構築サービス(CMS)の2タイプがあります。
ブログ版は、公式サイトに飛んで「サイトをはじめる」というボタンをクリックすれば、すぐに始められます。
無料で使えるテンプレートも揃っているため、お金をかけずにサイトを開設できます。
ただ、無料プランには機能の制限が多く、使い勝手は良いとは言い切れません。
ワードプレスブログ版の無料プランは制限が多い
ブログ版は、無料で使えるプランがあります。
ただ、下記のようなデメリットがあり使いづらいのです。
- プラグインが使えない
- 独自ドメインが使えない
- カスタマイズに制限がある
- Adsenseが使えないなど収益化に不利
プラグインは、いわゆる拡張機能のことで、コンセントのプラグのようにウェブサイトに追加できるシステムです。
ウェブサイト構築に関する専門的な知識がある人以外は、プラグインがないとワードプレスを使いこなすことは難しいでしょう。
逆に、プラグインこそワードプレスというCMSの最大のメリットともいえるので、使えないとなると恩恵を受けられない。
独自ドメインが使えない点やカスタマイズに限界がある点は、自分のウェブサイトやブログとしてアクセスを増やす上で不利になります。
Googleのアドセンスも使用不可と決められ、広告使用にも制限があるため、収益化が難しいのです。
このように大きなデメリットが揃ってしまっており、ブログ版ワードプレスを使うメリットがありません。
有料で使えるワードプレス=CMS構築
ウェブサイトやブログとして使えるワードプレスには、4つの有料プランもあります。
ただ、月額500円や900円のプランでは使いにくく、月額3,000円以上のプランにしても機能の制限があるため、コスパが良いとは言い切れません。
そのため、ウェブサイト構築サービス(CMS)版のワードプレスを使ってウェブサイトやブログを構築する方法が、多くの人に取り入れられているのです。
CMSとしてワードプレスを使うためには、別のサーバーを使ってドメイン名を取得する必要があり、そこで費用が発生します。
- レンタルサーバー使用料:ネット上の敷地を借りる料金
- ドメイン使用料:ネット上の住所を使用する料金
サーバー自体は個人で所有するような規模のものではないので、通常はレンタルします。
そして、ドメイン名(xxx.com)を設定して、サーバーに結びつけることでウェブサイトとして機能させます。
ウェブサイトのドメインと、サーバーの関係値についてイラストにしてみました。
※会話はイメージです。
ドメイン名はネット上の住所であり、サーバー側ではドメイン名のリクエストを受けてIPアドレス([345.654.098.432]の部分)を返します。
ウェブサイト内の画像やフォントなどのデータを保管しているWebサーバーでは、IPアドレスの情報転送を受けてデータを表示させる対応を取ります。
このようにして、ドメイン名をアドレスバーに入力することで、ウェブサイトが表示されています。
だから、自分のワードプレス用のレンタルサーバーとドメイン名の契約が必要なのです。(伝わってほしい。。
レンタルサーバーは、上記図の異なるサーバーを一括管理していて、契約するだけで独自ドメインを使ったウェブサイトを使えるように計らってくれます。
サーバーとウェブサイトがどう連携しているか、詳しくはカゴヤのサーバー研究室さんの図解が非常にわかりやすいので、ぜひ参照してください。
WordPressを始める費用
ワードプレスCMSを使ってブログを始めるにあたり、かかる費用の具体的な額を見ていきましょう。
初期費用の内訳は下記のとおりです。
- レンタルサーバー使用料
- ドメイン使用料
- テンプレート(サイトのテーマ)購入料
レンタルサーバーは、エックスサーバーやロリポップ、mixhost、さくらサーバーなどが有名どころです。
エックスサーバーのように独自ドメインを無料で設定できるプランもあります。
テンプレートはサイトのデザインのこと。
無料のものや有料の製品があり、有料版は購入時に代金を支払えばブログ運営中は使い続けることができます。
ウェブサイトのコーディングなどの知識がなくても、テンプレートを使うことでプロレベルのデザインがすぐに使えるので便利です。
ワードプレスブログ初期費用の選択肢
- 一番安い方法:ブログ版の無料プラン(プラグイン使用不可、独自ドメイン使用不可、カスタマイズ制限)
- 次に安い方法:レンタルサーバー契約+独自ドメイン取得+無料テンプレート
- 本格的な運用:レンタルサーバー+独自ドメイン+有料テンプレート
一番安い選択肢については、先に説明しています。
次に安いのは、レンタルサーバー上で独自ドメイン(ネット上の住所)を取得するやり方です。
有料のテンプレートを使う場合は、購入代金が必要です。
レンタルサーバーとドメインおすすめ
実績が豊富で安定した通信環境を誇るエックスサーバーがおすすめです。
独自ドメインが無料で使えるため、実質レンタルサーバー料金だけでワードプレスを利用できます。
個人がブログ運営をするために必要な通信速度とデータ容量を、月額1,000円前後で契約可能。
3ヶ月から36ヶ月まで一括払いの選択肢があり、まとめて払う方がお得ですが、独自ドメイン無料になるのは12ヶ月以上です。
いきなり3年分契約するのは気が引ける人もいると思うので、12ヶ月くらいから始めるのが良さそうです。
詳しい料金については公式サイトを参照してください。
テンプレート無料・有料おすすめ
無料テンプレートおすすめ
- Cocoon
- Sango
- JIN
どれもブロガーに人気のある定番のテンプレートなので、いろいろなブログで見たことがあるでしょう。
以上の3つは、広告挿入やレイアウト変更など、ブログに必要な機能は備わっており、使いやすく配慮されています。
「ワードプレスが初めてで、サポートなどが付いていた方が安心」という人には、有料テンプレートがおすすめです。
個人的には、シンプルで多機能なEmanonとTHE THORが好きですね。
THE THORはオプションも豊富なので、好きなデザインが必ず見つかるでしょう。
ポップなカラーが特徴的なストークは、どこかで見たことがあるという人も多いかもしれません。
まとめ:ワードプレスをお得に始めよう
ワードプレスはウェブサイトやブログとして気軽に運用できる便利なシステムで、日本だけでなく世界中で多く使われています。
ただ、無料と有料の違いがいまいちわからないまま始めるのも難しいでしょう。
ワードプレスの仕組みについての理解が少しでも進むよう、この記事を通してお手伝いができていれば幸いです。
ワードプレスをお得に効率よく始めるために、レンタルサーバーとドメイン、テンプレートを活用しましょう。
Comment