Webサイトやブログの記事を執筆するWebライターの仕事は、一言でいうと文章を書くことです。
Webライターの中にはブログをすでにやっている人も多いと思いますが、もしやっていない人がいたらぜひ始めてほしい。
というのも、ライターとブログは相性が良く、ブログを通して本業に活かせますし、ブログ自体も本業のリスクヘッジとして役立ちます。
今回では、Webライターにこそブログがおすすめな理由と、本業のWebライティングに役立てるブログのやり方について紹介します。
Webライターとして活動している人や、ブログに興味がある人は最後まで読んでみてください。
Webライターにこそブログがおすすめな8つのの理由
Webライターにこそブログをおすすめしたい理由は、ブログをやることで得られるメリットが多いからです。
ライターがブログを作って更新することで得られる主なメリットは、次の8つです。
- 文章作成スキルを鍛えられる
- リサーチ分析調査のスキルも同時に鍛えられる
- 本業で得たスキルや知識を実践できる
- 自分の知識やスキルを発信できる
- ポートフォリオになる
- 自分の制作物として残せる
- サイト運営の経験を積める
- 副業収入につながる(リスク回避)
ざっと挙げただけでもこれだけのメリットが出てきます。
1.文章作成スキルを鍛えられる
まず、ライターに必須の文章作成能力=ライティングスキルが鍛えられること。
ライターをやっている人の多くは、もともとライティングスキルがある人や文章を書くことが好きな人だと思いますが、筆者のように何かの流れでライター業を始めた人もいるでしょう。
文章は書けば書くほどスキルが身についていくものです、基本的には。
自分が惹かれる他のブログや文章の要素を取り入れるなどして、さらに魅力的な文章を書けるよう努力していけば、ブログを通してライティング業務外でもスキルを鍛えることが可能です。
2.リサーチ分析調査のスキルも鍛えられる
同時に、情報を記事としてまとめるためのリサーチ能力や調査・分析スキルもさらに高められます。
ウェブライティングでは、調査やリサーチが8割、執筆が残りの2割ともいえるほど、調査やリサーチが重要です。
キーワードに関連する情報をどこまで細かく調べられるか、的確な情報をどこまで集められるかが、記事の質を決めます。
リサーチや調査で得られたデータを分析して文章としてまとめる能力が、ライターに必須です。
ブログを書くことによって、リサーチスキルをさらにブラッシュアップできるでしょう。
3.本業で得たスキルや知識を実践する場になる
本業であるライティング業務を通じて得られた、スキルや知識を活かす場が得られる点も大きなメリットです。
ウェブライティングでは、SEO対策やキーワード選定など、アクセスを集めるために必要なポイントを押さえて執筆する必要があります。
案件によっては、記事の構成から画像挿入まで任されることもあり、構成の立て方や文章の流れ、引用の正しい記載などの技術的な要点も学べます。
そうしたポイントをブログにそのまま活かせるため、ユーザーに「読まれるブログ」を書ける、ということになります。
4.自分の知識やスキルを発信できる
ライターの多くは得意分野や専門分野を持っているため、その専門知識を発信しながら自分の知識自体を深めることにつながります。
「人に教える」というアウトプットを通してこそ、より知識やノウハウが自分の身になっていくものです。
5.ポートフォリオになる
ブログを自分のウェブサイトとしてポートフォリオ化することも可能。
最近は、SNSやブログなどによるヘッドハンティングやリクルート活動も普通になっており、将来的に役立てられる可能性は大きいでしょう。
自分がどんな専門分野で活動しているのか、経験や知識の具体性、プライベートの趣味を通じた人柄のアピールなどなど。
ブログで発信することによって、自分という人間の構成要素をあらゆる角度から知ってもらうことが可能になります。
6.自分の制作物として残せる
Webライティングの多くの仕事と違って、ブログ自体は自分の著作物であり、自分の資産として構築していくことができます。
無料ブログの場合はアカウントやブログの削除というリスクが多少なりともありますが、ワードプレスの場合はエラーなどで間違って飛ばさない限りは存在し続けるので心配はいりません。
7.サイト運営の経験を積める
最後に挙げた「サイト運営の経験」というのが、個人的には最も大きいと感じています。
サイト運営の経験があることで、ライターとしてプラスαのPRができるからです。
