英語のライティング力は、自分の言いたいことを的確に伝えるために欠かせないスキルです。
リスニング力や読むスキルはある程度ついていてもライティングが苦手な人は、英語中級以上にも実は多いもの。
ライティング上達のために、フォーカスすべきポイントを押さえて勉強するとスムーズです。
今回は、英語中級・上級の人にも効果的な英語ライティング勉強法と、おすすめの教材やプログラム、添削サービスについて紹介します。
- メールのやり取りで使う英語を向上させたい
- 英語で長文やビジネス用資料を書く力を身に着けたい
- 英語4技能のうちライティング力だけが低い
- 英語でブログを書いて公開したい
- ライティング力を高めるための書籍やプログラムを知りたい
- オンラインで使える英語添削サービスを利用したい
以上のような人に役立つ内容となっています。
ライティング上達のための具体的な学習ステップについてもまとめていますので、ぜひご覧ください。
英語中級上級にも効果的なライティングの学習法
英語中級や上級の人にも使える英語ライティング学習方法を詳しく紹介します。
- (ライティング上達に必要な最低限の知識を確認)
- 英語ライティングを習慣化する【やり方とルール】
- 書いた英語を見てもらえる先生やコーチ役を見つける
- 中級上級以上はコロケーション必須
0. ライティング上達に必要な最低限の知識を確認
英語の4技能(読む・書く・聞く・話す)のうち、ライティングは後回しになる傾向があります。
というのも、リスニングやリーディングなどで英語に慣れて、少しでも理解できるタイミングで始めるとスムーズに入りやすいのです。
そのため、TOEIC750以上など英語中級・上級レベルで基礎的な理解がある人は、ライティングの実践的な練習に取り組めます。
そうでない場合は、ライティング練習で躓かないように、最低限必要な知識があるか確認しておくと良いでしょう。
- 中学レベルの英文法
- 英語リーディング能力
- 基礎的な英単語・フレーズの蓄積
以上の英語能力が足りないと感じる場合は、基礎力を身につけてからライティングに入ることをおすすめします。
集中的に勉強したい人は、基礎知識を勉強しながらライティングを並行しましょう。
1. 英語ライティングを習慣化する【やり方とルール】
日本語とは異なるルールで書く英語のライティング力をつけるためには、量をこなす必要があります。
そのために、ライティングの習慣化が有効です。例えば、
- 日記やスケージュールを英語でつける
- SNSで英語で発言する
- 英語を見てフレーズや言い回しをメモする
などがすぐ始められます。
自分で英語の文章を書く練習をする際には、次の手順がおすすめです。
英語ライティングでの基本的な英文の組み立て方
- 単語数が少ない短文を、能動態で作る
- 装飾語を足す
- 接続語を使って文をつなげる
英文は「短く具体的」に作文しましょう。
逆に、長くなって抽象度の高い文を書いても言いたいことが伝わりにくく、見た人が混乱しやすいので要注意です。
まずは主語と動詞をメインに、3〜4語の短い文を作ります。
このとき、能動態で書くようにすることを意識します。
自分以外の主語を使うと、能動態の文が組み立てやすくなります。
その後で、装飾語を必要な場所に足していき、一文として成り立たせます。
接続語を使って文同士をつなげると、短文の繰り返しからストーリーを持つ文章になっていくでしょう。
英語ライティングのルール
- 文章は結論から入る
- 抽象的な表現はできる限り具体的に変換する
英語で文章を書く際は、結論から入りましょう。
ウェブライティングや論文などでも言われることですので、知っている人も多いかもしれません。
結論という最も伝えたいことを最初に持ってくることで、その後の文章がより引き立ちますし、読む側の理解も進みます。
長く冗長になりやすい文章も、結論から書くことで短くメリハリがついて引き締まります。
同時に抽象的な表現は避けて、なるべく具体的に書くことも大切です。
「具体的に」というのは、比喩などを使って表現力を高めることではなく、曖昧な単語は削ってシンプルな文を作る意図があります。
2. 書いた英語を見てもらえる先生やコーチ役を見つける
ライティング力の上達には、ただ書くだけでは不十分で、間違いを指摘してくれる人が必要です。
英会話スクールなら講師がいますが、独学では先生やコーチという存在がいません。
問題集やテキストの正解を先生役として使う方法もありますが、同じレベルをぐるぐるしないように気をつけましょう。
すでに理解できたステージを卒業して、ステップアップしていける教材選びも重要です。
3. 中級上級以上はコロケーション必須
ライティングの上達のためには、フレーズや単語を増やす勉強も重要です。
特に英語中級・上級以上の人は、スキルアップのためにボキャブラリーの幅を広げていく必要があります。
そこでコロケーション(collocation)をおすすめします。
コロケーションは、同じ動詞をさまざまな名詞や形容詞を組み合わせた連語のこと。
