海外通販でコスメを個人輸入することが簡単にできる現在、同時に注意しておいた方が良いのが配合成分です。
今回は、海外ブランドを個人輸入する際に注意したいポイントについてまとめました。
海外コスメブランドは外国人仕様なので、香料や刺激成分など外国人の肌向けな製品となっています。
また、海外と日本では使用成分に関する法律が異なっているため、日本で使用できない成分が配合されている可能性もあります。
購入前に一度チェックしておくことをおすすめします。
海外通販でコスメを買うときの注意ポイント
- 香料が独特な場合がある
- 注意したい配合成分
- 日本人でなく外国人の肌向けである
1.香料が独特な場合がある
外国人は日本人と比べると体臭がキツイために、体につけるものには独特の香料が使用されています。
スキンケア製品にも配合されていることが多いので、敏感肌や肌が弱い人が使うと刺激となる恐れがあります。
2.注意したい配合成分がある
海外コスメで使用可能、日本では使用禁止という成分、あるいは成分量が見つかった場合、最悪は回収されてしまうことになります。
・赤色40号
色素です、海外では一般の化粧品やメイク等に使われています。日本では、使用が禁止されています。・トリクロサン
防腐剤としてクリーム等に使われています。日本では、全ての化粧品に100g中に0.1gまでと決っています。この量を上回るトリクロサンが入っていたため、回収となりました。・1,3-ジメチロール-5,5ジメチルヒダントイン(DMDMヒダントイン)
防腐剤としてクリーム等に使用されていました。日本では、この原料は洗い流す化粧品のみ100g中に0.3gまで使用できます。それ以外は使用不可です。したがってクリームは使用不可です。そのため回収となりました。
個人輸入や海外通販でコスメを楽しみたい個人ユーザーが、ここまで専門的に調べられるかどうか、正直難しいところですが、最低限禁止とされている成分だけでもチェックしておきたいところです。
(今後更新する予定です。)
3.外国人の肌向けだという前提で買う
当然ですが、海外ブランドのコスメは現地の人向けに作られています。
海外の生活用水は硬水がメインなので、日本の軟水とは感触が異なります。
ヨーロッパなどで、日本のスキンケアアイテムが肌に合わなくなったと悩む話もよく聞きます。
また、日本は湿度が高めですが、アメリカやヨーロッパなどでは湿度が比較的低く、カラッとしています。
そのため、肌の保湿に関しても日本とは扱いが異なります。
こうした背景によって、安易に敏感肌や刺激に弱い肌の日本人が使うと、肌に合わないだけでなくトラブルを起こす可能性すら出てきます。
海外コスメの安全性
海外コスメの安全性を考える際、使われている成分が判断基準になります。
日本とEUではそれぞれ異なる基準が儲けられており、配合禁止成分リスト内で禁止成分とされているものの数は以下のとおり。
- 日本の基準(配合禁止成分リスト):30種類
- EUの基準(EU Regulation Annex II):1,300種類以上
(参照元:サニー行政書士事務所)
日本に比べてEUの方が圧倒的に配合禁止成分が多いことがわかります。
日本国内で配合が認められている成分でも、EUでは配合が禁止されているものがあるということです。
国内外で割れている植物由来成分もそのひとつ。
オーガニックやナチュラル系のコスメに多く用いられている成分でもあります。
柑橘系由来の成分(ライムやレモン、オレンジ抽出エキスなど)は、光毒性が懸念されるという理由で、配合が禁止されています。
どうしても使用したい場合は、光毒性物質を0.1%以下まで取り除ければ配合可能です。
ただ、逆にEUで配合が許可されているものであっても、日本では禁止されている成分もあるとのこと。
リストアップされている成分の『数』だけに注目すると、確かに日本から海外に化粧品を輸出する場合の方が、日本に輸入する場合よりも遥かに細かく処方を見ていかねばならない、という事にはなります。しかし単純に数の問題だけで説明できないのが奥深いところで、例えば防腐剤として海外では幅広く使用されているホルムアルデヒド(ホルマリン)。EU規則では配合制限成分なので制限量までの範囲であれば使用できるのに対し、日本では配合禁止成分ですので、1滴たりとも含まれていてはいけません。(引用元:サニー行政書士事務所)
単純に数が多いから海外コスメの方が安全だ、というのは短絡的すぎますが、ひとつの指標としては有効です。
海外コスメの配合成分を調べるサイト
海外通販で購入できる海外ブランドの配合成分を調べられるサイトをご紹介します。
CosDNA
おすすめ度 ★★★
日本語、英語の他、中国語でも使える便利な製品サイトです。
ほとんどの海外コスメアイテムについて、全成分とそれぞれの安全性の可能性について調べることができます。
画像はCover FXのコンシーラーの成分表記で、成分ごと数字と色が異なっています。
10点満点中、
数字が低く緑色
数字が中間で黄色
数字が大きく赤い
の順番でハイリスクという意味です。
ただし、現在では使用しないようにと促されているタルクのような成分を使う有名ブランドもまだまだ存在します。
気になる商品があれば、一度こちらのサイトで製品名を入力して調べてみると良いでしょう。
調査年月が新しいデータを参照すると良いでしょう。
EWG/Skin Deep(スキンディープ)
おすすめ度 ★★
海外セレブも使っているという有名なサイトです。
Environmental Working Groupと呼ばれる非営利団体が提供しているコスメデータベース。
製品名を入力するとデータが表示されます。
約7万点以上のアイテムが登録されているといい、膨大なデータ量。
ただし、あまりに有名で日本でも百貨店に入っているようなブランドのアイテムが見つからない、あるいはデータが古い、極端に数が少ないといった口コミもあり、データの信憑性が問われています。
国内コスメブランドについて調べるサイト
まとめ:海外通販でコスメを買う際には成分にも気を配ろう
個人的な意見も加味して、成分自体の安全性については先のCosDNAで探すのがおすすめです。
SephoraやCult Beautyで買えるブランド、製品のほとんどはCosDNA内でヒットしました。
どんな成分が使われているのか、気になった際には、購入前に余裕を持って一度調べてみてください。
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