ワードプレスでサイトを運営する場合、レンタルサーバーの契約とブログ設定を自分でしなければなりません。
サイトテンプレートの導入やレイアウトの変更、カテゴリー設定なども一から自分で行う必要があります。
また、記事に挿入する画像の編集や、公開した記事の修正・リライトなども対応が必要です。
こうした経験は、ライター活動の付加価値として大いにアピールできます。
実際、ワードプレスへの入稿やワードプレス上でのリライト・編集が可能な人を、優先的に採用する案件などもクラウドソーシング上で見かけます。
8.副業収入につながる(リスク回避)
ブログを収益化して本業のWebライティング収入以外の副収入を作ることも可能です。
noteやアメブロなど無料ブログだと広告の制限がありますが、ワードプレスなら自由に収益化できます。
もっともWebライターなら業務を通じてウェブ広告に慣れている人も多いはず。
自分でやってみると、どういう文章でどのくらい広告収入が出るのか理解できて、その経験を本業に還元することも可能です。
ブログ自体で副業収入を得られて、本業に役立つ経験も積めて、一石二鳥です。
(アクセスやコンバージョンといったデータは、開示してくれないクライアントも多いので。)
なお、副業収入をブログから得るには、いくつか方法があります。
- 広告収入(アフィリエイト・Googleアドセンスなど)
- 記事の販売
ブログに広告を貼って収入を得るアフィリエイトが代表的です。
他にも、記事自体に値段をつけて購入者だけに公開する方法もあります。
ブログで収入を得る方法については、下記記事で詳しく解説していますので併せてご覧ください。
ライターがブログをやるデメリットはある?
ブログを書くことでライターが感じる可能性のあるデメリットも挙げてみます。
- 眼精疲労や腰痛の悪化
- プライベートの時間が削られる
- 同じ作業ばかりで飽きる
ライティング業務とブログを合わせると、PC作業時間はかなりの長さです。
そのため、眼精疲労や座ったままの姿勢を続けることによる腰痛などの不調が起きやすくなります。
眼精疲労対策には、音声入力を使うという方法もあります。
さらに、仕事以外にブログの時間を確保する必要がありますし、仕事でも書き、ブログを書き、と書くことに飽きてしまうかもしれません。
Webライターの本業に役立てるブログのやり方
ライターがブログを運営する際のおすすめのやり方を紹介します。
- 本業で使ったものや読んだ本をネタにする
- SEO知識をまとめて公開する
- ウェブライティング・文章作成をテーマに記事にする
- ブログ運営自体をポートフォリオにする
例えば、以下のようなパターンです。
- ライティングのために読んだ本や購入したツールのレビューを記事にまとめる。
- タイトルやタイトル下のリード文、見出しにSEO対策としてキーワードを入れる。
- ブログ記事を書いて公開。
仕事で使ったものや感じたこと、気づいたことをテーマとし、さらに踏み込んだ内容や読んでくれる人が知りたいであろう事柄を調べてまとめるのです。
仕事で作成した記事や文章自体を、自分のブログにコピペして使うのは違反行為なのでNGです。(当然ですが)
ただ、本業に関するものをテーマとして記事を展開することは可能。
ブログのネタに困らず、更新を続けていくことができ、結果、語彙力や表現力の幅が広げられ、本業で使うスキルの奥行きが増していきます。
筆者が業務を通じて身につけたライティングのコツについては別記事でまとめていますので見てみてください。
さらに、ブログ運営自体がライターとしてのポートフォリオになります。
文章力を証明する経歴書としてアピールできるので、丁寧に作り上げましょう。
また、ライターとしての制作物は納品した後はクライアントや納品先の作品となり、著作権も所有権もこちらにはありません。
一方、ブログは消えてしまわない限りは、永遠の自分の制作物として残せます。
コツコツと続けるだけで、以上のようなメリットをブログ運営で得られます。
最後に:ブログを続けてライタースキルを上げていこう
Webライターは、ずばり書くことを生業とする職業です。
読みやすくわかりやすい文章を書けるスキルを生かして、ブログを始めることをおすすめします。
あなたの伝える技術を使った発信により、影響を受ける人は数知れません。
本業にも役立ち、副業としても収入になるブログを始めない手はないでしょう。
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