バスソルトの作り方と手作りに必須のアレ|塩と精油を使ったアロマバスソルト

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塩とアロマオイルや精油を使って作る手作りバスソルトは、手軽にお風呂時間を充実させられる便利アイテム。

ただ、手作りする際にプラスで使っておきたいものがあります。

それは「ポリソルベート」です。

この記事では、バスソルトを手作りする際に必要となるポリソルベートを使った作り方を紹介します。

塩と精油でアロマバスソルトを作る際に、親水性を高めるポリソルベートは実は必須アイテムです。

材料さえあれば自宅で簡単に作れる方法なので、ぜひ参考にしてください。

目次

手作りバスソルトに必須のアレとは?

バスソルトは手作りしやすく人気のコスメですが、手作りする際に忘れてはいけないのが「ポリソルベート(Polysorbate)」です。

ポリソルベートは、別名ソルビタン脂肪酸エステルよ呼ばれ、食品にも使われている乳化剤の一種。

海外でも食品添加物として使用されている、メジャーな成分のひとつです。

分子構造上、水に溶けた後イオン化しない親水基を持っており、高性能であることから食べ物だけでなく、スキンケアや化粧品、フレグランスなど幅広い場面で活用されています。

ポリソルベートのはたらき

ポリソルベートは乳化剤なので、水と油がうまく混ざるよう働きます。

バスソルトを精油と塩のみで作った場合、精油は油なのでお風呂のお湯にはそのまま溶けることはありません。

ポリソルベートを加えることで、乳化剤によって精油が塩とともにお湯に溶けるのです。

精油と塩のみで作ったものをお風呂に入れると、精油がそのままお湯に浮いてしまいます。

精油には強い刺激を持つものもあり、肌に刺激となる可能性があるため、バスソルトに必ず使うべきとされています。

なお、ポリソルベートを使うことでアルコールが不要になります。

ポリソルベートは、楽天市場やAmazonなどの通販サイトでも少量から販売されています。

ポリソルベート20と80どっちを選ぶべき?

普通に購入できるポリソルベートは、ポリソルベート20とポリソルベート80の2種類で、違いは親水性の高さにあります。

ポリソルベートの後の数値が低いほど水に近い性質で、高いほど油に近い性質を持っています。

水にスムーズに混ざる親和性が高いのは、数値が低いポリソルベート20の方。

ただ、親水性を表すHLB値という数値(20に近いほど親水性が高い)は、ポリソルベート20が16.7、ポリソルベート80が15.0なので、あまり変わらないように見えます。

迷ったらポリソルベート20を選んでおけば問題なく使えるでしょう。

余談ですが、ポリソルベート20とポリソルベート80の親水性・親油性の違いは、分子構造の違いに由来します。

  • ポリソルベート20:モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(Tween 20):ラウリン酸を結合

Polyoxyethylene (20) Sorbitan Monolaurate、Polysorbate 20

  • ポリソルベート80:オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(Tween 80):オレイン酸を結合

Polyoxyethylene (20) Sorbitan Monooleate、Polysorbate 80

塩と精油を使ったアロマバスソルトの作り方

塩と精油、ポリソルベートを使ったバスソルトの作り方を説明します。

ポリソルベートの使用量は精油(オイル)の0.5〜1倍が目安です。

アロマバスソルトの材料

【材料】

  • 塩 50〜100g
  • 精油 1g
  • ポリソルベート20 0.5〜1g

ポリソルベートの量は全体の2〜10%が目安とされています。

少量から試してみて、ベタつきや香りをみながら塩とのバランスを調節するのが良いでしょう。

(そのために、塩の量を計算より多めに記載しています。)

精油は1滴約0.05ml(0.05g)なので、1g=約20滴という計算になります。

(厳密には精油の種類によって1滴あたりの重さは異なります。)

ただ、塩50gに対して精油20滴は多すぎるので、100gに対して20滴で作る方が無難です。

アロマバスソルトの作り方

【作り方】

  1. 大きめの器に、精油とポリソルベート20入れてを混ぜる
  2. 1に塩を加えて全体を混ぜる
  3. グラスの保存容器などに入れる

簡単ですね。

精油は好きな香りで選ぶのもいいですし、香りが持つ作用で選ぶのも良いでしょう。

バスソルト向け精油の組み合わせ例

アロマバスソルトにおすすめの精油の組み合わせ例を紹介します。

  • 体を緩めてリラックス&あたため作用:ラベンダー、ゼラニウム、オレンジ、イランイラン
  • 疲労回復:マジョラム、ローズマリー、ペパーミント、ジンジャー
  • デトックス&むくみ対策:ジュニパー、マジョラム、サイプレス、グレープフルーツ

※レモン、グレープフルーツ、ライム、オレンジといったリモネン含有の精油は、色素沈着の可能性があります。入浴後にシャワーでよく体を流すこと、湯船を十分に洗うことをおすすめします。

リラックスで有名なラベンダーとオレンジの組み合わせは王道ですね。個人的にも好みです。

ペパーミントは夏のジメジメを吹き飛ばす爽快感がありますが、あたため作用を発揮するときもあるユニークな精油です。

香りや効能で精油を組み合わせて、自分の好きなアロマバスソルトを作ってみてくださいね。

アロマバスソルトを入れる量

基本的にお風呂にどのくらいバスソルトを入れるかは好みで調節してOKです。

目安としては、お風呂のお湯200Lに対してバスソルト40〜60gが一般的とされています。

小さな子どもと一緒に入る際には量を減らす必要があります。

約1〜2割の量(4〜12g)ほどにして精油による影響が出ないよう配慮しましょう。

手作りバスソルトの注意点は?

精油やアロマオイルを使ったバスソルトを使う際、追い焚き機能は使わないようにしましょう。

色素沈着を避けるため、入浴後にお湯を捨てた後洗い流しておくことをおすすめします。

お風呂のお湯を洗濯に再利用すると、精油の成分が衣類を傷めてしまう可能性があるので注意してください。

最後に:ポリソルベートを使って手作りバスソルトを楽しもう

バスソルトは手軽に楽しめるハンドメイドコスメのひとつです。

ポリソルベート20は、クナイプなど有名バスアイテムにも使われている成分。

プラスすることで、より安全に精油の香りや効果をお風呂で楽しめます。

バスソルトだけでなく、アロマスプレーなど他のアイテムにも同様に使えるので、ぜひ試してみてください。



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