より自然な英語表現を見につけるのに役立つ上、違う意味のフレーズを知っている単語を使って作ることができるというメリットもあります。
コロケーション用の辞書や、haveやgetなど定番の動詞を使ったコロケーションフレーズ一覧もチェックしてみると良いでしょう。
英語ライティング上達におすすめの教材プログラム4選
ここからは英語ライティング上達におすすめの教材やプログラムを紹介します。
1. Best Teacher(ベストティーチャー)
Best Teacher(ベストティーチャー)は、英語4技能のうち「話す」「書く」というアウトプットにも注力している英語プログラム。
1,000以上あるレッスンテーマから好きなものを選んで、英語学習を継続できます。
月額12,000円(税込)の通常コースで利用できる主な機能は次のとおりです。
- オンラインライティングレッスン
- 英文添削サービス
- オンライン復習
- スピーキングレッスン
英文添削やライティングと、他の3つの技能をバランスよく上達させたい人におすすめです。
2. HiNative Trek
HiNative Trekは、語学交換SNSのLang-8が創立運営する英語学習アプリ。
ネイティブの講師による英文添削や音声アドバイスを受けられます。
1日1課題を集中してこなすシステムで、着実にライティング技術を積み上げていくことが可能です。
ビジネスで使われる自然な英語がメインなので、社会人や仕事で英語を使う人には最適でしょう。
3.究極の英語ライティング【書籍】
英語初心者よりも、中級以上におすすめのライティングテキスト。
実践的な演習が多く収録されており、わかりやすく簡潔な英語と「英語らしい英語」の違いを感覚的に身につけることができます。
仕事や勉強で英語を使う人、ネイティブに伝わる自然な英語ライティングを身に着けたい人にぴったりの一冊です。
4.英語ライティングルールブック第3版【書籍】
英語ライティングといえばこれ、という有名な超ロングセラーの改訂版。
英語を使ったライティングを行うすべての人向け、とされていますが、TOEIC750〜800以上を持つ中級・上級の人がスムーズに入りやすい内容といえます。
用語と例文も最新版にリニューアルされ、ビジネスで使う用語リストをはじめ、業界別用語から句読点リストまでとにかく盛りだくさんの内容です。
英語の他の技能をある程度身につけている人が、さらに精度を上げていくための教材に最適。
仕事で英語を使う人のライティング教材としてもおすすめです。
英語ライティングの添削ツールのおすすめ
独学派でも使いやすい英文添削ツールやサービスもあります。
1. Grammary
Grammaryは、個人が無料で使えるオンライン英文チェッカー。
YouTubeの広告などで目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。(一時期飽きるほど流れてましたね)
Grammaryの主な機能は次のとおり。
- 文法チェック
- スペルチェック
- ウェブ上の他の文献と比較したコピーコンテンツチェック
- 読みやすさのチェック(Readability Scoring)
オンライン上で英文を公開する上で、便利な機能を標準装備しています。
有料プランになると言い換えのサジェストや専門分野に特化したスペルチェックなども使えますが、個人の英語学習に使う分には無料で十分でしょう。
オンラインツールである以上、一部セキュリティを指摘する声も出ていますが、パスワードや機密文献などのチェックに使わなければ問題ないでしょう。
個人情報が判明できるような文章のチェックには、下記のような有料サービスを使った方が無難です。
2. 英語添削サービスアイディー
オンライン英語添削アイディーは、世界中の「英語のプロ」に24時間いつでも英文添削を依頼できるオンラインサービス。
英文法やスペルのチェックのみの学べる英語添削の他、添削者の解説が付いて質問もできるお手軽英語添削という2つのメニューが選べます。
また、英検やTOEICなど、資格試験のライティング対策講座や、オリジナル課題を通した英作文学習コースも用意。
英語ライティングの効率的な上達にフォーカスしたオプションが充実しています。
それでいて、1回183円からと業界最安値設定。コスパの高い英語添削サービスを求める人は、試す価値ありです。
最後に:効果的にライティングの苦手を克服しよう
英語のライティングは、英語4技能の中でも他の技能の実力に比例する部分が大きいといえます。
文法や基礎的なボキャブラリーを備えている英語中級・上級の人はスムーズに教材や書籍を使ってスムーズに始められるでしょう。
逆にいうと、英語初心者でもライティング学習を通して文法や単語力を一気に底上げすることも可能です、大変ではありますが。
ライティング力を上げるためには、自分のレベルに合った教材や間違いを指摘してくれる先生役が欠かせません。
添削サービスやツールもありますが、独学派でも効率的な上達のために一度英語ライティングのレッスンに参加してみると良いでしょう。
効果的にライティングの上達に取り組んでいってください。
Comment